日本語タイトルの面白さをつづる〝言いたい邦題〟シリーズ(随時)の第1弾は、「ナーナーナナナナナ…」のコーラスが印象的なJ・ガイルズ・バンドの「堕(お)ちた天使」。ちょうど40年前の1982年に全米ナンバーワンに輝いた曲だ。
歌詞の意味が分からなくても十分に楽しい曲だが、分かればもっと味わい深い。原題はCenterfold(センターフォールド)で、雑誌の真ん中の「見開きページ」を意味する。大人になってヌード雑誌をめくっていたら、見開きページに学校時代の憧れの女の子が登場し、びっくり仰天という話を歌っている。さびで「僕の天使が見開きページに」と繰り返し、最後は「買いに行かなきゃ」という落ちのある陽気なロックンロールだ。
曲の明るさに対して、重い印象も醸す邦題は、ヌードへの日米の感覚の違いを反映しているのだろうか。いずれにしても、片仮名にしただけの「センターフォールド」なら伝わらなかったであろう曲の世界をうまく表現している。 (洋)
=Sデジにロングバージョン=
→ https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/245911
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