米ダンス世界大会で日本人初の個人3冠に輝いた高校生 – 産経ニュース

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福島東稜高3年 一条未悠(いちじょう・みゆ)さん(18)
夢に見た世界大会。演技前は緊張で手足が震えたが、ステージに上がった瞬間「自分の世界が見えた」。演技では黒い衣装から真っ赤な衣装への早変わりを披露。会場からどよめきと拍手、そして歓声が上がった。「審査員の驚く表情もはっきり分かった」。小柄な高校生による、扇子など「和」の要素を盛り込んだダイナミックな演技は、会場全体を魅了した。
先月、米カリフォルニア州アナハイムで開かれたダンスの世界大会「Showstopper FINAL(ショーストッパー・ファイナル)」で、個人としては日本人初の「3冠」を達成した。エントリーしたソロシニア・ジャズ部門で優勝。さらに高得点者に与えられるクリスタル賞、ソロシニア全8部門の中から選ばれる最高賞「オーバーオール」にも輝いた。
全米で最も権威ある大会のひとつで、過去にはビヨンセやブリトニー・スピアーズも出場したという、ひのき舞台での快挙だった。
「日本代表として世界と戦うため『和』を意識し、振り付けはすべて自分で考えた」という。「海外ではいい踊りに審査員が手をたたいてくれたりして、反応が分かりやすい。踊った後も『やり切った』という今までにない気持ちだった」と振り返るステージは「100点満点で120点」だったと胸を張る。
ダンスを始めたのは小学1年の時。「姉がやっていたのと、EXILEのDVDを見ると自然に体が動いていた」のがきっかけだ。「何をやっても続かなかったがダンスは飽きなかった」と笑う。平日は最低3時間、休日は6~7時間、練習に没頭する。「起きている限りやっている」といい、高校ではダンス部の部長として奮闘している。
高校生になってからはコロナ禍に翻弄されている。「東京など色々な所に出向いて個人レッスンを受けていたが難しくなった。オンラインレッスンなど、なるべく家で済ませている」。逆境の中でつかんだ世界一だった。
得意なダンスはワック。腕を鞭のようにしなやかに回す動きが特徴的だ。自身のダンスについて「ただ手を回すだけではない力強い表現と、表情の付け方が武器」と話す。
ダンスの魅力を「国や言葉が違ってもコミュニケーションできるところ」といい「ダンスは生きがい」とも。高校卒業後は、プロのダンサーとして自分のダンススタイルを教えていきたい考えだ。将来は「世界的に有名になって色々な仕事をしたい」。目標は「誰が見ても『すごい』と思ってもらえるダンサーになること」と目を輝かせた。(芹沢伸生)
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