グリムスパンキー ニュース 2022.02.20. – 南信州新聞

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制作・著作:南信州新聞社

2022年04月29日(金)
グリムスパンキー
[ 2022年 2月 23日 水曜日 19時38分 ]


オファーが続く
名曲カバーの仕事
やはりカギは
松尾レミの声に!
【取材・文 仲井勇司】
 飯田下伊那地域出身のロックユニットGLIM SPANKY(グリムスパンキー=松尾レミ&亀本寛貴)はオリジナル曲での活動のほかに“カバー(過去の名曲の再演)”をオファー(依頼)されることも多いミュージシャン。2017年ごろから日曜深夜の音楽番組「The Covers」(NHK―BS)にたびたび出演して「ガラスの林檎」(松田聖子、1983年)などさまざまな邦楽ヒット曲のカバーを披露してきたほか、21年には「スローなブギにしてくれ(I want you)」(南佳孝、81年)や「情熱」(UA)、96年)といった“ひとくせある”名曲をレコーディングし発売。グリム流のカバー表現が好評を博してきた様子がうかがえます。
 近々には洋楽カバーをテーマにしたコンサートイベント「明日に架ける橋」への出演も予定(2月23日、東京豊洲)。もともとグリムスパンキーは英国バンドのザ・ビートルズをはじめとする60~70年代の洋楽からの影響が「自分たちのルーツ」と公言してきました。テレビ出演などで邦楽カバーの実績を積む一方、洋楽をテーマにしたイベント出演オファーにも対応。多様な音楽表現を積み重ねながらユニットとしてのアピールに磨きをかけています。

GLIM SPANKYによるカバー曲「MOVE OVER」の配信用ジャケット(2014年)
 グリムスパンキーの洋楽カバーといえば、まず思い出されるのが14年に配信リリースした「MОVE ОVER」。同曲は米女性歌手ジャニス・ジョプリン(1943~70年)が歌ったブルースロックが原曲ですが、同年に若者向け自動車のCM曲としてテレビで流れた際、CM用カバーボーカルに起用された松尾さんの歌声が注目を集めたのは記憶に新しいところ。荒々しさのある原曲を大胆に再現した松尾さんの歌唱力は「ジャニスの再来」と話題になり、一気に全国へ浸透。勢いに乗ってグリムスパンキーとしてのカバー録音も行われ発売に至りました。
 ジャニスの再来―。ジャニス・ジョプリンはそれほどまでに際立った存在でした。女性として他に類を見ないパワフルな歌唱力は、彼女のルーツがフォーク歌手・ブルース歌手であったことを忘れさせてしまうほど“ロック的”。松尾さんはそんなジャニスの代表曲「MОVE ОVER」を軽々と歌いこなしたのでした。

「MOVE OVER」の原曲が収録されているジャニス・ジョプリンのアルバム「PEARL」(1971年)
 亀本さんは歴史に残るロック歌手のほとんどが男性であるとし、「女性でロックアーティストと呼べるのはジャニス・ジョプリンだけ」との自論を展開。ビョーク、テイラー・スイフト、レディー・ガガなど超一流の女性歌手たちの名前も挙げながら「みんな大スターだけどポップス歌手。いわゆる“ロックの人”ではない」と説明します。
 松尾さんの歌の芯に感じられるのは確かにロックアーティストの野性味。フォークやバラードも得意とする一方、「褒めろよ」「愚か者たち」などのオリジナル曲では“轟音(ごうおん)”とも呼べそうなバックの演奏にひけをとらない強力な歌唱を披露しており、亀本さんが「これほどロックを歌う適性を持った女性はなかなかいない」と言い切るのも腑に落ちるものがあります。
 松尾さん自身は「ジャニスの曲に自分の声が合うなんて、当時は思ってもみなかった」と回想。ただ、その後も16年にザ・ビートルズの名曲「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を男女の声質の違いをものともせずに歌いこなすなど、常に歌声のたくましさを証明してきました。
GLIM SPANKYによるザ・ビートルズのカバー曲も収録されている企画アルバム
「Hello Goodbye」(2016年)
 グリムは歌謡曲などを愛する音楽性の広さも備えており、亀本さんの考え抜かれた楽曲アレンジとともに今後もカバーワークへの期待を集めていきそうです。

 コロナ下にあって、ことし正月には念願の帰省が2年ぶりに実現したという近況も聞きました。
 松尾さんは「以前は食べなかった」という地元の特産品、干し柿の魅力を実感したそう。実家の近所の人からもらって食べてみたところ「めちゃめちゃおいしくて!」。干し柿は天竜川から立ち上る霧やもやの影響で表面の白み(糖分の粉)が増していっそう甘くなる…。初めてそんな話も聞いて感激し「東京に戻ってからもつい買っちゃいました」。亀本さんが「僕は子どものころからずっと食べ続けてるけどね」と口を挟むと「まじか?大人だ…」と松尾さん。
 季節の風物詩を味わった帰省で二人ともしっかり英気を養えたようです。
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