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愛知県芸術劇場で芸術監督・勅使川原三郎さんの舞台2作品を上演。新作「ダンス・コンサート 勅使川原三郎 ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」では、勅使川原さん(左)と佐東利穂子さん(右)がチェロと共演 photo by Bengt Wanselius
 愛知県芸術劇場の芸術監督を務め、7月に「ヴェネツィア・ビエンナーレ2022」ダンス部門で「金獅子功労賞」を受賞した勅使川原三郎さんが演出する舞台2作品が、9月3日・4日に同劇場大ホール、16日・17日に同劇場コンサートホールで上演される。公演に先立ち、勅使川原さんと両作品に出演する佐東利穂子さんが8月19日、オンライン会見を開いた。(サカエ経済新聞) 【写真】共演するチェリストのヨナタン・ローゼマンさん  3日・4日は「愛知県芸術劇場芸術監督 勅使川原三郎 演出・振付 ダンス『風の又三郎』」。宮沢賢治の同名小説が原作のダンス公演で、昨年7月に上演した舞台の再演。勅使川原さんは、演出、振付、美術、衣装、照明デザイン、音楽編集を担当。佐東さんはアーティスティック・コラボレーター、朗読を務め、ダンサーとして出演する。出演者は、オーディションで選ばれた東海地域の若手バレエダンサー11人。今回、新しく選ばれたメンバーも加わっている。  勅使川原さんは「地元から選ばれたダンサーの力を結集した舞台。昨年の公演は素晴らしい成果となったが、再演により、さらに成長した作品を多くの人に見てほしい」と呼びかける。佐東さんは「宮沢賢治の小説は声に出して読むと、より生き生きとしてくる。音や描写、動いている風までも言葉のリズムによって運ばれてくるので、ダンスとの相性がいい。続けていきたい作品」と話す。  16日・17日は新作「ダンス・コンサート 勅使川原三郎 ライヴミュージック&ダンス『天上の庭』」。勅使川原さん、佐東さんがダンサーとして、フィンランドのチェリスト、ヨナタン・ローゼマンさんと共演するダンスと音楽のコラボレーション。ローゼマンさんが弾くバッハ、カサド、コダーイの音楽に合わせ、2人が踊る。  勅使川原さんは「天上という言葉には、浮世を離れた純粋音楽の世界を描きたいという思いを込めた。こちらは文学的なメッセージは一切なく、音楽とダンスの共演。チェロと2つの体のハーモニーで、見える音楽、聴こえる踊りを披露したい」と意気込む。佐東さんは「チェロの曲を生で踊るのは初めて。独特でユニークな楽器なので、とても楽しみにしている」と話す。  3日・4日は15時開演。料金は、S席=4,000円、A席=3,000円(25歳以下はS席・A席とも2,000円、中学生以下はS席・A席とも1,000円)。  16日は19時開演、17日は16時開演。料金は、S席=7,000円、A席=5,000円(25歳以下はS席・A席とも半額)。
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