静寂が支配する山奥の地、かつては「映画館やダンスホールがあった」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース

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ツアーに参加して幌加駅跡を訪ねる人たち(7月28日、北海道上士幌町で)=原中直樹撮影
 北海道上士幌町の「道の駅かみしほろ」から、国道273号を三国峠方面へ車で40分ほど。うっそうとしたシラカバなどの森の中に、幅約3メートルの青々とした芝生が直線状に延びている。旧士幌線の廃線跡だ。
 芝の上を歩くと、二股に分かれた線路が現れた。左側のホーム跡に「ほろか」と書かれた駅名標。まわりに人家はなく、静寂が支配する空間だ。
 駅周辺にはかつて、約80軒の建物があり、林業従事者など約350人が暮らしていたという。だが、当時をしのばせるものは廃屋すらない。
(写真:読売新聞)
 「NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター」は、幌加駅跡と、ダム湖として造られた糠平湖の水位によって姿が見え隠れする「北海道遺産」のタウシュベツ川橋梁(きょうりょう)を巡るツアーを実施している。廃線跡の草刈りも町から請け負っている。
 河田充(みつる)代表理事(62)は駅跡に立ちながら、「ここからさらに奥にある終着駅の十勝三股駅周辺はもっとにぎやかだった」と話し始めた。「最盛期には約1500人が住み、映画館やダンスホール、何軒もの飲み屋があった。でも、ここも三股も国有地を借りていたので、関連施設は全て解体され、更地になってしまった。本当にもったいない」と残念がる。
 ツアーに参加した札幌市に住む60代の女性は「出身の小樽では、散策路として残された旧手宮線跡でイベントなどが行われている。昔のものを大切にして将来につなげようという気持ちには共感できる」と話す。
 河田さんは「こんな山奥の地が木材供給で日本を支えた時代があった。そうした歴史を伝え続けたい」と静かに語った。(五十嵐弘一)
 ◆幌加駅=帯広―十勝三股を結ぶ士幌線の駅として、1939年(昭和14年)に開業した。沿線で産出される木材の運搬が主な目的だったが、国産材の需要低迷に伴い、78年、幌加駅を含む糠平―十勝三股間がバス代行輸送に転換。87年に全線が廃止された。
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