怒りはつねにそばにある 何に?社会や政治や日常の理不尽すべてに(松尾潔)(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース

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ツイッターから(左から島田雅彦氏、松尾潔、中森明夫氏)
【松尾潔のメロウな木曜日】#1  ラブソングを作ったり、主に音楽について文章を書いたりしている。ありがたいことにヒットや賞には恵まれてきた。テレビやラジオに出ることもある。自分の名前を冠したNHK-FMの番組は、かれこれ13年目だ。私生活では20年以上ともに暮らす連れ合いがおり、子どもが複数いる。現在54歳。大病を患ったことは幸いにしてまだない。そんな具合だから、たまに「生きてて怒りを感じることなんてないですよね」と揶揄されるのも無理はないと自分でも思う。 松野官房長官の詭弁…国葬を内閣の「裁量」でできるはずがない  だが事実はそうではない。怒りはつねにそばにある。何に? 社会や政治や日常の理不尽すべてに。ぼくは怒りを燃料に変えることでここまで歩を進めてきた自覚がある。その火はときに消えそうに見えても結局はしぶとくくすぶりつづけ、燃え尽きてしまうことはないのだ。 ■音楽を語った口で政治の話もしたい  ツイッターでつぶやくようになって8年が経つ。おすすめの洋楽、朝のスイーツ、身辺の雑事、そして政治の話。そこに「政治」を含むことに否定的な音楽人も多いが、ぼくは音楽を語った口で政治の話もしたい。だからどれもひとつの実名アカウントでつぶやく。多くの国で30%から50%の間にあるツイッターの匿名率は、日本は70%以上と突出して高いのだそうだ。  自分のツイートに賛同が寄せられると素直にうれしい。心強くもある。だが誹謗中傷もまた頻繁に目にする。興味深いのは、賛同は実名らしきアカウントからも届くが、激しい誹謗はほぼ全て匿名という点。ぼくが与党を批判するときは、その傾向がとりわけ顕著だ。  アイコンに日の丸を掲げ愛国を謳う匿名者のいじらしさ。われらが宰相に対して無礼な輩をやり込めたい、ただし身内や職場には気づかれることなく。その葛藤や不安を思えば心からの同情を禁じ得ない。糾弾される立場としても「言うても匿名だしなぁ」と正直微妙。生来の鈍感力の高さも加わり、ダメージはつゆほどもないのである。  人身攻撃というのだろうか、論そのものではなくぼくの身の上をねっとり責めてくるのも「匿名の愛国者」の特徴だ。夏の参院選の時期に増殖したのは「生活に困ってない音楽人のくせに共産党候補を応援しやがって」。これはじつに味わい深かった。声に出して読みたい日本語、である。ボーッとして読むと、この投稿者こそ「リベラルのあるべき姿」を説く真のサヨクではと思ってしまう。まじめに読み解けば「相手に不足あり」と言われているわけで、微苦笑するしかないのだが。 ■お好きに呼んでちょうだい  駆け出しの頃はスタジオ代の捻出にさえ四苦八苦していたぼくだが、気づけば久しく「生活に困ってない」。確かに。でもね、ちょっといい車に乗って、ちょっと高いワインを飲むくらいじゃ、怒りは消えないものでしょう? と逆に聞きたくなる。シャンパン社会主義者、リムジン・リベラル、ハリウッド左翼、何とでもお好きに呼んでちょうだいな。  そんなぼくが毎週木曜にコラムを連載することになった。先日酒場で邂逅した中森明夫さんにお伝えしたところ「松尾潔が日刊ゲンダイ? 堕ちたね~」と、氏ならではのとびっきり辛口のエールを拝受した。たまたま同じ店に居合わせたのは、若き日の愛読書「優しいサヨクのための嬉遊曲」の島田雅彦さん。スリーショット写真はもちろんツイートした。いささか出来過ぎの船出である。 (松尾潔/音楽プロデューサー)
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