11月、待望の来日ツアー アヴリル・ラヴィーン健在 <さんいん洋楽愛好会> – 山陰中央新報社

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 カナダのロック歌手、アヴリル・ラヴィーンのデビューアルバム「レット・ゴー」の20周年記念盤が6月、配信限定で発売された。「あれから20年か~」と懐かしくなるが、決して過去のアーティストになったわけではなく、2月には新アルバム「ラヴ・サックス」を出している。新作は久々に全編ロックしていて、健在ぶりがうれしい。11月には待望の来日ツアーもある。
 2002年、自作曲を携え17歳でデビューしたロック少女は「コンプリケイテッド」や「スケーター・ボーイ」といったシングルと、それらを収めたアルバムで日本を含む世界の10代をとりこにした。20年を経てリリースした通算7作目の「ラヴ・サックス」は、ポップパンクとも呼ばれる彼女らしいロックで一気に畳みかける。先行シングルだった「バイト・ミー」、人気ラッパーのマシン・ガン・ケリーとのデュエット「ボーイズ・ライ」など12曲、約35分があっという間。
 デビューアルバム「レット・ゴー」は粗削りなロックを主にバラードやラップ、フォークロック風の曲もあって、若さだけではない、多彩な才能を印象づけた。陰りを帯びた、統一感のあるロックアルバムの2作目「アンダー・マイ・スキン」(04年)、ポップ路線の「ベスト・ダム・シング」(07年)と「グッバイ・ララバイ」(11年)、ロック色の強い「アヴリル・ラヴィーン」(13年)と、毎回それぞれに聴き応えのあるアルバムを届けてくれた。
 その後、マダニが媒介する感染症のライム病にかかり音楽活動を中断。寝たきりの期間もあって死すら意識したという闘病生活を乗り越え発表した前作「ヘッド・アバーヴ・ウォーター」(19年)は、生きることへの思いを込めた表題曲など、じっくりと聴かせる曲が目立った。次はそのままボーカリスト路線へと進むかとも思ったが、届いたのは原点回帰といえるロックアルバム。激しいサウンドが響くキャッチーな曲の数々でロッカーの真骨頂を発揮している。
 9月に入ってユーチューブの人気音楽チャンネル「ファーストテイク」に、アコースティックギターのみの伴奏で歌うデビュー曲「コンプリケイテッド」がアップされた。8月末には米カリフォルニアにある観光名所ハリウッド・ウオーク・オブ・フェイム(名声の歩道)に、名前の入った星形プレートがお目見え。活躍が認められたエンターテイナーだけに贈られる栄誉を喜ぶ姿が伝えられた。
 話題に事欠かない節目の2022年。秋の来日ツアーは満員のファンで盛り上がるに違いない。行きたいな。(洋)
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