<高松市塩江美術館>レコードの趣 浸るカフェ – 読売新聞オンライン

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 米ニューヨークでDJとして活動していた男性が、高松市塩江美術館(塩江町安原上)の休憩スペースにカフェを開いた。アナログレコードにこだわり、客層に応じて選曲したアルバムがターンテーブルの上で回り、約300枚のレコードから客が自由に針を落とすこともできる。レコード人気の高まりもあり、山あいの小さな店に県外から足を運ぶ人もいるという。(浦西啓介)
 カフェは「シダー・レコード・ルーム」。経営する森口俊博さん(51)が丁寧にレコードの盤面を拭き取り、ターンテーブルにのせると、哀感あふれるマイルス・デイビスのトランペットの音色がスピーカーから流れた。
 木を基調にした店内の入り口脇に、レコードを収めた箱が並ぶ。マイケル・ジャクソンら外国人歌手の写真を飾った壁の前にプレーヤーが置かれ、客が気に入ったアルバムをかけられる。
 音楽のサブスクリプション(定額制配信)が普及した今、森口さんは「好きな曲をつまみ聴きするのではなく、アルバムの最初から最後までじっくり耳を傾けてほしい」と語る。「曲の構成からジャケットのデザインまで、アーティストは思いを込めて作っている」からだ。
 中学の頃、音楽ビデオを流す「MTV」などで洋楽に目覚め、小遣いをためてデュラン・デュランらのレコードを購入した。「何枚も買えないので、1枚を大切に聴いた」記憶も、デジタル全盛の時代にアナログにこだわる理由という。
 米国ではレコーディングなど音楽制作を学び、老舗レコード店で働きながら、有名クラブなどでDJとして活動した。憧れは「伝説のDJ」と呼ばれるデビッド・マンキューソ氏。「選曲とサウンドで一つの物語を生み出し、感動で涙を流す人もいた。この人にしか作れない空間があった」
 ニューヨークの自宅を開放したDJのイベントは、地元の雑誌に取り上げられるほど評判に。2011年にレコードレーベルを設立するなど、順調な音楽活動だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で一変した。「多くの人が集まって音楽を楽しむことができなくなった」
 20年夏、妻、由紀子さん(40)と故郷の高松市に戻り、市の募集に応じて今年4月末、1年間の契約でカフェをオープン。夫婦での音楽活動の傍ら、金、土、日曜と祝日の午前10時~午後4時に営業している。
 「年配の方が多いとジャズ、若い人ならダンス音楽と客層に応じて曲を選んでいる」と森口さん。「インターネットから曲をダウンロードするのも便利だが、盤面を傷つけないよう丁寧に扱い、ジャケットを眺めながら音楽に浸るアナログの良さを伝えたい」

 サブスクリプションサービスの普及で、CDの生産量が減少を続けているのに対し、アナログレコードは右肩上がりとなっており、人気が復活している。日本レコード協会によると、2021年までの10年間で、CDの生産量は約2億1500万枚から約1億360万枚に半減。一方、レコードは約45万枚から約190万枚と4倍超となっている。
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