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配信
極上の旅に連れていってくれた城達也
【「１９６７」エンタメプレイバック】 高度経済成長のなかで、若者文化は深夜帯に及んでいく。１９６７年からスタートした「オールナイトニッポン（ＡＮＮ）」（ニッポン放送）や「パックインミュージック」（ＴＢＳラジオ）、関西の「ＭＢＳヤングタウン」（ＭＢＳラジオ）は深夜文化の先駆者だった。 【写真】若者人気を集めた亀渕昭信 現在も続くＡＮＮは、６７年１０月２日の午前１時からスタートした。初回の第１曲目がサイケデリック文化を象徴するジェファーソン・エアプレインの「あなただけを」だったことからも分かるように、大学生や受験勉強中の高校生・中学生をターゲットに、ビートルズやサイモン＆ガーファンクルといった洋楽から日本のフォークまで若者世代の最先端だった音楽を紹介していた。 後にマシンガントークで人気を集めた「パックイン～」の愛川欽也のようにパーソナリティー自身への人気が高まっていくが、ＡＮＮも局アナの斉藤安弘が、６８年からＤＪに加わった亀渕昭信とともに「カメ＆アンコー」として活躍。 ザ・フォーク・クルセダーズが別名義で６８年にリリースした「水虫の唄」をカバーし２１万枚を売り上げるなど深夜番組の枠を超える活躍ぶりをみせる。 深夜ラジオは、関東エリアでは６９年に「セイヤング」（文化放送）が始まり、関西では６６年に始まった「ＡＢＣヤングリクエスト」（ＡＢＣラジオ）や６７年スタートの「ＭＢＳヤングタウン」が人気を集め、隆盛を極めていく。 特に「ＡＮＮ」と「ヤングタウン」は現在も続いており、今もなお若者文化を牽引している。 そして、もうひとつ現在も続く深夜ラジオが、ＦＭ放送の「ＪＥＴ ＳＴＲＥＡＭ（ジェットストリーム）」。スタートは６７年７月、当初の放送局はＦＭ東海だったが、７０年にエフエム東京（現ＴＯＫＹＯＦＭ）に移っている。 初代パーソナリティー（機長）は魅惑の低音ボイスが印象的な城達也。城のナレーションと「ミスター・ロンリー」がかかると、一気に気分は機上の人になったものだ。エンディングの「ではまた明日、午前零時にお会い致しましょう」のナレーションまで、極上の旅気分が続く。 現在は福山雅治が機長を務め、低音ボイスは継承されている。 ■オールナイトニッポン ニッポン放送。１９６７年１０月２日スタート。テーマ曲はハーブ・アルパート＆ザ・ティファナ・ブラスの「ビタースウィート・サンバ」。
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