「まだまだ敷居が高いピアノを、もっともっと身近な存在にしたい」(ハラミちゃん)【後編】 – AdverTimes.

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澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所
【前回コラム】「休職中に、先輩が連れ出してくれたのがストリートピアノの前。それが運命の分かれ道でした。」(ハラミちゃん)【前篇】
今回の登場人物紹介
※本記事は2022年9月4日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
中村:YouTubeの動画撮影時に、何か気をつけていることはありますか?
ハラミちゃん:そうですね。今、活動を始めて3年ぐらいなんですけど、その間ずっとスマホ一台で撮影しているんですね。ストリートピアノの良さっていうのは、日常の中にピアノが溶け込んで、それに対するみなさんの反応とか、喜ぶ顔が一番の魅力だと思っているので。
ストリートピアノの空間にめちゃくちゃいいカメラがあると、みんなやっぱりカメラを意識した行動になっちゃうというか、つくった感じになってしまうので。そうではなくて、スマホを使って馴染ませるというか、「日常の中で撮る」というのは意識していますね。
権八:それがまた、本当に良くて。たとえば、ミスチルのライブ後にファンの皆さんの前で「ミスチルメドレー」を弾く、みたいな企画がありましたよね。なんかおれ、あれを見ていて泣いちゃったんですけど……(笑)。
ハラミちゃん:あ~!ありがとうございます!(笑)。
権八:なんか、あの“愛の交歓”というかね。素晴らしいですよね。
ハラミちゃん:ホント、素晴らしいです。
権八:みんなの反応も素直だし。ハラミちゃんも、それに対して手を振ったりして、どんどんノッて来て。あれがね~、ストリートのダイナミズムというか、素晴らしいなと思いましたね。
ハラミちゃん:ありがとうございます。
権八:行く場所はどうやって決めているんですか?
ハラミちゃん:ストリートピアノは結構、期間限定なものが多くて。移動していたりするんですよね。なので、全国各地のファンの方から「ストリートピアノが来たぞ~!」という大量のDMが届くというか、お便りをいただくので。
一同:あはははは!
ハラミちゃん:それを見て、私が行く、という感じですね。情報が集まってくるという感じで。
権八:そういうことなんだ。
中村:ちなみに、完全に抜き打ちなのか「ちょっと行きますね!」と連絡していくのか。どちらなんですか?
ハラミちゃん:あれは、ガチで抜き打ちです。だから並びます、私。
中村:あ、他の子が弾いているのを待つ?
ハラミちゃん:はい。並びますし、譲りますし。ひとりの「ただ楽しむ人」として行っているので。ホントにゲリラで行きます。
澤本:でも、ハラミちゃんの後ろに並ぶの、イヤだよね。
ハラミちゃん:あはははは!ホントですか、イヤですか?
権八:そりゃ、イヤでしょ(笑)。
澤本:圧倒的なものの後にやるのは、ね(笑)。
権八:僕なんか、ホントにちょっとだけやっていたから。幼稚園から小学校までずっとやっていたんですけど。
澤本:じゃあ、即興でやってよ。
権八:いや、だから、できないですよ!
一同:あはははは!
権八:譜面があって、やっと弾ける、みたいな感じだから。だから、意味がわからないな……。
ハラミちゃん:あはははは!
権八:ずっとピアノばかりやっていた頃は、やっぱりクラシックばかり弾いていたんですか?
ハラミちゃん:そうです。ホントにクラシックピアノばかりで。それこそ、クラシックの世界って「いかに楽譜どおりに弾くか?」っていう世界なんですよ。楽譜から作曲者の意図をいかに読み取るのか、作曲者っぽく弾けるか、というのが求められていて。
でも、「耳コピ」とか即興というのは、そことはかけ離れている世界なので。だから、クラシック専門の人って即興とかやらない方が多いんですね。私の場合は、クラシックをやりつつ、音楽の授業の休み時間とかに「ジブリ弾いて!」とか「ジャニーズのあれを弾いて!」とリクエストされることが多くて。それに応えたい、という欲望が強かったんです。それで、家でコソコソ始めたんですよ。
一同:うんうん。
ハラミちゃん:なぜかと言うと、当時はお小遣い的に楽譜を買うお金がなくて。でも、耳コピすればタダだと思って。それで自発的に耳コピを始めたんです。ただ、クラシックの先生はポップスを弾くことを禁じていたんですよ。ポップスの独特のリズムは、基礎が崩れちゃうからやめなさい、と。
でも、クラシックを弾いた後の休み時間に、ポップスの練習をして。音楽の授業の時に弾いて、みんなを喜ばせたい!と思っていたんですね。6歳ぐらいからそんなことを繰り返していたので、クラシックとは全く別のところで育まれたものなんです。
一同:ほ~!
権八:クラシックピアノはずっと続けていたんですか?
ハラミちゃん:そうですね。音大を卒業するまではずっとクラシックだったので。
権八:そっか。そこはずっとやりつつ。
ハラミちゃん:だから、先生にはポップスを弾いていることはずっと黙っていました。この活動をしていることも、言ってません(笑)。
一同:あはははは!
権八:知ってると思いますよ、さすがに(笑)。
ハラミちゃん:ホントですか?(笑)。でも、まだ言えてないです(笑)。
中村:そんなハラミちゃんは、9月11日に東京国際フォーラムのホールAでのワンマンライブが決定していますが(既に終了)。こちらは、どんなライブになりそうでしょうか。
ハラミちゃん:はい。タイトルが「リクエスト収穫祭」ということで。秋だから収穫というのと、あとはハラミのファンのことを「お米さん」と読んでいるので。肉とお米で。えへへへ(笑)。
権八:あっはっはっは!お米さん、いいね!
ハラミちゃん:リクエストをお米さんから募って。それで、一番多かったベスト50をランキング化して、50曲、昼と夜に分けて弾くという(笑)。
中村:ジュークボックスみたいな(笑)。
ハラミちゃん:ホント、そうですね(笑)。
中村:その場合はもちろん、50曲を事前に練習しきれないだろうから、ある程度は即興でやる、ということですか?
ハラミちゃん:今回は、完全に演奏曲がわかった状態で練習するので、YouTubeとは違ってライブみたいな感じでやりますね。でも、この前終わった全国ツアーは、ホントにセットリストがなくて。その場でお客さんがリクエストとして書いた曲をくじ引きで選んで、セットリストを決めて。わからない曲も、舞台上で耳コピしてやる、というのをやりました(笑)。
中村:スゲ~!!
澤本:面白いねえ。
権八:面白い!
ハラミちゃん:青森のご当地ソングとかがあったりして。
一同:おお~!
ハラミちゃん:それもやっぱり、私は知らないけど、青森の方はみんな知っているんですね。だから、凄い盛り上がって面白かったですね、私も。
権八:凄いなあ~。やっぱり、ストリートでやる時と、ホールでやる時とでは意識が違うものなんですか?
ハラミちゃん:そうですね。もちろん、目の前の方を喜ばせたいというマインド的な部分は一緒なんですけど。でも、ストリートって駅特有のザワザワした感じとか、改札がピーピー鳴ってるとか、いろんな環境音があるじゃないですか? その中で足を止めていただきたい、というのがあるので、割とタッチが強めになりますよね。繊細な音で繊細な曲を、というよりは、割と派手にアレンジした感じが多いんですけど。自分のライブは凄くいい音響で、みなさんも座って見ているので。些細な音もしっかり聞いてもらえる、バラードが多くなったりしますね。
権八:う~ん!
ハラミちゃん:そういう曲を選んだり、アレンジを変えることは心がけていますね。
権八:なるほど~!
中村:じゃあ、ふだんYouTubeで見ているハラミちゃんとは、全然違う側面が見られる、と。
ハラミちゃん:はい。
澤本:だって、国際フォーラムでしょ?巨大ですよ?(笑)。
ハラミちゃん:たしかに、巨大ですよね(笑)。
中村:これに便乗して、パーソナリティ共からも、いくつか生演奏をお願いしたいな、と思っているんですけど……。
ハラミちゃん:お願いしま~す!
中村:私からいいですか?
権八:じゃあ、次僕行っていい?
中村:いいっすよ、いいっすよ!(笑)あ。それって、僕が言うことじゃないか。
ハラミちゃん:あはははは!
中村:私の娘がですね、ハラミちゃんの大ファンでございまして。
ハラミちゃん:嬉しいです~!
中村:もしよかったら、彼女の好きな yamaの『春を告げる』をお願いしたいと思うんですが。よろしいでしょうか?
ハラミちゃん:もちろんでございます。
♫演奏♫
一同:(拍手)
中村:めちゃめちゃカッコイイ〜!
権八:カッコイイ!凄かった~!
中村:鳥肌立ちましたね。
権八:いつ爆発するんだろう?と思って。
一同:あはははは!
権八:最初は、メローでオシャレな感じで、抑えて弾いていましたからね。
中村:みなさん、他にありますか?今がお願いするチャンスですよ!
権八:僕もいいですか?うちの子もピアノを習い始めていて。もちろん、まだまだなんですけど。Official髭男dismの『ミックスナッツ』をお願いします。
ハラミちゃん:あ〜!流行りの。
権八:流行りのアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』(テレビ東京他)のね、もう、大好きなんでね。あれをピアノでやっていただけたら喜ぶなぁ……(笑)。いいですか?
ハラミちゃん:はい!
権八:お願いします!
♫演奏♫
一同:(拍手)。
権八:凄い!
澤本:凄いし、こうやって弾いていただくと……。改めて、めちゃいい曲だね!!
一同:(爆笑)。
澤本:カッコイイね、もう、目の前に「アーニャ」(『SPY×FAMILY』のキャラクター)が走ってるもんね。
ハラミちゃん:あはははは!
権八:いや~!これ、ガチで打ち合わせなしで、いま言って弾いてもらっているんですよ。ちょっと、鳥肌立っちゃいますね……。汗かいちゃった(笑)。
ハラミちゃん:ありがとうございます。
澤本:いや~、目の前で急にやると凄いもんだな、これ。
ハラミちゃん:あはははは。
権八:良かったですよね、カッコいい!
澤本:だってさ、YouTubeっていうものがあるから、こういうものが世の中に出てきて、それが評価されるわけじゃん?
権八:はい。
澤本:昔だったらムリだったよね、それは。
権八:そうかもしれないですね。
澤本:凄くピアノが上手い人が、ちょっと会社休んでます、ってことだもんね。
一同:(爆笑)。
ハラミちゃん:そうですね!(笑)。その事実だけが残りますね。
中村:もしよかったら、まだお会いできていないピアノの先生も今の演奏を聞いてくださっていると思うので。
ハラミちゃん:え、ホントですか?!(笑)。
中村:先生に、コッソリとひと言、どうぞ。
ハラミちゃん:先生、元気ですか? ハラミは、ポップスを弾いて元気にやっています。あと数年経ったら、ご挨拶に行きます!
一同:(爆笑)。
権八:数年なんだ?(笑)。まだ行かないんだ?
ハラミちゃん:まだ覚悟が……(笑)。


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