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４０周年を締めくくるコンサートを開催した原田知世
女優で歌手の原田知世（５４）が１６日、東京国際フォーラムでデビュー４０周年を締めくくるコンサート「ｆｒｕｉｔｆｕｌ ｄａｙｓ」を開催。観客４０００人を前に４０年の歩みをたどる１６曲を披露した。 ４０年の月日を感じさせない“奇跡の”美声を響かせた。原田は「４０年というのは自分が一番驚いています。この大きなステージに立たせてもらえるなんて、１４歳の時には思わなかった。皆さんに道を開いてもらいました」と感謝。「５０歳を過ぎても少しずつ伸びしろを感じてます」と胸を張った。 「心を込めて歌わせてください。本当に感謝しかありません」との言葉を添えてコンサートのラストに選んだのは、「時をかける少女」。同名の主演映画「時をかける少女」（８３年、大林宣彦監督）の主題歌として松任谷由実が手掛け、一躍スターダムへと駆け上がった名曲だ。感極まって号泣し、歌えなくなる場面もあったが、何とか歌い切り「最後の曲なのにごめんね」と涙を拭った。 １９８２年に角川映画のオーディションで５万７０００人の中から選ばれ芸能界入り。８０年代は「時を―」や映画「私をスキーに連れてって」が大ヒット。２０１１年にはＮＨＫ朝ドラ「おひさま」でヒロイン（井上真央）の母親役を好演。１９年に日本テレビ系のサスペンスドラマ「あなたの番です」でも脚光を浴びた。歌手としてもスウェーディッシュ・ポップスをいち早く取り入れるなど異彩を放ってきた。 ステージには約４０年来の付き合いがある歌手・大貫妙子（６８）も駆けつけた。大貫から「知世ちゃんはずっと変わらない。ずっとかわいくチャーミング」と絶賛されると、原田は「そんなことないですよ」と赤面。「ロマンス」の歌唱中には「私からのプレゼントです。ちゃんと曲も聴いてね」と客席からの撮影をＯＫに。一斉に携帯のカメラを向けられ「すごい…」と圧倒されながらも目を細めていた。１１月には初の公式カバーアルバムが発売される。（増田 寛） ◆原田知世４０周年記念コンサートセットリスト （１）Ａ面で恋をして（２）恋をしよう（３）ユー・メイ・ドリーム（４）地下鉄のザジ（５）ダンデライオン～遅咲きのたんぽぽ（６）ｐｉｎｇ‐ｐｏｎｇ（７）冬のこもりうた（８）Ｌｉｋｅ Ｔｈｉｓ（９）ヴァイオレット（１０）邂逅の迷路で（１１）アップデートされた走馬灯（１２）夢の途中（１３）一番に教えたい（１４）銀河絵日記（１５）ロマンス（１６）時をかける少女 ◆原田 知世（はらだ・ともよ）１９６７年１１月２８日、長崎市生まれ。５４歳。８２年、中学３年で角川映画の大型新人女優募集で５万７０００人から選ばれドラマ「セーラー服と機関銃」でデビュー。８３年、映画「時をかける少女」で初主演し、主題歌とともに大ヒット。８５年にはＮＨＫ紅白歌合戦にも出場した。２００５年にイラストレーターのエドツワキさんと結婚し、１３年に離婚。
報知新聞社
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