ジャズから派生したフュージョンというジャンルの音楽が1970年代から80年代にかけて流行した。父の影響で幼い頃から親しみ、今も好きなのがキーボード奏者ボブ・ジェームス。ビゼー作曲「アルルの女」をアレンジした「ファランドール」は往年のバラエティー番組「TVジョッキー」のオープニングテーマにも使われ、懐かしい。
1975年のアルバム「トゥー」収録の「ファランドール」は番組に使われた序盤もかっこいいが、一番の聴きどころはフルート奏者ヒューバート・ロウズのソロ。速吹きが圧巻だ。
81年のアルバム「サイン・オブ・ザ・タイムス」収録の「ユニコーン」はサックス奏者ジェイ・ベッケンスタインの爽やかな演奏とシンセサイザーをうまく絡める。BJのソロも秀逸。アルバムと同名の曲はベース奏者メジャー・ホリーのダミ声スキャットがいい。
ジャズに電子楽器を取り込んだのが始まりとされるフュージョンはシンセを多用しすぎて飽きられた。それでも一時代を築いたのは間違いない。ジャズさえもマイナー音楽になり、あの頃ほどシンセがあふれていない今、若者にフュージョンはどう響くのだろうか。 (志)
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