前向きな気持ちになれる青春映画の名作 フラッシュダンス【坂本朋彦のシネフィル・コラム】 – nhk.or.jp

POP

NHKの注目番組を
ご紹介
NHKの注目番組をご紹介
フラッシュダンス【坂本朋彦のシネフィル・コラム】
12月12日(月)[BSプレミアム]後9:00〜10:36
今回ご紹介するのは80年代を代表する大ヒット青春映画です。
主人公はプロダンサーをめざす18歳の少女アレックス。昼は製鉄所で働き、夜は酒場で踊って技を磨いています。恋や挫折、さまざまな経験を経て、アレックスはオーディションに挑戦しますが…。40年近くも前の作品ですが、アメリカ映画の王道ともいえる物語は、今も多くの人たちに共感され、愛されています。
アレックスを演じたジェニファー・ビールスは当時20歳。ジーンズやスニーカーのラフなファッション、ダンス場面でのスピード感と官能性、キュートでありながら芯の通った女性を見事に演じ、一躍スターとなりました。
大きな魅力は音楽。映画を見ていなくても、アカデミー歌曲賞受賞の主題歌「ホワット・ア・フィーリング」はご存じ、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。抜群の歌唱力、歌詞も共作したアイリーン・キャラは先月、63歳でこの世を去りました。この作品ではマイケル・センベロの「マニアック」も大ヒットとなりましたね。
音楽監督を務めたのはイタリアの作曲家ジョルジオ・モロダー。1940年生まれのモロダーは、シンセサイザーを多用した楽曲を次々発表、1970年代“ディスコの女王”ドナ・サマーの楽曲の作曲・プロデュースで注目され、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の先駆者として知られています。
映画音楽ではアラン・パーカー監督の「ミッドナイト・エクスプレス」(1978)でアカデミー賞を受賞、その後は、ブロンディーの「コール・ミー」が大ヒットしたリチャード・ギア主演の「アメリカン・ジゴロ」(1980)、トム・クルーズの出世作「トップガン」(1986)ではケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」、ベルリンの「愛は吐息のように」などを大ヒットさせ、ホラー映画「キャット・ピープル」(1982)ではデビッド・ボウイと主題歌を共作するなど、80年代の音楽・映画界で大活躍しました。
音楽がもう一人の登場人物のようなミュージック・ビデオの手法を取り入れた演出で、映画を大成功させたのはイギリス出身のエイドリアン・ライン監督。「ナインハーフ」(1986)「危険な情事」(1987)「ジェイコブス・ラダー」(1990)など、光と影を強調したスタイリッシュな映像美で知られています。81歳の今年、20年ぶりとなる監督作、サスペンススリラー「底知れぬ愛の闇」(2022)を発表しました。
何度見ても、前向きな気持ちになれる青春映画の名作。どうぞお楽しみください!
12月12日(月)[BSプレミアム]後9:00〜10:36
そのほかの映画情報はこちら
【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)
1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

source

最新情報をチェックしよう!
広告
>すべての音楽情報をあなたに・・・

すべての音楽情報をあなたに・・・

インターネットで情報を探すとき、あなたはどうやって探しますか?いつも見ているページで情報を得る?検索エンジンで好きなアーティスト名を検索してでてきたものを見る?本当にそれであなたの欲しい情報は手に入れられていますか?

CTR IMG