【全曲動画付】ハロウィン・ソング・ベスト50:この時期に聴き … – https://www.udiscovermusic.com/

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最高のハロウィン・ソング・リストは、震え上がるほど素敵で、怖いほどキャッチーで、聴いた誰もがダンスフロアに出て行かずにはいられない、懐かしのモンスター級の名曲が目白押しだ。さあ、勇気があるなら聴くがいい!
恐怖!恐怖!……と言っても今回はマレットヘアやレザーに身を包んだのヘヴィ・メタルの話だけではない。間もなく巡ってくるハロウィンを前に、我々の頭にはひとつの問いかけが浮かんだ。果たして魔王さまは本当に最高の曲をご存知なのだろうか? 我々がリストアップしたオールタイムのベスト・ハロウィン・ソングを見ると、どうやらそのようだが……
プレイリスト「Halloween & Chill」を聴く⇒ here
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ハロウィン・ソングと言っても全てが気味悪さの方に振れているわけではないのは、シャキーラがこのセクシーなヒット・ソング「She Wolf」で証明している通りだ。2009年で最もクリエイティヴなポップ・ヒットのひとつであるシャキーラのこの曲は、女性たちの強さを讃えた大胆なポップとEDMのクロスオーバーで、煽情的なビデオのアイディアの源だ。
ここには幽霊もエイリアンも登場しない。この2008年の名曲は、不安と鬱という現実世界のモンスターについての歌だ。あらゆる面でキレキレのヒット・シングル「Disturbia」は、ある意味、踊れるセラピーと言っても過言ではないかも知れない。プロダクションも艶やかかつパワフルで、リアーナの歌声はオートチューンを採り入れつつも見事に聴き応えのあるものへと昇華している。
ホラーコア・ラップというジャンルにおける金字塔的な存在の「Monster」は、1曲の中に登場させるにはいささかミスマッチと思われるほどバラエティに富んだオールスター・ラインナップを擁している(そもそも“sarcophagus/石棺”と“esophagus/食道”で韻を踏もうなどと考えるソングライターが彼の他にはこの世に存在しないだろう)。
当時のファンの間では、カニエ・ウェストもさすがにこれ以上突飛なことはできまいというのが専らの話題だった。だが、当時のファンたちが間違っていたことは歴史が証明している。
ラナ・デル・レイによるドノヴァンのサイケデリック・ポップ・ナンバーの魅惑的なカヴァーは、誰でも聴いた途端に魔法にかかること請け合いだ。このチャーミングでクセになるナンバーには、幽霊でも出そうな雰囲気のリヴァーブがたっぷり使われ、ヴィンテージ感漂う仕上がりとなっている。元々はギジェルモ・デル・トロ監督の2019年の映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』のために作られたもので、映画のエンドロールで聴くことができる。
謎の地球外生物を歌った不朽のコミカル・ナンバーがヒット・チャートのNo.1になるくらいだから、1958年の夏は世の中相当お気楽な雰囲気だったのだろう。シェブ・ウーリーのこの曲の中に登場する速回しのヴォーカルは、当時としてはロックン・ロールそのものと同じくらいに斬新だった(ザ・チップマンクスのデビューもこの年)。
ちなみに小ネタをひとつ。シェブ・ウーリーは俳優としても活躍しており、TVシリーズ『ローハイド』やクリント・イーストウッドの主演作『アウトロー』にも出演している。
昔からよくあるセクシュアルな妄想を陽気な現代版にアップデートした曲だ。アンドレ3000が演じるのは怖い物なしのヴァンパイアだが、唯一の弱みはケリス演じるキュートな女ヴァンパイアである。真実の愛は最後に勝利するのだろうか? 驚くべきことにこの曲はシングルになっていないのだが、これは恐らく「Hey Ya」が大ヒットになり過ぎて、後に続く曲選びが困難を極めたせいだと思われる。
1973年のホラー映画の傑作『エクソシスト』を観ること以上に正しいハロウィンの過ごし方があるだろうか? この恐ろしい悪魔憑きの物語は今も同ジャンルにおいて屈指の名作として評価されており、マイク・オールドフィールドの背筋が寒くなるような 「Tubular Bells Theme」もまた同じく評価されている。
「Monster Mashを超えるノヴェルティ・ソングはそうはないだろう。ガチャガチャという鎖の音や煮えたぎる大釜の沸騰音に、ボリス・カーロフ[訳注:フランケンシュタイン役で有名な俳優]の口調を真似たヴォーカルを加え、この曲は1962年のハロウィンの週にビルボード・ホット100でNo.1になった。長年の間、死人さえ踊り出させる楽しい曲として親しまれているが、新たにリミックスが施された今は尚のこと、誰もが盛り上がれるに違いない。
オインゴ・ボインゴが80年代半ばに出したクセが強いカルト・ヒット曲「Dead Man’s Party」 は、1986年のヒット映画 『バック・トゥ・スクール』にフィーチャーされ、今もなおハロウィンになるとその異臭をまき散らしている。
フロントマンのダニー・エルフマンがティム・バートン監督による名作ザ・ナイトメア・ビフォー・クリスマスのスコアを担当して名を挙げていることもあって、きっとこれから先も、一年のこの時期には誰もがこのバンドのことを思い出すだろう。
ザ・ローリング・ストーンズの歴史的傑作アルバム Beggars Banquetがリリースから実に半世紀以上をこえたばかりだが、その中でも最重要とされるトラックで彼らはベルゼバブ(大魔王)そのものに称賛を送っている。悪魔のひづめなど寄せ付けることなく、皆でこの悪魔的なロックの名曲で踊りまくろう。
ハロウィンに何か不気味にインパクトのある、理想的なロック・アンセムをお探しで?それならこちらがオススメ。この不気味で、ビートが強烈なグラム風のナンバーは、かの悪名高き17世紀の魔女裁判が歌詞のテーマになっており、地獄の業火と破滅を焚きつけるのには欠かせない促進剤である。
映画通で知られるロブ・ゾンビの最大のヒット曲は、踏み鳴らすようなビートにメタルの狂気とホラー映画の要素がマッシュアップされている。曲のタイトルは伝説のホラー・シットコム『The Munsters』に出ていたドラッグレーサー“DRAG-U-LA”の派生形で、イントロに登場するのは銀幕の“プリンス・オブ・ダークネス”、クリストファー・リーである。モンスター級の楽しさ満載だ。
スカのリズムで弾むようなこの曲でノー・ダウトのフロントウーマン、グウェン・ステファニーが歌っているのは、彼女にあまりにしつこく言い寄って来る崇拝者を避けるために、自分にかかってくる電話をフィルターにかけるという内容だ。
この聴いているとクセになるシングルは、ノー・ダウトがブレイクを果たすきっかけとなった1995年のアルバム『Tragic Kingdom』の1曲目に収められており、バンドの持ち味であるポップでパンキッシュな活きの良さを味わうには格好の導入となっている。
スージー・アンド・ザ・バンシーズの『Juju』がゴスの元祖だったかどうかという議論はともかく、聴覚的トリックとアンセミックな曲がぎっしり詰まった素晴らしいアルバムだったことは紛れもない事実である。幾つかあるハイライトの中でも、タイトルからして何をか言わんやの「Halloween」は、魂のとりわけ暗い夜を音でそのまま再現している。
1997年の『Reload』に収録された獲物を求めてうろつくかのような、ヘヴィなベースが印象的な名曲の中でジェームズ・ヘットフィールドはまるで自身が大魔王を召喚しようとしているかのように歌う。とは言え、悪魔は昔から怪物のようなダウンチューン系のギター・リフが大好物であることが知られている。
CCRの代表曲のひとつであるこのヒット曲「Bad Moon Rising」で、ジョン・フォガティはまるで肩掛けを羽織ったノストラダムスの如く登場する。ロカビリーの影響を感じさせる曲調で世界の終末を歌った名曲は、こちらも不吉な1941年のフィルム・ノワール的ファンタジー映画『悪魔の金(The Devil And Daniel Webster)』がベースになっている。
トレント・レズナーのカタログを端から端まで並べれば、誰でも容易にハロウィン丸1日分のプレイリストが作れるだろう。彼はダンサブルなインダストリアル・ロックの達人であり、寒気がするようなジョイ・ディヴィジョンの「Dead Souls」のカヴァーもまたその例外ではない。元々はカルト・ホラー映画『ザ・クロウ』 のサントラ盤に収録されていたこの曲は、ウッドストック’94でレズナーによる忘れ難い泥まみれのパフォーマンスで披露されて以来、あっという間にファンのお気に入りとなった。
ルシファーが“Crossroads/十字路”の上に大きく覆いかぶさるように姿を現す。伝説のブルーズマン、ロバート・ジョンソンが魂を売り渡したのと引き換えに、悪魔の持つ最高のメロディを授けられ、我々にロックン・ロールを与えてくれた。
エリック・クラプトンはジョンソンを、とてつもなく良い取引をした人物だと考えており、このイカしたブルーズ・ナンバーをクリームとデレク・アンド・ザ・ドミノスの両方でレコーディングしている。
ザ・スマッシング・パンプキンズの3枚目にして大ヒット・アルバムとなった『Mellon Collie and the Infinite Sadness(メロン・コリーそして終りのない悲しみ)』から、ピアノに縁どられた素朴で短い詩は、一聴するといかにも優しげだが、これから跋扈しようとしている、「昼間の光は明るくて眩し過ぎる」という夜の獣たちにおあつらえ向きのサウンドトラックを提供するものだ。
ザ・キュアーのカタログには、陰気でゴスにインスパイアされた珠玉のポップ・ナンバーが目白押しだが、恐らく最もハロウィンにうってつけの曲と言えば『Disintegration』時代のスマッシュ・ヒット「Lullaby」だろう。さながら『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』を地で行くように、歌の中ではフロントマンのロバート・スミスが「クモ男が今夜のディナーに僕を食べようとしている」という夢を見ている。
実際のところは強烈に非暴力を訴える歌詞を持つ、当時を象徴するプロテスト・ソングなのだが、ザ・クランベリーズの代表的なヒット曲「Zombieはいつ聴いても心を鼓舞されるロック・アンセムで、「全ての魂の日(All Souls Day)」の異名のあるハロウィンの夕べに聴いても何ら違和感はないはずだ。
街をあげてハロウィンを祝うことで有名なサンフランシスコ。そこから生まれた初期パンクの雄デッド・ケネディーズは、熱を帯びて激しく攻撃的な曲調に乗せ、民衆に対して単なる名ばかりの祭日を祝うのではなく、日常生活の中の社会道徳の縛りから自由になろうと呼びかけている。リード・ギターは速く、憤りに満ち、相当ヒネくれたサーフ・ミュージック色を感じさせる。
初期のヒット曲「Uneasy Rider」や、ジョニーという名の少年がフィドルのコンテストで悪魔を負かすという歌詞を持つこの曲でも分かる通り、チャーリー・ダニエルズはとびきりの物語の語り手だと言えそうだ。検閲されたヴァージョンをオンエアしたのでなければ、これはラジオで史上最初に「son of a bitch」という言葉を流すことに成功した曲のひとつでもある。
耳に残るリフレインを持った一部の曲が何度となく再ブレイクする、その巡り会わせは何とも奇妙(spooky)なものだ。この曲は元々、サックス奏者のマイク・シャープがインストゥルメンタルとして作ったもので、1968年にクラシックスIVというグループがアメリカで大ヒットさせた。
そのグループのメンバーたちが、チャートの墓場からこの曲を掘り起こし、1979年にアトランタ・リズム・セクションのカバーによってリバイバル・ヒットとなった。しかし我々のハロウィーンのおもてなしは、どこか浮世離れした才能の持ち主、ダスティ・スプリングフィールドのヴァージョンである。
ブルージーな甘い歌声から狂気に駆られた金切声までこなすカレン・Oなら、もっとゴス寄りのバンドのフロントでも十分務まるに違いない。トガったギター・リフとカレンのめくるめくチャント、ジェームズ・マーフィーのプロデュースによる陰鬱なグルーヴで武装した 「Buried Alive」は、ヤー・ヤー・ヤーズの曲の中でも最も耳に残るトラックのひとつだ。この曲にはラッパーのクール・キースの殺し屋的別人格、Dr.オクタゴンもスペシャル・カメオ出演している。
ザ・マン・イン・ブラック[訳注:ジョニー・キャッシュの別名]とは下手に関わり合ってはいけないが、彼が「There ain’t no grave can hold my body down(俺の身体を横たえられる墓穴なんてどこにもない)」と嘆くのを聴いたら、そこは信じるべきだろう。 何しろ彼は本気なのだ。
ジョニーはこのトラディショナルなゴスペル・ソングを、自身がこの世を去る直前の2003年にレコーディングしており、2010年、彼の遺作となった『American IV』にも再び生き返りタイトル・トラックとして収められている。
XTCの傑作アルバム『Nonsuch』に収録されたこの曲で、アンディ・パートリッジは「さあ、始めよう!」と叫ぶ。そしてこの曲は、彼が自分で作って、家の裏庭のフェンスのポールの上に置いたかぼちゃのランタンからインスパイアされたものだ。アンディはそれが日毎に腐っていく様子を眺めながら、庭の小道を通ってホーム・スタジオとの間を往復していた。だが、可哀想な年老いたピーターにその後起こったことは恐怖の物語である。
ようこそ、70年代初期のヴードゥー・ラウンジへ、そしてネイティヴ・アメリカン・ロック・グループ、レッドボーンの素晴らしき超自然的サウンドの世界へ。この曲は19世紀のクレオールでありハーバリスト、またヴードゥーの魔術師であったマリー・ラヴォーにまつわる実話をベースにしている。彼女は鍋にかけた魔女の秘薬をぐつぐつと煮立たせ、あなたにも魔法をかけるのだ。
ジョン・ツァハールはボリス・カーロフさえも震え上がらせる、ホラー番組のベテラン司会者である。ボビー・ピケットの「Monster Mash」同様、ジョンの1958 年の楽曲「Dinner With Drac」は最高におどろおどろしいロックン・ロールのパロディだった。コウモリの羽根の形のお菓子をお皿に並べて、右手にナイフ代わりの手術用メス、左手にフォーク替わりの小型のさすまたを握り、この曲を聴きながらイゴールを気取ってみてはどうだろう。
「アダムス・ファミリー」のテーマは60年代半ばのTV音楽の最高峰であり、この番組の、ひいてはこの時代全体のはつらつとしたイカレっぷりを完璧に体現している。ヴィック・ミッツィーのアレンジはバカバカしくもイカしていて、聴けば誰もが指を鳴らさずにはいられない。
アリス・クーパーもカタログ丸ごとハロウィンのリストに入れられるところだが、我々が選んだのは彼の数少ないモンスター・ソングの中から、実はセクシュアルな関係をテーマにしている曲だ。
「Feed My Frankenstein」は彼の90年代初期のカムバックの燃料となったアルバム『Hey Stoopid』の1曲で、当時流行りのAORサウンドにアリスのペルソナを結びつけることに見事成功している。
デヴィッド・バーンのように物憂げで内省的で、しかもやたらとフランス語を話したがるサイコ・キラーなどというのは、恐らく彼の世界にしか存在しないのではないだろうか。バーンの歌詞に込められた棘のあるユーモアが、ティナ・ウェイマスの印象的なベースラインを引き立てている。トーキング・ヘッズにとって、この曲は『Stop Making Sense』ツアーにおけるオープニング曲の定番であり、それ以前のツアーでは華々しいフィナーレを飾る曲でもあった。
Ghostbusters」は同名映画『ゴーストバスターズ』に完璧にマッチしたテーマソングで、このヒット曲のツカミは何と言っても一度聴いたら忘れられないギターと、これをきっかけに日常語として定着したフレーズ「Who ya gonna call?  / 誰に電話しますか?」だ。
唯一残念なのは、例えば色気たっぷりのヒット曲「The Other Woman」のように、レイ・パーカーJr.にはもっと他に多数の優れた楽曲があるにも拘わらず、彼はどうやら殆どの人たちにとっては「Ghostbusters」のみで記憶に留められているという事実かも知れない。
謎めいた女性たちを歌った曲なら、間違いなくハロウィン・ソングにふさわしい。そして、中でもこの曲をよくよく吟味してみれば、元々はピーター・グリーンがフリートウッド・マックのために書いたもの。見えてくるのはひとつの不健全な関係か、ひとりの頭のイカれた男の姿だ。
だがサンタナはそこに、考え得る限りで最も不気味なグルーヴを与え、言うまでもなくそこからメドレーとなったガボール・サボの「Gypsy Queen」は、より女性讃歌の意味合いの強い楽曲へと昇華していったのである。
イーグルズのヒット・シングル(そして初めてのトップ10入り楽曲)「Witchy Woman」は、「Take It Easy」とおよそ真逆の方向性の曲だった。ここでドン・ヘンリーが振り返る、彼の肌を赤く染めるほどの衝撃的な出会いには、更に多くのセクシュアルな妄想が盛り込まれている。
どうやら彼は当時ゼルダ・フィッツジェラルド[訳注:作家スコット・フィッツジェラルドの妻。ジャズ・エイジと狂騒の20年代の象徴と呼ばれた]の記事を読んでいたようだ。また、この曲の中で彼はスティーヴン・スティルスのヴォーカルにチャネリングを試みている。
もしもあなたが映画『ロッキー・ホラー・ショー』のカルト的信者なら、この曲がかかった途端にあなたは飛び上がって通路でハメを外して踊りまくるだろう。映画のプロットとはほんの僅かしか繋がりがないこの曲はリチャード・オブライエンによる、この上なく愛のこもったグラム・ロックへのオマージュである。この曲の秘密兵器は勿論、プロコル・ハルムのB.J.ウィルソンによる圧倒的なドラミングだ。
ヴィンス・ガラルディによるテレビ特番ハロウィンだよ、チャーリー・ブラウンの胸ときめくテーマ曲は、1966年に放送されたこの番組のために彼が書き下ろした型破りだが洗練されたスコアのセンターピースである。
ガラルディは彼のスタンダードなピアノ中心のトリオに木管楽器やギターで追加のインストゥルメンテーションを施して肉付けし、曲に更なる温もりを与えている。このインストゥルメンタル・トラックは聴く者にひんやりとした秋の日を連想させ、あなたのハロウィーンのプレイリストをジャジーにアップグレードしてくれることだろう。
1991年秋、怪奇コメディ『アダムス・ファミリー』がこの年最大のヒット映画のひとつとなり、そのテーマ曲であるMCハマーの笑えるほどキャッチーな「Addams Groove」も同じくらい人気となり、全米チャートでトップ10入りを果たし、後にハマーのアルバム『Too Legit To Quit』にも収録された。
そのボーナスとして、ハマーを主役にアダムズ・ファミリーのキャストたち(クリスティーナ・リッチやアンジェリカ・ヒューストンも含む)も出演して制作されたこの曲のMVは、実質的にショート・フィルムと言えるほどの仕上がりとなっている。
爽快なストリングスとポップなフック、ディスコのリズムを併せ持つ1975年の楽曲「Evil Woman」はまさしく混じりっけなしのダーク・マジックだ。5枚目のスタジオ・アルバムはこれまでよりもっとラジオ・フレンドリーな方向性にしようと、ELOのジェフ・リンはいよいよ出力を全開にした。かくて生まれたのがプラチナ・アルバムであり、「Evil Woman」という彼にとって初めてのメジャー・ヒット曲だ。
ちなみに、彼の歌詞にある「There’s a hole in my head where the rain comes in / 僕の頭には穴が開いていて雨が漏ってくる」という部分は、リンがザ・ビートルズの「Fixing a Hole」を連想して書いたフレーズだ。
さて、これはフレッシュ・プリンスことウィル・スミスとDJジャジー・ジェフの運命が、そもそもどういう経緯で一気に逆転したのかという物語だ。
このヒップホップ・デュオは『エルム街の悪夢』の映画のために、否定しようがないほどキャッチーな「Nightmare On My Street」を書き上げたが、プロデューサーたちはその曲をお蔵入りさせ、完成していたミュージック・ビデオも公開しようとせず、ニュー・ライン・シネマはグループを訴えた。
だが『エルム街の悪夢』とは違い、物語はハッピー・エンドを迎えた。曲は毎年ハロウィンの時期になればチャートインする定番ヒット曲となり、ビデオも近年ようやく日の目を見ることになったのである
幽霊や悪魔にはファンクは理解できないと言ったのは誰だ? この超自然現象を歌ったスティーヴィー・ワンダーの名曲は、1973年に全米チャートでNo.1に輝き、以来不幸に怯える、あるいはただ単にツキに見放された人々のための試金石となっている。
スティーヴン・キングはラモーンズの大ファンで、バンドもキングのことが大好きだったので、アルバム『Pleasant Dreams』に彼の名前を入れたのみならず、キングの映画『ペット・セメタリー』に、彼らのキャリア終盤の作品の中では特に秀逸な一曲を書き下ろした。
映画自体よりも遥かに陽気な曲調ではあるが、ディー・ディーの歌詞はプロットの中に織り込まれた恐怖のエピソードを幾つか引用しており、ラモーンズのトレードマークであるコーラス部分の「I don’t wanna」も入っている。
ありていに言って、80年代のブルックリンは夜になると身の危険を感じる場所ではあったが、ここに出てくる「freaks / 奇怪な連中」というのは超自然的と言うより享楽主義的なバラエティを指すものだ。
オールド・スクール・ラップの名曲であり、ニュー・ジャック・スウィングのプロトタイプ的エッセンスをも併せ持つフーディーニの1984年のヒットは、ハロウィン・パーティーのパンチが効いてきた頃に流すのにはうってつけだ。
確固たる実績で地位を築いている映画監督ジョン・カーペンター。しかし彼のように自身の映画『ハロウィン』のためのテーマ曲を監督自身がプロデュースして成功した例というのは極めて稀有だろう。
ジョン・カーペンターは実に身の毛もよだつような曲を考えつき、そこにタンジェリン・ドリームやヴァンゲリスのシンセ・サウンドを使って不吉なスピンをかけた。ただ聴いているだけで、マイケル・マイヤーズが忍び寄ってくるような感覚に襲われる曲だ。
ロックウェルの妄想狂的ポップ・ヒットはハロウィンのどんなプレイリストにもハマること間違いなしだが、本来この曲は季節もののスマッシュ・ヒットになることは全く意図になかった。モータウンの後継者でありソングライターのロックウェルは、自分の力でヒットを生み出せることを証明したいと考え、家族の友人であるマイケル・ジャクソンにサビの部分で歌ってもらえないかと依頼して、ニュー・ウェーヴ風の不気味なシンセとドラム・マシーンを加えることにした。かくて生まれたのが、80年代究極のハロウィン・パーティー・アンセムだったのである。
ウォーレン・ジヴォンによる息の長いモンスター・ヒットは、今も昔も最も究極的なハロウィン・ソングとして君臨し、コメディ・ホラーのノヴェルティ・ソングとして堂々とその灯を掲げている。
快活なピアノのジャムとブルーズ・ロック・ナンバー(バックを固めるフリートウッド・マックのメンバー、ミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーの貢献あってこそ)、両方の要素から成る「Werewolves of London」は完全なるポップの変則形であり、ジヴォンにとって最初で最後のトップ40ヒットであり、今もそのメロディーに合わせて一緒に吠える人々が絶えない。
軋むドア、足音、血も凍る咆哮が、80年代最高にして真の偉大なるポップ・ソングへと誘う。ハロウィンの逢魔が時に聴いていたら、あなたもカボチャにされてしまうかも知れない。
ファズてんこ盛りの不吉なイントロと、ロッキー・エリクソンの身の毛もよだつような咆哮。「Night of the Vampire」はハロウィン・ソングとしては少し真に迫り過ぎている怖さだ。 今は亡き13thフロア・エレベーターズのヴォーカリストは、彼のサイケデリック・ロックとペーパーバックのホラー小説に対する愛情を掛け合わせ、恐ろしい成果を引き出した。
AC/DCは何度かホラーのジャンルを彷徨っており、中でよく知られているのは「Who Made Who」(スティーヴン・キングの『地獄のデビル・トラック』のサントラのために彼らが提供した曲である。
だが、我々がどうしても「Highway to Hell」をリストに加えたかったのは、この曲が地獄に向かうハイウェイを走っているということを歌っており、ハロウィンでやらかした一番無責任な事を道連れに、しかも一年中それをやっているということだからだ。
ハロウィンのミックステープに欠かせない定番ナンバーであり、バウハウスのゴス時代の名曲は、幽霊屋敷の擬人化である。ぎくしゃくとしたドラムの音は軋む音を立てるドア、そして爪で引っ掻く音を模している。
曲が続く9分半の間、バンドはスネアと骸骨のようなギター、エコー・エフェクター、そして冷ややかに下降してゆくベースラインの陰鬱で分厚い霧のドームを築き上げている。ピーター・マーフィーが独特の謎めいたヴォーカルが出てくるまでに、ゆうに3分間は経っており、彼が“undead, undead, undead.”と歌い始めた時には、もうあなたも自分の人生は呪われてしまったと覚悟した方がいい。
Written By uDiscover Team
プレイリスト「Halloween & Chill」を聴く⇒ here 


 
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