SHE'S × Marshall | Skream! インタビュー 邦楽ロック・洋楽ロック … – Skream!

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INTERVIEW
Japanese
2022年09月号掲載
Member:井上 竜馬(Vo/Key) 服部 栞汰(Gt) 広瀬 臣吾(Ba) 木村 雅人(Dr)
Interviewer:米沢 彰 Photo by 濱谷 幸江
今年2月、結成10周年を記念しての初の日本武道館公演を成功させ、同公演の映像作品も7月にリリース。さらに9月からは全国対バン・ツアーを控えたSHE’Sの4人がMarshallのワイヤレス・イヤホン“MODEⅡ”を徹底チェック。幅広いサウンドを鳴らす彼ららしい視点から、自身のサウンドの源泉とともに、率直な意見を訊いた。
-まず、Marshallというブランドへのイメージを教えていただけますでしょうか?
全員:ロックです。

服部:一番最初に買ったのがMarshallでした。

井上:俺もだ。
-いつ頃だったんですか?
服部:たしか中学1年生のときかな?
-そうなんですね。SHE’Sはピアノの印象が強いですが、一方で服部さんのギターがオールドスクールなロック色が強めだったりして、バンドとしてのサウンドが幅広いなとも感じます。サウンド・コンセプトや、サウンドへのこだわりについて教えていただけますか?
井上:サウンドのこだわりは、バンド全体としてはなくて、その曲が求めているサウンド感を追求しているという感じですね。だから悪い言い方をすると、あえて(服部)栞汰の特徴をつぶすようなサウンドにするときもあるし、曲によっては80’sロックとかの要素を入れるときもあるし、あまり形式にとらわれないようにしています。作っていたときには想定してなかったけど、栞汰のロックっぽい感じを入れてみたら意外と合ってたっていうときもあるし。ベースに関しても、これ意外とシンセ・ベース? ってなるときとか。4人ともそんなにこだわりはなく、柔軟に作ってます。

服部:そうですね。曲のイメージとか、どんな曲にしたいとか。僕の”らしさ”みたいなものが、いい意味で合ってないっていうのが逆に良かったり。自分の持ち味とか他に出せない音っていうのを意識して作りながらも、どんな曲にでも対応できるような意識を持っていろんな曲に挑戦しています。

木村:ドラムに関しても、”SHE’Sはこの音!”っていうよりは、振れ幅が大きいので、曲によってそれに合った自由な音作りをしていますね。

広瀬:僕も、曲が良ければなんでもいいとは思ってますね。でも、自分はちょっといなたいサウンドが好きかもしれないってことを最近発見したんですよ。60年代、70年代とかの音楽が好きなんで。シンセ・ベースにするにしてもStevie Wonderとかを目指してしまうし、”なんでもいい”とは言いつつも、自然とそういう方向に流れていくっていう気はしますね。
-SHE’Sのサウンドはいい意味で時代性がないというか、いろんな時代のいい部分を消化してきているなっていう印象があります。メンバーみなさん、古い音楽も結構聴いているんですか?
井上:僕はまったく聴かなくて。そこは他の3人が補っている感じですね。マジで昔の音楽は全然聴かないので、THE BEATLESすら本当に有名な曲しかわからないくらいです(笑)。日本の音楽よりも海外の音楽をよく聴くんですけど、数年前から80’sのリバイバルっていうのがポップスでもロック・シーンでもよく取り入れられているので、今それを聴くことで、自然とそれらが影響を受けているもとの80’sの要素が入るっていうことはありますよね(笑)。直接80’s の曲を聴くかっていうと聴かないけど、間接的な影響は受けてるっていう。
-たしかに今はリバイバル・ブームも起きていて、面白いですよね。
井上:最近、TikTokで「タイミング ~Timing~​」(Klang Rulerによるブラック・ビスケッツのカバー)が流行ってるらしくて。誰かがカバーすることで”もとの曲は知らないけど、この曲いいなぁ”って再認識されることってありますよね。そういう感じですかね。

木村:僕もそんなに80’sとかは聴いてこなかったんですけど、(井上)竜馬が作ってくれた曲のルーツというか、そういうものは意識して、曲作りやフレーズには取り入れようとしていますね。

服部:僕は中学生、高校生のときに80年代の曲ばっかり聴いていて、いわゆる”ギター・ヒーロー”って言われるアーティストを掘って聴いていたんですけど、Marshallを買ったのも、KISSが好きでAce Frehleyが使ってるっていうのを聞いて買ったので。逆に、最近の曲は竜馬に”こういうのをイメージしたんだ”っていうのを聞いて、海外の音楽、それこそヒップホップとかでも”これにどういうギターが入っているんだろう?”っていうのを聴いて、それから”こういう音楽にはこういうギターを入れたほうがいいかな”っていうのをいろいろ研究して取り入れていますね。

広瀬:僕は竜馬とは逆に、60年代とかの”元祖”っていうものばかり聴いていたんですよ。なので、竜馬が持ってきた”こういう曲にしたい”っていうリファレンスが最近の80’sリバイバルだったりすると、”昔の感じを今風にやるとこういうふうに消化できるんや”っていうように、逆に参考になったりするんです。そういうのもあって、バンドとしてはいい感じにバランスが取れてるんじゃないかと思いますね。
-それぞれの捉え方が違っていて面白いですね。今回の取材に先立って、ワイヤレス・イヤホンの“MODEⅡ”というモデルをお使いいただきましたが。こちらはすごく軽くてホールド感もあって、いろんな場面で活用できるのではないかと思いますが、みなさんはどういう使い方をされましたか?
広瀬:電車でも使ったし、家でも使ってみました。日常の中では、移動中を中心に使っていましたね。

服部:家で長時間つけていてもしんどさや負担が少ないので、例えばランニングなんかにもいいですよね。防水性能もあるっていうことで汗かいたりしても大丈夫そうだし。
-そうですね。軽いけどしっかりしているので、動いていても飛んでいきそうな感じはしないですよね。
広瀬:耳にフィットする感じはありますね。
-試してみた音源をうかがっても良いでしょうか?
広瀬:ひと通りいろんなジャンルを聴いてみたんですよ。それで、自分の中での”Marshall”っていうイメージもあったと思うんですけど、結果やっぱりAC/DCが一番カッコ良かったなって(笑)。

一同:(笑)

広瀬:AC/DCの一番新しいアルバム(2020年リリースの『Power Up』)が一番良かったです。

井上:僕はロックも聴いてみたんですけど、どっちかというとポップスをいろいろ試してみて。低音がしつこいとしんどくなることが多いので、そこのバランスどうやろと思って、EDMとかポップスとかいろんなサウンドを試してみたんですけど、これはわりと低音もちゃんと出てるけどめちゃ聴きやすいなって印象でした。バンド・サウンドはもちろんパンチがありましたし。音がクリアで、どのジャンルを聴いても合うんじゃないかと思いました。

木村:僕はやっぱりドラム中心に聴いちゃうんですけど、すごく音に立体感があるっていうか。ドラムの表面的な音だけじゃなくて、実際の太鼓の揺れとか叩いている感じとか、そういうのがすごくくっきりわかって、体感できるイヤホンだなと感じました。

服部:僕もいろんなジャンルを聴いてみましたが、ギターのニュアンスもわかりやすいなって。さっき竜馬も言ってましたが、重低音の主張が強いとギターが埋もれちゃうことがあるんですが、このイヤホンだと、一番気持ちいいバランスで耳に届いてくれるっていうのが印象としてありますね。
-まずはSHE’Sを聴いたよって話が出るかと思ったんですが(笑)。
一同:(笑)

広瀬:言い忘れてた(笑)。一番最初に聴きましたよ。(アプリで)EQもいじれたからいろいろチューニングしてみて。一番フラットな状態がわかるのが自分たちの曲なので。

井上:まったく聴いてなかった(笑)。
-僕は最初にSHE’Sの曲を聴いてみたんですよ。それで、めちゃくちゃ合うなって思ったんです。ストリングスが入っていたりとか、もちろんピアノもあるし、その一方でロック色の強い楽曲もあったり。SHE’Sの楽曲だといろいろなジャンルの雰囲気を試して聴ける、みたいなところがあるので、面白いなと思って聴かせてもらったんです。
服部:たしかに、いろんな楽器とか打ち込みとか、自分のギターのニュアンスとかリバーブの雰囲気とかもしっかり表現できるイヤホンだなと思いましたね。

木村:音数が多いので混ざってしまいがちなんですけど、音の棲み分けがきちんとできていて、どの音もはっきり聴こえてきますし、ドラムのニュアンスとか太鼓による個性とか、そういうのもすごくわかりやすく聴こえましたね。

広瀬:ベースってわりと後ろのほうにいるイメージだと思うんですが、自分がたまに出したいベースのロックな部分、ピックのアタックの感じとか、そういうのがすごくわかりやすくて嬉しかったですね。
-SHE’Sのライヴ音源も聴いてみたんですが、中音域から高音域の解像度が高いなと感じました。
広瀬:音圧もすごくありますよね。ライヴっぽい音圧というか、距離がすぐ目の前に感じるというか。
-そうですね。ライヴ音源を聴くと、本当に会場にいるみたいに感じるんですよね。胸に振動が来ないだけで、あとは会場にいる感覚というか。ライヴ音源は何か聴いてみました?
服部:KISSの最近のライヴ音源を聴いてみました。Marshallっていうと、そっちにいっちゃいますよね(笑)。

一同:(笑)
-操作性についてなんですが、タッチ・コントロールになっていて、右側を1回タッチすると再生できたりとか、2回タッチすると早送りできたりとか、スマホを出さなくても操作できるというところが特徴的ですよね。
服部:撮影のときに感じたんですが、左側をタッチすると周りの音が聞こえるようになったりとか、便利ですよね。
-ケースの表面の質感もすごいこだわりがあって、ロゴの立体感もあって、開けても中にしっかりロゴがあったりとか。
服部:これはカッコいいですよね! パーツもアンプのツマミみたいなゴールドだったり。もうMarshallそのものですよね。

広瀬:ほんと、卑怯としか言いようがない(笑)。卑怯なぐらいカッコいい。あと、小さいのもいいですよね。
’22年2月の日本武道館公演の模様を収めた、SHE’S初のライヴ映像作品。SHE’S 10年の軌跡と言うべき音楽的に豊かな楽曲群を表現する心のこもったバンドの演奏、そしてメンバーに”声を出してないはずやのに一緒に歌っているような感覚です。聞こえてくる。そんな感じがする”と言わしめた観客がともに作り上げたあの日の温かな空気が、純度高くパッケージングされている。メンバーが終始いい表情をしているのがたまらない。弦楽カルテット+ホーン隊含む11名編成で届けた22曲をMC含めノーカットで収録。結成10周年の集大成と呼ぶに相応しいライヴの模様をしっかりと記録したファン必携のアイテムだ。完全数量限定盤にはドキュメンタリー映像や全31曲のMVも収録。(蜂須賀 ちなみ)
“ブルーサーマル”とは上昇気流の意味。航空部をテーマにしたアニメ映画”ブルーサーマル”の主題歌&挿入歌を収録した、2022年第1弾シングルだ。主題歌「Blue Thermal」は、まさに青く澄み切る大空が似合うブラス・バンドに乗せて、痛みを抱えながらも夢に向かう熱い想いが綴られる。”パーフェクトブルー”、”雲”、”気流”などアニメの世界観に寄り添ったワードを散りばめながら、そこにはバンド自身の在り方もくっきりと重なる。一方、挿入歌「Beautiful Bird」はホーリーなハーモニーで紡ぐ静謐なバラード。”君”の存在が”僕”を未来へと導くという歌詞は、これまでSHE’Sが多くの楽曲で歌ってきたテーマにも通じる。初の武道館ワンマンを経たSHE’Sの11周年の幕開けとなる1枚。(秦 理絵)
4thアルバム『Tragicomedy』に引き続き、傑作アルバムの到着だ。バンドの10年が詰まった「追い風」を発端に彩り豊かに展開する構成は、未来への広がりを感じさせるもの。ジャンルレスでいたいという考えを持つバンドだけに幅広いアプローチには納得だが、加えて、どんな人も完璧じゃない、しかしそれこそが個性だと謳う「Imperfect」でゴスペルを取り入れるなど、音と言葉がさらに密接な関係を結ぶようになった。ひとりでいる人に語り掛けるようなピアノの独奏から始まり、誰しもが抱える欠落を肯定する今作のタイトルは、”Amulet”=お守り。海外インディー・ポップ・シーンと共鳴する軽やかな音像、真摯な目線から綴られた言葉は、日々の灯となってくれる。(蜂須賀 ちなみ)
“生きていく者だけに吹く 追い風”。そんな力強いフレーズが、痛みを背負いながらも懸命に生きる私たちの背中を押すSHE’Sのニュー・シングル。寂寥感を孕んだエレクトロな音の粒が、やがて華やかに開放されていく美しいサウンド・アプローチは、今年結成10周年を迎えるバンドがこれまで積み重ねてきたものが凝縮された1曲になった。ドラマ”青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-”の主題歌の書き下ろしだが、”いかに生きるか”を主軸にしたテーマはバンドとの親和性も高い。カップリングの新機軸となった味わい深いバラード「Mirai」、ステイホーム期間にファンと共に完成させたカントリー・ソング「In Your Room」も含めて、先の見えない未来に優しく光を照らすような3曲。(秦 理絵)
ソングライターの井上竜馬(Key/Gt/Vo)が”心”そのものと向き合うなかで生まれた楽曲を収録し、”悲喜劇”の意味を持つタイトルを冠した4thアルバム。井上が直感的に制作したという楽曲たちは、これまでバンドが続けてきたジャンルレスなサウンド・アプローチにおける挑戦がさらに磨き上げた精鋭揃いだ。バンドの生演奏にプログラミングとストリングスを巧みに取り入れた楽曲や、ブラック・ミュージックの匂いをブレンドさせた楽曲などの2020年代的ミクスチャー・サウンド、トラックメーカー的アプローチなど自由でユーモアに富んだ音楽たちは、4人の感情や人間性と深く密接な関係にある。キャリアを重ねたことで得た成熟と純粋さを兼ね揃えた作品。来年の10周年を目前に、バンドの未来を切り開く気概に溢れている。(沖 さやこ)
3ヶ月連続リリースのデジタル・シングル3曲を含む全4曲収録のシングル。ヴァイオリン、ギター、リズムで作り出すラテン感のあるサウンドが特徴的な挑戦性の高い「Masquerade」、SHE’Sの真骨頂とも言うべきピアノ・ロックの中でもぬくもりと優しさに満ちた「Letter」、力強さと気品を持ち合わせたスケール感のあるエモーショナル・ナンバー「Your Song」と、SHE’Sがこれまで追求してきた大きな3つの特色を明確に示した楽曲が揃っている。3曲共通して生き方や人との向き合い方にフォーカスしたメッセージ性の強い言葉が並んだことで、より歌の力も増した。バンドの核心を感じられる組曲的作品に仕上がっている。(沖 さやこ)
2枚のシングルを経て完成させた”Now(=今)”と”Then(=あの時)”がテーマの3rdフル・アルバム。本作では、これまで彼らがチャレンジしてきたバラエティ豊かなピアノ・ロックに加え、「歓びの陽」とは異なる解釈でプログラミングやエレクトロ・テイストを取り入れた楽曲、アコギのリフを効果的に生かしたソウル・ナンバー、アルバム・アレンジが施された「月は美しく」など、様々なジャンルが持つポップネスを十二分に生かしている。インディーズ時代からスケールの大きな音作りを続け、メジャー・デビュー以降は様々な音楽性を積極的に取り入れながら、自分たちの音楽の可能性を広げ続けてきたSHE’Sの、ひとつの金字塔的作品と言っていい。より高みを目指す4人の健やかな音色を体感できる。(沖 さやこ)
約3ヶ月ぶりにリリースされるシングルは、挑戦的な楽曲が多かった前作と打って変わり、バンドの原点をパワーアップさせた3曲が揃った。表題曲はバンドの特色のひとつであるピアノとストリングスが描く華やかさと、バンドの力強さを掛け合わせた、ピアノ・ロックの進化版。サビのメッセージや湧き上がる想いを丁寧にサウンドにも落とし込んでいる。c/wの「Come Back」はソングライター、井上竜馬(Key/Gt/Vo)の憧れの存在であるELLEGARDENへのリスペクトを込めた楽曲で、「月は美しく」はジャズ・テイストのアプローチが新しい。3曲に共通しているのは堂々としつつもどこか肩の力が抜けたような軽やかさがあること。聴いたあとに残る幸福感もまた、「The Everglow」が歌う”永遠の輝き”なのかもしれない。(沖 さやこ)
昨年、フル・アルバム2枚とミニ・アルバム1枚という脅威のペースでリリースを続けてきたSHE’Sが、約2年ぶりとなるシングルを完成。agehaspringsの百田留衣がプロデュースしたTrack.1は、打ち込みのトラックを大胆に取り入れ、”哀しみも傷跡もそのままでいい、無駄じゃない”と過去を肯定したうえで寄り添ってくれる、大きな温もりが感じられる1曲だ。Track.2はTVアニメ”アンゴルモア元寇合戦記”のEDテーマ。闘志を奮い立たせるような力強いビートとドラマチックなストリングスから幕を開け、サビでパッと開けるような明るいコード感が気持ちいい。Track.3は井上竜馬の歌唱とピアノ、そしてコーラスのみというシンプルな構成。優しくしなやかでのびのびとした歌声が、心地いい余韻を残してくれる。(大木 優美)
今年2作目となるメジャー2ndフル・アルバムは、初の外部プロデューサーとして片寄明人(GREAT3/Vo/Gt)を、ゲスト・ミュージシャンとしてストリングス隊とホーン隊を招くだけでなく、マスタリングはBob DylanやBon Iverなどを手掛け、グラミー賞ノミネート経験もあるエンジニア Greg Calbiが担当という、ロック且つスタイリッシュな音像を作るには完璧と言っていいほどの布陣で制作された。もともと大きなスケールを持つ楽曲を作ることに長けているバンドだが、今回は勢いで突き抜けると言うよりはどっしりと構えたうえでパワーを発揮するサウンドスケープが際立つ。歌詞世界も過去2作と比較しても格段に視野が広がった。特に最後を飾る「Home」は、追い風が吹く彼らに最適な華やかさだ。(沖 さやこ)
1stフル・アルバム『プルーストと花束』から5ヶ月という驚異のスピードでリリースされる7曲入りミニ・アルバム。初夏を意識して作ったという楽曲はどれも軽快なニュアンスが強く、太陽の光が似合うものが多い。エモーショナルな音像に横ノリのリズムを入れた楽曲や、軽やかなミディアム・ナンバーなどからもバンドも新しい季節を迎えていることがわかる。歌詞もTrack.2を筆頭に強い決意に加え大いなる自信が刻まれ、もっと前に進んでいくという意志がこれまで以上に強く表れたものになった。今回は珍しくコンセプトありきでの制作ではなかったらしいが、だからこそワンマン・ツアーで確かな手応えを感じ、上京し環境が変化したというリアルタイムのSHE’Sが太い軸になったアルバムを作ることができたのだろう。(沖 さやこ)
バンド史上初のフル・アルバム。タイトルにある”プルースト”とは”プルースト効果”のことで、とあるきっかけで無意識下の記憶が蘇ることを言う。コンセプチュアルな制作を得意とするソングライター/フロントマンの井上竜馬(Key/Gt/Vo)だが、今作はメロディの断片や歌詞の中の一言に導かれながら、記憶の中に眠っていた光景を蘇らせてひとつの曲にする、という試みの制作だったそうだ。シンセ、ホーンなどを入れた楽曲も見られ、ポップ・パンク×ピアノ・ロックという音楽性はさらに拡張。もちろん元来の音楽性を追求した楽曲もあり、Track.8はポジティヴなメッセージを堂々とまっすぐ届け、Track.10は美しく雄大な音像が眩しい。すべての曲にもっと大きく羽ばたこうとする意志を感じさせる。(沖 さやこ)
6月にメジャー・デビューした大阪の4人組ピアノ・ロック・バンドが早くも2ndシングルをリリース。Track.1は”どれだけつらい過去も悲しい現実も、生きていないとそれを癒す歓びは待っていない。小さくなってしまったロウソクの灯りをどうか今夜も灯したままでいてほしい”という願いが宿る、静かでありながら確かな強さやポジティヴィティを感じさせるミディアム・ナンバー。煌びやかなピアノも夜空を彷彿とさせる。Track.2は初の書き下ろしドラマ主題歌。メジャー・デビューをしてさらなる高みを果敢に目指すバンドの姿が重なる、まさしくピアノ・ロック・バンドを体現する楽曲だ。ハードな側面を見せるTrack.3もピアノだけでなくオルガンを用いるなど、音色豊かで力強い。(沖 さやこ)
メンバー全員1992年生まれの次世代ピアノ・ロック・バンド、SHE’Sのメジャー・デビュー・シングル。コンセプトは”過去、現在、未来”で、実体験をもとに綴られている。彼らのピアノ・ロックはポップ・パンクの音像とキャッチーなメロディと、クラシック・ピアノの融合。Track.1はそこに優雅なストリングスが入り、雄大な日の出のイメージを豊かに描いている。詞世界に重きを置いた音作りゆえに、すべての曲に情景が浮かび、ドラマ性も高い。海外のボーイズ・グループを彷彿とさせるTrack.2は都会的なポップスで、未来へ向かって飛び込んでいくという気持ちを歌ったTrack.3はライヴ映えすること間違いなしのパンク・ナンバー。これまでのリスナーも新しいリスナーも虜にする新章のプロローグだ。(沖 さやこ)
井上竜馬(Key/Vo)をセンターに据えた大阪出身のピアノ・ロック・バンド、SHE’Sの3rdミニ・アルバム。エッジの効いたロック・サウンドとピアノの繊細且つ煌びやかな音色、そしてそれぞれの高い演奏力と表現力が相まって、壮大なファンタジーの幕開けのようなワクワク感を与えてくれる今作。Track.1の重厚なストリングスとメロディのキャッチ―さや、Track.3の増幅していくバンドのグルーヴ感、Track.6の突き抜けるサビの痛快さなど、サウンド面だけでも伝えたいことは山ほどあるが、何といってもTrack.7に込められた強い想いを感じで欲しい。彼らがここまで辿り着いた理由、そして彼らがこれからも奏でる理由。ひと言ひと言を大切に歌う井上の真っ直ぐな思いは、届かないわけがない。間違いなく次世代のシーンを担う彼らの渾身の1枚は、一聴の価値あり。(増田 思織)
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“ずっと昔からロックの歴史を作ってきた重要なブランド”MarshallのヘッドホンをGLIM SPANKYのふたりがチェック!
“ライヴっぽい音圧というか、距離がすぐ目の前に感じる”――見た目もサウンドもMarshallらしさが光るワイヤレス・イヤホン”MODEⅡ”をSHE’Sの4人がチェック
“何かひとつ聴く環境を変えたりすることで、「ライヴに行きたい」気持ちを忘れないでいられるんじゃないかな”――THE ORAL CIGARETTES鈴木重伸がMarshallのイヤホン”Minor Ⅲ”をテスト!
“ライヴの感覚が耳元にやってくるみたいな、そういうサウンド感がある” KEYTALKの4人がMarshallのヘッドホンをチェック!
必要以上に盛らない、自分たちを大きく見せようとしないサウンドを目指したくて、それにはセルフ・プロデュースという形がいいと思ったんです
“これはバンドの歌にしようって決めたんです”――映画”ブルーサーマル”主題歌に込めた、11年目のバンドの決意
バンド結成10周年アニバーサリー・イヤーを迎えるSHE’S――何度でも立ち上がる人の背中に吹くニュー・シングル『追い風』完成
正しいか正しくないかはわからへんけど、今の自分が”正しい”と思うことは選べてる
今までより全然縛られてない、自由な作品になった
自分の中でひとつ”永遠に輝くものとは”という問いに対する答えが出た
“心に届く音楽を届けていきたい” 正解のない”歌と言葉”に真摯に向き合う3バンドが夢の共演
“リスナーとしていろんなジャンルの音楽を聴いてる自分とバンドを切り離したくない” そのメンタリティによって引き出されるポテンシャル
バイトを通して得たものをどう日常生活に返していくかで、人との関わりも変わってくる(井上)
4人のルーツでもある.洋楽のエッセンスや感覚をもっとわかりやすく入れ込みたかった
新しいフェーズに突入する新章の幕開け『Awakening』
意識的に思い返さないようにしていた過去と向き合って決着をつけようとした
音楽は理想を掲げられる場所でもあり、そのままの自分でもいられる場所
“メンバー全員がしっかり言葉を伝えるという意識で演奏をしている” 確固たるポリシーを持って音楽を鳴らす3世代が登場!
“今感じたこと、今見えたものを伝えないと”と思った
2022.11.18 @Zepp Haneda(TOKYO)
2022.02.24 @日本武道館
2021.06.26 @日比谷公園大音楽堂
2021.02.22 @吹田市文化会館 メイシアター 大ホール
2020.07.28 @
2019.12.03 @中野サンプラザホール
2019.04.20 @Zepp Tokyo
2018.12.11 @渋谷TSUTAYA O-EAST
2018.04.01 @EX THEATER ROPPONGI
2017.04.15 @栃木市総合体育館
2017.04.09 @赤坂BLITZ
2016.09.30 @渋谷eggman
2016.07.20 @渋谷CLUB QUATTRO
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Skream! 2022年12月号
26時のマスカレイドの"26時の音楽図鑑"
月蝕會議エンドウ.の"月蝕會議室24時"
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GANG PARADE ユメノユアの"ROCK ON!#YuaPlaying"
挫・人間 下川リヲの“モノホンプレーヤーになれねえ”
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アルカラの「ぐるぐるムニムニ化計画」
cinema staff 「萌えもemo」
フクザワさんによるあの曲のイメージイラスト

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