怒りは名曲を産む?ラブソングの巨匠、ポール・マッカトニーのアンサー … – JBpress

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(小林偉:放送作家・大学講師)
 和歌の世界には、返歌というものがありますよね。ある人から贈られた歌に対して、返答する歌・・・ラブレターに対する返事という位置づけのものが多いと思いますが。
 それと同じような意味を持つ言葉に“アンサーソング”があります。こちらは返歌よりも広義なもので、既に存在する歌に対して返答する歌ですが、特に洋楽に於いては「異議を唱える」「文句を垂れる」という類が多いようです。
 そこで今回は、そんな“怒りのアンサーソング”をご紹介したいと思います。
●SOUTHERN MAN/NEIL YOUNG 
 カナダを代表するシンガー・ソングライター、ロッカーであるニール・ヤングが1970年にリリースした「サザンマン」という曲です。直訳すれば「南部の人」、言うまでもなく「アメリカの南部の人々」を指しています。激しくギターを弾きまくる、なかなか攻撃的な感じの曲の歌詞を訳してみると・・・
「南部の人よ、落ち着いたほうがいいよ。聖書の教えを忘れちゃだめだ。南部も変わらなきゃ。あんたらの十字架も凄い勢いで燃え落ちて行くぞ。南部の人よ、僕は見てきたよ、綿畑にいる黒人。そそり立つ白亜の豪邸に、ちっぽけな掘っ建て小屋。南部の人よ、いつになったら償いをするんだ? 僕は聞いたんだ、みんなの悲鳴に、振りおろされる鞭の音を。こんなことが一体いつまで? いつまで?」
 曲調通りの激しさ。アメリカ南部の人々に対する辛辣な非難の言葉に満ちています。
 1970年当時のアメリカ南部は、人種差別が激しいことでも知られていて、実際に、ニール・ヤングはそういう現場を目撃したらしいんですね。それで、いてもたってもいられず「南部の人」に向けた、こんな歌詞の曲を書いて発表したようなんです。
 さらに、これでも収まらないニール・ヤングは1972年にも再び「南部の人」を攻撃したこちらの曲を発表。
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