ワールドカップ決勝 メッシの「ラストダンス」に熱視線 サッカーの神様が用意した劇的ドラマに歓喜 – 産経ニュース

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【ルサイル=小松大騎】サッカーの神様が用意したドラマはあまりにも劇的だった。サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝が18日(日本時間19日)に行われ、延長PK戦の末、アルゼンチンがフランスの連覇を阻止して栄冠に輝いた。主役はW杯ラストダンスとなったアルゼンチンのリオネル・メッシ。35歳で初めてつかみ取ったトロフィーを掲げ、超満員のサポーターと喜びを分かち合った。メッシで泣き、メッシで笑ったW杯。中東初の祭典が華々しく閉幕した。
18日はカタールの建国記念日。軍用機がアクロバットな飛行を披露し、上空に白と赤のカタール国旗を描くなど、お祭りムードをさらに盛り上げた。決勝の舞台となったルサイル競技場周辺には、チケットを持たない人も含め試合前から大勢のサポーターが結集。サポーター最大の関心は、アルゼンチンの〝神の子〟メッシがW杯初制覇を成し遂げ、2年前に60歳で亡くなった同国の英雄、マラドーナに並び、超える瞬間を見届けたいという思いだ。
地下鉄で「メッシ」コールを合唱していたアルゼンチン人の自営業、ニコラス・フェルナンドさん(64)は「レオ(メッシの愛称)がマラドーナを超える歴史的な日が来た。サッカーの神様が書いた筋書き通りに進むものさ」と、最後のW杯を明言しているメッシの有終の美を願った。
決勝戦に先立って行われた閉幕式では、パフォーマーが大会の主題歌などを熱唱し、何発もの花火が夜空に打ち上げられると、スタンドのボルテージも一気に上昇。試合前半からアルゼンチンサポーターが飛び跳ねながら歓声を送った。
試合を動かしたのはやはりメッシ。前半23分、相手のファウルで得たPKをメッシが決めて先制点をもたらす。さらに前半36分、泥臭い守備からメッシを起点としたカウンターで、けがから復帰したディマリアが涙の追加点。アルゼンチンの勢いに飲まれたのか、フランスは見せ場を作れないまま前半を折り返した。
だが後半は一転してフランスペース。押し込む時間帯が続き、後半35分にフランスの怪物、エムバペがPKで1点を返し、沈黙していたフランスサポーターが息を吹き返す。大歓声がこだまする中、1分後にまたもエムバペが豪快なシュートを突き刺し、試合は振り出しに。延長戦でもメッシが決めればエムバペも決める一進一退の熱戦となり、PK戦までもつれ込んだ。
PK戦ではアルゼンチンが4人とも成功し、36年ぶり3度目の世界制覇が決まった。その瞬間、ピッチ上には歓喜の輪ができ、5度目のW杯で悲願の初戴冠を果たしたメッシを中心に抱き合って喜びあった。試合後のセレモニーでは、笑顔のメッシがいとおしそうに黄金のトロフィーを見つめてキス。仲間の元に駆け寄り、トロフィーを両手で天高く突き上げた。名実ともに唯一無二の伝説となったメッシ。興奮のスタンドからは「メッシ」コールが絶え間なく注がれた。
涙を流して喜んでいたアルゼンチン人のパブロ・ゴメスさん(47)は「アルゼンチンの応援に人生を懸けてきた。僕の友人は家を売って、仕事を辞めてカタールに来た。マラドーナとメッシは伝説で、世界中の人々に生きる喜びを教えてくれた」と感謝した。
アルゼンチン、36年ぶり3度目V メッシが初の2度目MVP
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