全ポピュラー音楽のライヴ盤の中で最高の一枚に数えられるダニー・ハサウェイの『ライヴ』(OKMusic) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース

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ダニー・ハサウェイの『ライヴ』
OKMusicで好評連載中の『これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!』のアーカイブス。今回はダニー・ハサウェイの『ライヴ』(’72)を紹介する。50歳以上の洋楽好きにとって忘れられないライヴ盤と言えば、グランド・ファンク・レイルロードの『ライヴ・アルバム』(‘70)、オールマンブラザーズの『ライヴ・アット・フィルモア・イースト』(‘71)、ザ・バンドの『ロック・オブ・エイジズ』(’72)、アレサ・フランクリンの『ライヴ・アット・フィルモア・ウエスト』(‘71)、タワー・オブ・パワーの『ライヴ・アンド・イン・リビング・カラー』(‘76)などがあるが、本作もその中に確実に入る名盤中の名盤だ。 ※本稿は2018年に掲載
60年代の終わりにベトナム戦争は激化し、公民権運動や学生運動などもあってアメリカ国民は疲弊しきっていた。それを受けてか、ポピュラー音楽もハードロックやファンクから、キャロル・キングやジェームス・テイラーなどの内省的なシンガーソングライター(以下SSW)に注目が集まっていた。70sのSSWたちは、60sに登場したボブ・ディランやジョーン・バエズらのような政治的(反体制)なスタンスは持たず、極めて私的な内容を歌にしていた。そして、日本でも似たような現象が起こった。高度成長による労働者の疲弊や、学生運動、安保反対、公害など大きな問題が重なり、「狭い日本、そんなに急いでどこへいく」「のんびりいこうよ」など、ゆとりある生活への渇望がテーマになっていったのだ。高田渡や岡林信康に代表されるプロテストフォークから、吉田拓郎や井上陽水らの身近な題材をもとにしたSSW的な歌へと移り変わっていったその背景には、良くも悪くも日本がそこそこ豊かな国になったことが挙げられるだろう。
60年代、アメリカでは公民権運動を背景に、ソウル音楽も黒人が黒人らしくあるべきだという理由で、政治利用されることが少なくなかった。それまでの黒人音楽の中心にあったブルースが、黒人が白人から抑圧されることを耐え忍ぶ意味合いを持っていたのに対し、ソウルは黒人のアイデンティティーを肯定したり、人権を獲得するための武器として演じられることもあった。特にジェイムス・ブラウンに代表されるファンクは、黒人の怒りを音楽にしたものであったかもしれない。彼の代表曲のひとつ「セイ・イット・ラウド、アイム・ブラック・アンド・アイム・プラウド」(‘68)は、まさに黒人の誇りと怒りが炸裂したこの時代ならではのナンバーである。 70年代に入ると、マーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドらはそのアプローチをシンガーソングライター的なスタンスへとシフトチェンジしていく。以前、このコーナーで紹介したマーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』(‘71)は、その代表的なものであるが、この作品と前後して正規の音楽教育を受けた大学卒の黒人アーティストたちが活躍し始めている。69年に1stアルバムをリリースしたロバータ・フラックは人種問題を歌った曲なども発表してはいるが、基本的には裕福な家庭に育った大卒女子だ。要するに、田舎出身で文字すら読めないブルースマンではなく、都会出身の知的で正規の音楽教育を受けた新時代の黒人アーティストなのである。
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