ベスト・クラシック・クリスマス音楽:外せない定番名曲10選 – https://www.udiscovermusic.com/

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クリスマスは伝統音楽に深く染み込んでいて、その古典的な追走曲は祝祭の宝石できらめいています。クリスマスに聴きたいクラシック音楽の厳選曲は、これまでの数あるクリスマスのスナップショットであり、歓喜や祝賀、内省、懐古といった感情が、これらの美しい、不朽の総譜に閉じ込められています。スパイスの効いたホットワインを片手にくつろぎながら、壮大な合唱曲やオーケストラが描くファンタジーなど、クリスマスにちなんだクラシック音楽の名曲に耳を傾けてみましょう。メリー・クリスマス!

ベルリオーズが音楽で語る「キリストの幼年時代」は、クリスマスにぴったりの楽曲です。1854年に書かれたこの聖譚曲(せいたんきょく)は、ユダヤでのヘロデの布告から、マリアとヨセフの旅、そしてキリストの誕生まで、聖なる物語を語っています。〈ヘロデの夢〉の劇的要素から、〈羊飼いたちの別れ〉の軽快さにある静けさまで、ベルリオーズの温かみのあるロマン主義が聖書の物語に深みと彩りを与えています。
ベルリオーズ:キリストの幼時 H 130(編曲:クリス・ヘイゼル)~〈羊飼いたちの別れ〉
 
ブリテンの《キャロルの祭典》は、天使のようなハープだけの伴奏で、天国から聞こえてくるような数々の歌声を披露してくれます。高音のみで構成された歌声により、子どものような無邪気な感覚が呼び起こされ、温かく幻想的な雰囲気が醸し出されます。この作品自体は、中世のキャロルのセレクションで、当時の言語はそのままに、ブリテンの斬新な作曲技法で保存されています。靴下に入れて贈る、古典的な素晴らしいクリスマス・プレゼントになります。
ブリテン:キャロルの祭典 作品28~〈この小さな赤子は〉
 
リストのピアノ組曲《クリスマス・ツリー》は、古典的なクリスマスの喜びです。リストの基準からすれば、この12曲は素晴らしくシンプルな構成で、演奏もそれほど難しくありません。実際に、これらの楽曲は、リストの初孫に捧げられたもので、子どものような驚きと無邪気さを歌っています。この若い世代とのつながりは、祝祭のノスタルジアが染み渡る総譜全体に広がっています。リストのピアノ曲集の中でもあまり知られていない逸品であり、クリスマスのクラシック音楽の中で最高の作品の一つです。
リスト:クリスマス・ツリー S.186(採譜:ウラディミール・ホロヴィッツ)~第10曲〈昔々〉
 
400年前のクリスマス・メッセージを、壮大な合唱の対旋律で伝えます。1607年に書かれたバードの《オー・マグナム・ミステリウム》は、4部合唱の美しいモテットで、驚くべき聖なる誕生についての瞑想です。優美な歌声と深く響き合うハーモニーの温かく繊細な調和が、言葉を繋いでいきます。
「おお、偉大な神秘よ、そして素晴らしい秘跡よ、動物でさえも、飼い葉桶に横たわる生まれたばかりの主を見たのだ。聖母マリアよ、その胎は、我らが主キリストを産むにふさわしきものなり」
この曲には、深遠さが具わっています。広大でありながら親密で、祝賀に満ちていながら内省的です。
バード:オー・マグナム ミステリウム
 
凍てつく冬の朝を思い浮かべみてください。霞がかったミュート奏法の弦楽器と光り輝くハープが徐々に溶け合い、純粋な透き通ったバリトンのソロ、天使のようなソプラノ、そして天上の声による合唱の深みによって温められていきます。《イン・テラ・パックス》は、ベツレヘムでの最初のクリスマス・イヴについての聖ルカによる説明と、ロバート・ブリッジズの詩、「ノエル:クリスマスイブ(Noel: Christmas Eve)」(1913年)の節が歌詞になっています。聴き手は、魔法のようなクリスマスの情景設定の中で、魅惑的な物語にすぐに引き込まれ、温もりのある弦楽器と歌声の渦に包み込まれます。
フィンジ:イン・テラ・パックス 作品39~「すると、主の天使が彼らの元に現れた」
 
ヨハン・セバスティアン・バッハの《マニフィカト》は、聖書の聖歌「マニフィカト」(ルカによる福音書に記された聖母マリアの物語をラテン語で表したもの)を音楽化したものです。1723年、バッハは、ライプツィヒの聖トーマス教会の音楽監督兼オルガニストに就任した直後に、本来変ホ長調で作られていた「マニフィカト」に歌詞を付け、1723年のクリスマス・イヴに初めて演奏しました。翌年、バッハはニ長調に移調した新版を、7月の聖母訪問の祝日の演奏に向けて制作しました。この《マニフィカト》はバッハの声楽曲の中で最も人気のある作品の一つです。
J.S.バッハ:マニフィカト ニ長調 BWV 243~第1曲:合唱「マニフィカト」
 
1742年にヘンデルが作曲したオラトリオは、キリストの誕生〜死〜復活を描いた壮大な作品です。イースターとクリスマスの定番曲であると同時に、クリスマスのクラシック音楽の代表作の一つでもあります。「クリスマス」と呼ばれることが多い第1部では、象徴的な合唱曲、「彼はレビの子孫を清め(And He Shall Purify)」と「ひとりのみどりごが我らのために生れた(For unto us a Child is Born)」が演奏されます。この「クリスマス」部分の演奏は、限りない歓喜に満ち溢れた「ハレルヤ・コーラス」で締めくくられることが多いです。
ヘンデル:メサイア HWV 56/第2部~第42曲:ハレルヤ
 
このオーケストラの喜びの旋律は、グレッグ・レイクの「アイ・ビリーヴ・イン・ファーザー・クリスマス」のクライマックス部分としてよく知られていますが、もともと他ならぬプロコフィエフが交響組曲《キージェ中尉》のために作曲したものです。「トロイカ」とはロシアの3頭の馬を繋いだそりです。興奮気味に鳴り響く弦楽器やシャンシャンという鈴の音、陽気な金管楽器により、きらめく雪の中で魔法にかけられたようにそりで滑る光景が描かれています。これほどクリスマスらしいものはない!という作品です。
プロコフィエフ:交響組曲《キージェ中尉》作品60~第4曲〈トロイカ〉
 
約3時間に及ぶ合唱の大祭典は、クリスマスのクラシック音楽を代表する作品の一つです。バッハの《クリスマス・オラトリオ》は、6つのカンタータに分かれており、それぞれクリスマスから数日間に渡って演奏されます。クリスマス当日に演奏される第1部は、聖なる誕生を宣告します。26日の第2部では羊飼いへの受胎告知、第3部では羊飼いへの賛美、と続いていきます。各部には独特の特徴があり、バッハの見事な作曲で命が吹き込まれ、情熱、内省、歓喜が同居しています。
ラン・ラン/J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV 248〜第10曲〈シンフォニア〉(編曲:サラディアン)
No.1:チャイコフスキーバレエ《くるみ割り人形
チャイコフスキーの不朽のバレエ作品《くるみ割り人形》は、今回のリストのトップを飾ります。クリスマス・イヴのダンスパーティー、命が吹き込まれた不思議なおもちゃ、おとぎのお菓子の国、ワルツを舞う雪の結晶、踊る砂糖菓子の妖精たちが登場し、まさにクリスマス・クラッカーと呼ぶにふさわしい作品です。チャイコフスキーの総譜は、華麗なオーケストラやきらめくパーカッション、時に柔らかく広がる合唱により、祝祭のおとぎ話における純真な驚きを表現しています。《くるみ割り人形》は、この楽曲なくしてクリスマスが終わらないほどの古典的名盤です。
チャイコフスキー:金平糖の精の踊り(バレエ《くるみ割り人形》より)
Written By Alice Benton
■リリース情報

2018年11月30日発売
グスターボ・ドゥダメル指揮、ロサンゼルス・フィルハーモニック
チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》
CD /Amazon Music /Apple Music / Spotify

 
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