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配信
タップダンサー江口祥子さんが演じる短編動画の一場面
タン、タタン、タン、タン！ 真っ白なウサギがタップダンスの軽やかなリズムを刻む。その響きに大地が、街が、海が眠りから覚め、色や音を取り戻していく－。新型コロナウイルス禍からの再生を願い、兵庫・明石ゆかりのアーティストが結集、約１４分の短編動画「時のおとをとりもどしたうさぎの音（お）はなし」を制作した。動画投稿サイト「ユーチューブ」の明石文化国際創生財団公式チャンネルで公開されている。 【写真】江口祥子さん 明石市立天文科学館裏の時計台にいるウサギ。手には街の時の音を刻む不思議な懐中時計。しかし、ある日、その時計が止まってしまう。「大変だ！」「このままだと街が死んでしまう！」。ウサギは駆け出し、街中を跳ねていく。 「明石アーティスト協会」が昨年９月、市内のあちこちで撮影した。演じたのは地元のタップダンサー江口祥子さん。大久保町の田んぼ、魚の棚商店街、そして海沿いを舞台に、軽快でいて街を慈しむように優しいステップを披露する。 同協会会長で「町劇Ａｋａｓｈｉ」代表のはせなかりえさんと、俳優の森野くるみさんが監督・脚本を担い、衣装や映像中のイラスト、音楽でも多彩なアーティストが才能を発揮した。 ラストシーンは、街の人の笑顔がたくさん（カメラを手に記者もちらっと登場）。マスクは手放せないが日常は少しずつ戻り、文化行事も復活しつつある。アートという魔法に込められた願いが届き、今年はよりたくさんの笑顔が咲く１年になりますように！
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