縄文時代をテーマにした造形作品を展示する新見市の美術館で、現代舞踊家らが、縄文時代の人々の精神世界をダンスで表現する映像作品の収録が行われました。
新見市法曽の猪風来美術館でダンスの撮影を行ったのは、大阪を拠点に活動する現代舞踊家の宮原由紀夫さんら3人です。
この美術館には、造形作家の猪風来さんが、縄文時代をテーマに制作した土器やオブジェなどの作品が展示されていて、宮原さんらは作品から発想を得て創作したダンスの撮影に臨みました。
宮原ら3人は、縄文風の衣装に身を包み、体をしなやかにくねらせるなどして、縄文時代の人々の精神世界を全身を使って表現していました。
この映像作品はことし6月ごろに完成し、インターネットなどで公開される予定だということです。
2年ほど前からこの美術館で土器づくりを学んでいるという宮原さんは「縄文の世界に触れることで、自分の生活や考え方が大きく変化した。猪風来さんの作品の造形美が伝わる映像にしたい」と話していました。