アンダーワールド「ボーン・スリッピー」 90年代最高のテクノアンセム … – 山陰中央新報社

POP

 1997年の正月、名古屋の繁華街・栄で夜勤のアルバイトを終えた早朝、そのまま英映画「トレインスポッティング」を見に行った。悲惨な若者たちの地獄巡りの物語。冒頭のイギー・ポップ「ラスト・フォー・ライフ」に合わせて主演のユアン・マクレガーが警官から逃げ回るシーンで眠気が覚め、瞳孔が開いた。帰り道にレコード店・HMVでサウンドトラックを買った。
 映画終盤で流れるアンダーワールド「ボーン・スリッピー」は、90年代最高のテクノアンセム。「ドン、ドン、ドン、ドン」というバスドラムで等間隔に打ち鳴らされるリズム「四つ打ち」の入るところが盛り上がる。
 「ボーン・スリッピー」は未収録だが、96年発売の「弐番目のタフガキ」(あんまりな邦題)というアルバムをよく聴いた。1曲目が15分くらいあり、地下鉄に乗っているときにイヤホンで聴くと、駅構内を歩く自分のリズムが無意識に四つ打ちを刻んでいることに気づく。意識が研ぎ澄まされながらも、自我が消えていくような感覚が好きだった。
 中年になった今でも、原稿の締め切り間際や、大事なプレゼンテーションの前に集中力が高まると、四つ打ちのリズムが体の中から湧き上がってくるときがある。 (銭)
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