不惑の大砲・門田博光のラストダンス トルネードにとどめを刺され … – Yahoo!ニュース

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名選手たちの現役最後の1シーズンにスポットライトを当てた『現役引退「プロ野球名選手」最後の1年』。週刊ベースボールONLINEで「逆転野球人生」を好評連載中の中溝康隆氏の著書だ。今回は不惑の大砲・門田博光氏が逝去したのを悼み、同書の中から門田氏に関してのコラムを特別公開する。 【選手データ】門田博光 プロフィール・通算成績
1988年の門田氏。40歳のシーズンで打率.311、44本塁打、125打点をマークした
「年食っても、ハンデもらえるわけでもシルバーシートに座れるわけでもない(笑)。40歳になっても四番打ってますからね。失敗は許されんのですよ。倒れたくても倒れられない。今日打てなかったら、明日のことが気になる。だから、40過ぎても夜中素振りしてから寝ようかな、と考えたりする。まあ、因果な商売ですよ。40にして惑わずどころじゃない」(「週刊ベースボール」88年6月13日号)  打率.311、44本塁打、125打点、OPS1.062。かつて、これだけ打ちまくった「40歳のスラッガー」がいた。1988(昭和63)年の門田博光である。この年、王貞治の40歳時の30本塁打、野村克也の40歳時の92打点といった大打者たちの記録をことごとく更新する。  昭和最後のシーズン、疲れたら800円のユンケルを飲んで気合いを入れた門田のように、サラリーマンたちも24時間戦おうと猛烈に働いて飲んで遊んで、当時の日本は未曾有の好景気へ突き進んでいた。「週刊ポスト」88年3月11日号の「竹村健一のジャパニーズ・ドリーム論」では、「この好景気現象はなんだ! 内需革命――これは明治維新以来の大快挙や!」という、やたらとテンションが高い特集が組まれている。  トヨタのクラウンは、目標販売台数1万4000台に対して1カ月で5万台の注文が殺到。家電製品も好調で、ホームベーカリーは松下電器だけで50万台が売れる大ヒット商品に。一番高いもので76万5000円もするパナソニック・オーダーシステム自転車は、月間500台の予想が1300台も売れた。今となっては現実感がない話だが、金が余っていたのだ。全国各地に豪華リゾート地が続々とオープンして、将来的にレジャー産業は100兆円に成長するだろうとまで予測された。JR東海のCM“ホームタウン・エクスプレス”では、山下達郎の『クリスマス・イブ』が流れる中、当時15歳の深津絵里が遠距離恋愛中の彼氏を持つ女の子を瑞々しく演じきり、これ以降クリスマスはカップルで過ごすイメージが定着する。小説家の村上龍は都市で生きる風俗嬢たちを描いた短編集『トパーズ』を発表。80年代後半、バブル景気はピークを迎えつつあった。  そんな華やかな時代に、「野球は打率じゃない。ホームランこそロマンだ」と無骨なフルスイングを繰り返し、弾丸ライナーを連発したのが背番号60だったのである。天理高時代は練習試合を含め本塁打ゼロだった外野手が、背筋とリストの強さを武器に社会人野球のクラレ岡山で猛練習を積み開花。当たりクジ付きのランプが回る自動販売機では100円あれば2、3本は飲めた驚異的な動体視力を誇り、身長は170センチ弱と小柄だが、体重81キロのどっしりとした下半身から放たれる打球は凄まじかった。全盛時には1キロの重いバットを振り回し重いボールで打撃練習という、『ドラゴンボール』の孫悟空の重い道着のような訓練を己に課し、相手チームの元三冠王ブーマー(阪急)も、「打球の速さは当時の日本では別格。一塁を守っていて、正直怖かったほどだ」(「サンケイスポーツ」2018年10月16日)と恐れていた。
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