サンダンス映画祭で字幕機器にトラブル 聴覚に障がいを持つ … – ELLE JAPAN

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3年ぶりにオンサイトで開催されているサンダンス映画祭。審査員を務めるマーリー・マトリンが作品を見られないというハプニングが発生した。
昨年、一昨年とバーチャルで実施されたサンダンス映画祭。今年はコロナ禍以前と同じようにユタ州で開催されている。3年ぶりのオンサイトということもありひときわ華やかで明るいムードだが、そんな中であるハプニングが発生した。

事件が起きたのは現地時間1月20日(金)。「USドラマティックコンペティション」部門に出品されていた映画『Magazine Dreams(原題)』のプレミア会場で、審査員の1人マーリー・マトリンに渡されていた字幕機器が正常に作動しなかった。雑誌『バラエティ』などが報じている。マトリンは幼い頃から聴覚に障がいを持っている。映画がきちんと見られないことがわかった彼女は会場を退出。他の2人の審査員、脚本家のジェレミー・O・ハリスと監督のエリザ・ヒットマンも会場を後にした。
数時間後に字幕機器は回復したが、今回の事件は機器の不具合を超えたサンダンス映画祭のある問題点を露わにしていると報じられている。同誌によると審査員たちは映画祭の主催者及び今年の上映作品の監督たちに、作品に字幕をつけるよう求めてきた。カンヌ国際映画祭やベネチア国際映画祭では上映作品に多言語で字幕が付けられている。聴覚に障がいを持つ人はもちろん、他の言語を話す人も含めて多様な観客が作品を見られるようサンダンスもそれに倣うべきだというのが審査員たちの意見だった。しかし一部の映画監督は費用と時間がかかることから字幕をつけることを拒否。また一部のバイヤーも字幕をつけると配給会社を決める際に希望価格が下がる可能性があると話していたという。そのため映画に字幕をつけるのではなく、マトリンに字幕機器が渡されたという。
この事件の後、マトリンら3人は主催者宛の書簡を発表した。「私たちはみんなインディペンデント映画とその製作に人生を捧げる人を祝福するためにユタ州を訪れた。映画を愛する人たちと同じ場所に集まって映画人を応援するのは胸が躍ることであり、サンダンス映画祭は多種多様なキャリアを持っている1人1人がそれを実現するための重要な場になっている。アメリカのインディペンデント映画のムーブメントは特権的な人だけではなく、すべての人が映画にアクセスできるようにするためのものとして始まった。作品をきちんと見られないために、私たち3人は審査員としてみなさんが作品に注いだ労力を称えることができない」。マトリンたちは字幕をプリントした作品を上映することの許可を監督たちに求めている。
3人の書簡に対してサンダンス映画祭のCEO、ジョアナ・ヴィセンテが声明を発表した。「私たちの目標はすべての参加者がすべての体験にアクセスできるようにすること。私たちのアクセシビリティへの取り組みは確かに進化している。フィードバックはそれをコミュニティ全体のために押し進める助けになってくれる」。サンダンス映画祭は実際に多様な観客を受け入れるための施策を講じている。同誌によると今年は舞台挨拶やQAセッションに手話通訳が同席したという。字幕問題についてこれからどう取り組んでいくのか注目が集まっている。

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