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ロリー・ギャラガー「デュース」
１９９５年に４７歳の若さで死去したアイルランド出身の伝説的ロック・ギタリスト、ロリー・ギャラガーが、１９７１年１１月に発表した２ｎｄソロアルバム「デュース」の発売５０周年記念エディションが、９月３０日にリリースされることが４日深夜、発表された。 「デュース」はファーストアルバムのリリースから半年後に発表された。ギャラガーはライブ・パフォーマンスの雰囲気をレコードにそのまま刻み込みたいと望んでおり、コンサート直後にスタジオでレコーディングを行い、凝った音作りは最低限にとどめるという方針が採られた。 録音場所のタンジェリン・スタジオはロンドン東部ダルストンにある小さなスタジオで、当時は主にレゲエ・ミュージシャンたちがレコーディングに使用していた。伝説的なプロデューサー、ジョー・ミークもかつて使用しており、ギャラガーはそんな歴史に興味を引かれ、このスタジオを選んでいる。 レコーディングメンバーはジェリー・マカヴォイ（ベース）、ウィルガー・キャンベル（ドラムス）で、エンジニアはロビン・シルヴェスター、プロデューサーはギャラガーが担った。 国内盤は４ＣＤ、２ＣＤ（４ＣＤからのハイライト）、デジタルの３形態で、３ＬＰおよび１ＬＰカラーヴァイナルは輸入盤のみの発売。４ＣＤにはオリジナルアルバムのニューミックス、３２曲に及ぶ別テイク、７２年のＢＢＣラジオ「イン・コンサート」の６曲、ラジオ・ブレーメンの７曲が収録されている。 ６４ページのハードカバー・ブックレットにはジョニー・マー（ザ・スミス）の序文、ミック・ロックの未公開写真、エッセー、レコーディング時の記念品などを掲載。マーは「ある日、『デュース』っていうアルバムを流しながら、それに合わせてギターを弾いた。そしてその日が僕にとってギタリストとしての完全な転機になった」と述べている。 【ロリー・ギャラガーについてのミュージシャンの言葉】 （「世界一のギタリストになった気分は？」と聞かれて）「さあね。ロリー・ギャラガーに聞いてみろよ」（ジミ・ヘンドリックス） 「スティーヴィー・レイ・ヴォーンみたいなサウンドを奏でるやつなら山ほどいる。だけどロリー・ギャラガーみたいな音を出せるやつっていうのは、俺は一人も知らないね」（スラッシュ） 「ロリーのことは本当に好きだった。優れたギタリスト、優れた歌手で、すてきな人間だった」（ジミー・ペイジ） 「彼は魔術師だった。当時の彼は、ギターでどんなことでもできる数少ないミュージシャンの一人みたいだった。まるで魔法のようだったんだ。あのボロボロのストラトキャスターを見て、『どうしたらここからあんな音が出るんだろう』って思ったものだよ」（ブライアン・メイ） 「驚くべきプレーヤーで、とても生き生きとしていた。ロリーはあのストラトキャスターを使って独特なサウンドを作り出した。そして力づくの演奏方法で、それを本当に自分のものにしていた。猛烈な情熱を傾けて、ギターを弾いていたんだ」（ジョー・サトリアーニ）
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