K-POP大好きライターが選ぶ! 2021年のK-POPアルバムBEST15 – Harper's BAZAAR(ハーパーズ・バザー)

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BIBIからNCT 127まで、これこそが今年を象徴するアルバム!

K-POPのアルバムはB面の曲がリードシングルと同じくらい重要で、どのレコードもそのアーティストのアイデンティティを音で形づくりながら、リスナーに究極の体験を提供するよう制作されている。今年、最強だったアルバムは完璧なポップからローキーなR&B、オルタナティヴ・ロックまで多岐にわたり、超人気K-POPアーティストの音楽的な幅広さを見せつけている。そこで2021年、大きなインパクトを与えたK-POPアルバムとEPのベスト15をあげてみた。

Translation: MItsuko Kanno From Harper’s BAZAAR.com
EXOの心優しいボーカル、ディオがついに『공감(Empathy)』でファン待望のソロデビューを果たした。ソロになった他のメンバー同様、ディオも自分にとってベストな道を選択する自由があった。
ファンの間では、スムーズR&Bがいいだろうと思った人もいれば、バラードが合うと考えた人もいた。幸いなことに、彼はそのどちらにも足を踏み入れて、より誠実で彼らしい作品を作り上げた。

『공감(Empathy)』は、2020年にパンデミックで悪夢を見た世界が求めていた、夢のようなアコースティック-ポップ-R&Bだ。ディオはもともと豊かな声質を持っているが、『It’s Love』や『I‘m Fine』といった曲では音節ごとにロマンスが伝わってくる。
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アーティストでソングライター、プロデューサーのコールドが登場したことで、インディー界に活気が戻った。2019年の『Love, Pt.1』に次いで、3枚目のEP『idealism』を2021年最初にリリース。
長年のファンなら、R&Bシンガーである彼に甘いメロディやイージーリスニングの曲を期待するかもしれないが、その予想は正しい。
『idealism』はコールドについて知っていることのすべてを10倍にしている一方で、時々ショックも与える。24分の時間を通して、『idealism』はジャズ(『The Museum』)や穏やかなバラード(『A Song Nobody Knows』)に取り組み、オープニング曲『Lighter』ではオルタナ・ロックにも挑んでいる。
控えめなシンガーにしては予想外なトラックだ。リピートする価値は大アリで、全神経を集中して聴いて欲しい。
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EXOが最新のスペシャルアルバムを発表すると、K-POPファンは膝から崩れ落ちた。兵役を終えて戻るメンバーもいれば入隊するメンバーもいて、グループがカムバックする可能性はかなり低いと思われていたからだ。
『DON’T FIGHT THE FEELING』は復帰を願っていた多くのファンに希望と興奮を与えた。タイトルトラックは人をついつい陽気にする曲で、EXOの揺るぎないファンEXO-Lへの紛れもないラブレターになっている。
このアルバムが成功しているのは、深刻になりすぎていないからだ。各トラックに込められた愛と気遣いが実際に感じられる。グループのスタジオアルバムは素晴らしいが、彼らがリラックスして、お互いに楽しんでいるのを見られるだけでファンにとってはご褒美だ。
ファンキーな『Paradise』や過小評価する『Just As Usual』などファンお気に入りの曲が入り、『Don’t Fight the Feeling』は、EXOのメンバーが揃った時の不思議な魅力を忘れていた人たちに安らぎを与えてくれるだろう。
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ソロアーティストのタマはデビューしてしばらく経つが、名前を知らない人も曲を聴いたことはあるはず。多才なボーカリストであるだけでなく、EXOやカン・ダニエル、NCT 127、Dynamic Duoなど韓国のアーティストのプロデュースもしている。
個人的なプロジェクトでは、R&Bとヒップホップを中心に展開したシングルやEP製作に忙しい。『DON’T DIE COLORS』は初のスタジオアルバムで、すでに素晴らしいキャリアをさらに広げるもの。
12曲のうち6曲に、有名アーティストからインディーズまでさまざまなアーティストをフィーチャーして、各トラックに新たな深みと個性を添えている。力強いボーカルと細部にわたるこだわりで、タマはエフォートレスにR&Bからヒップホップ、ソウルジャズ(ゴスペル音楽からの影響)、バラードへと走り抜ける。もっと評価されるべきだ。
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NCT DREAMは今年、これまでで最大の成功を収めた。『味(Hot Sauce)』のリパッケージアルバム『Hello Future』は、バンド仲間、友だち、もっとも大事な兄弟としてのDREAMの決して壊れない絆を示すタイムレスな物語だ。彼らが一緒に、若々しさを隠しながらヤングアダルトとは何かを探り、それが魔法のように成功している。
今年、もっとも魅力的なアルバムのひとつだけに、傑出した1曲を選ぶのはほとんど不可能。『My Youth』のR&Bなバイブスは温かく親しみやすさがある一方、『Dive Into You』は自慢げなバンド演奏と魅力的なバウンスで、このグループのポップロックな一面を見せてくれる。
一方で『Life Is Still Going On』が、DREAMの子どもっぽい本質と、ヒップホップやトラップビートなど成熟した要素をミックスした典型だろう。どのトラックもNCT DREAMの潜在能力を発揮し、K-POPの将来における彼らの地位を確固たるものにしている。
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2020年にHighup Entertainmentからデビューしたガールズグループのステイシーは、ルーキーとしてはその年もっとも嬉しいサプライズだった。
『SO BAD』や『ASAP』などの曲が口コミでヒットし、K-POPファンのハートと韓国の音楽チャートを制圧。初のEP 『STEREOTYPE』で、ステイシーはこれまで彼女たちを成功に導いてきた優秀さをフルに生かし、それを土台にした4曲を作り上げた。
全員2000年代初期生まれの6人は、ティーンのスピリットあるいは“ティーンフレッシュ”というコンセプトを強調し、音楽で共感力を放っている。
『STEREOTYPE』は清々しいほどスイートでガーリーでありながら、巷にあふれるポップナンバーとは一線を画すよう意識的に努力している。時間は短くても、数え切れないほどのファンキーなシンセサイザー、アコースティックギターのリフ、トロピカルハウス、2000年代のR&Bをどれも見逃すことなく体験できる。
ステイシーはK-POP新世代の主役として確固たる地位を固める以上に実力があることがはっきりさせた。
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2021年はNCT 127のコンテンツの流れがしばらく途切れた時期があった。確かに、2020年終わりの『RESONANCE』時代に続いてすぐに日本語アルバムを発売しただけに、休養を取るのは当然だ。
だが待望の発表があり、ファンは両手を広げて彼らの最新アルバム『Sticker』を歓迎。11曲を収録したLPはそれだけで素晴らしかった。ところが、3曲多く入ったリパッケージアルバムが『Favorite』だ。
いろいろなユニットがある中で、NCT 127がポップミュージックの限界に挑戦する任務を負っているのは周知の事実。明らかに“ネオ・プリント”が織り交ぜられ、『Favorite』は力強いラップ、メランコリックなバラード、R&Bジャム、クラシックなポップソングが活発に溢れ出す。
NCT 127のアルバムはどれもそうだが、フューチャーハウスの影響を受けた『Breakfast』やダーティバスにインスパイアされた『Love On The Floor』など、彼らは絶えず、ファンがまだ聴いたことのない要素を取り入れて作り直している。ファンは『Favorite』でNCT 127の栄光を深く体験できるのだ。
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2021年待望のリリースのひとつと言われたのが、SMエンターテインメント所属のエスパのアルバムで、ファン(MYと呼ばれる)にはシングル3曲がすでに披露されていた。
そして『Savage』が発売。音楽的には目まぐるしい展開だ。同じレーベルのNCTのように、エスパも実験的アプローチをした上で、メロディのハーモニーやボーカルを加えている。
スタジアム級のアンセムからサイバーパンクとハイパーポップ、トラップ、ダブステップの融合へとジャンプし、『Savage』は最初の2曲でアルバムの世界を確立している。
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業界の芝目に逆らう人がいるとしたら、それはシンガーソングライターのビビ。キュートなイメージでタブーなトピックを扱っていることで知られる新進スターだ。
2枚目のEP『Life is a Bi…』では心を蝕む人間関係、時には自分とのそんな関係について歌っている。『Umm…Life』ではアップビートで軽快なリズムが絶望的な歌詞を中和。アザができたようなメイクのアルバムカバーを引き合いに出し、“アザ”は人生の不幸の象徴だと説明している。
同様に、他の4曲でビビは楽しいトラップビートと調和のとれたリフを組み合わせて、メッセージに秘められたダークなトーンを軽くしている。アーティストとしての自由さと絶妙なユーモアで、ビビは恐れずに他の人には言えないことを言う。それが彼女の不変の領域なのだ。
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オルタナティブ・ロックバンド、ワンウィの『Planet Nine: Alter Ego』には魅了される。彼らの音楽は“異世界”としか表現できないし、まさにそれが『Planet Nine: Alter Ego』なのだ。
『Veronica』のトロピカルな遊び心にせよ、『COSMOS』のつきまとう空虚感にせよ、どの曲の背景にも超現実感覚が潜んでいる。リードシングルの『Rain To Be』から 『LOGO』やシティポップの宝石『A.I.』などB面まで、どれも時や空間、現実を超越するような気分だ。
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2020年のソロデビュー以来、見掛け倒しではないことを証明してきたEXOのメンバー、カイがセルフタイトルのアルバムをリリースしてからちょうど1年、『Peaches』でカムバックした。
『Peaches』は2020年の『KAI』でクリエイトしたサウンドに忠実でありながら、ポップとローファイな要素を少し加えてR&Bとヒップホップの世界を広げている。
タイトルトラックやインディポップをベースにした『Vanilla』などの曲は、前作と比べて快活で真面目だ。『Peaches』はカイの官能的な夜のお遊びの日中版だと言う人もいる。
だからといって、カイが完全にソフトになったわけではなく、『Domino』では低音を全面的に生かしている。EXOのメインダンサーであるカイが『MAMA』の頃よりずいぶん進化したのは明らかだ。
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2021年、第二世代復活の波を導いたのがシャイニーで、K-POP界のプリンスとニックネームがつけられたのも当然だ。
13年のキャリアを持つグループで、約3年間の兵役でしばらく活動がなかった(テミン以外)が、休止期間があったにもかかわらず、まるで活動していたかのよう。
7枚目のスタジオアルバム『Don’t Call Me』はシャイニーの勝利と待望の復活のお祝いだ。一流のソングライターとプロデューサー、そしてもちろんシャイニー自身が一緒になって、サウンドが古臭くならないようにしている。
彼らの成功を思えば、同じコンセプトを焼き直して切り上げた方が楽だっただろう。だが、シャイニーは決まり切ったやり方をするにはアーティスティック過ぎるのだ。
『Don’t Call Me』はヒップホップやレゲエなど新たな分野で新しめのオーディエンスを惹きつけながら、おなじみのポップとR&Bのルーツも大事にして、既存のファンが期待するすべてを備えている。ファン歴13年でも3年でも、K-POPの至宝ははっきりと見分けがつくのだ。
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90年代と00年代初期のフィールグッドな雰囲気を思い出させるカリフォルニア生まれのマーシャルは、EP『XYZ』でちょっとしたレトロラブ祭りをやっている。イージーリスニングの極致とも言えるこの作品では、恋愛のさまざまな段階を歌っている。

リスナーは、アルバムがアーティストにとって非常にパーソナルなものである時はたいていわかる。マーシャルにとって、音楽との関係は自分を現実の世界につなぎとめておくライフラインなのだ。
『XYZ』で際立つのは、必須のスロージャム『DATE NiTE』やレイドバックした夏のバイブスを感じさせる『WHAZ GooD』などで、それぞれユン・ミレ(TASHA)とビジー(Bizzy)をフィーチャーしている。マーシャルは自分をひとつのスタイルにはめず、R&Bもソウルもダンス、ハウスもやってきたが、このEPで芯をとらえたように見える。
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非常に才能あるミュージシャンとソングライター、作曲家の友人3人が集まった『The Good Days Boys(TGDB)』は今年のK-POP界で最大の発見。
トリオのメンバーはR&Bシンガーのジミー・ブラウンとスウィート・ザ・キッド、メロディックなラッパー、ロヴ(Rovv)。『TGDB』のプロジェクトは2021年にリリースしたアルバム1枚と一連のEP。
この記事を書いている時点で計7枚で、官能的なR&Bとトラップにインスパイアされたチューンという共通のテーマを通して3人のアーティストを追っている。
『The Good Days Boys Vol.5』は特にハイライトで、『tonight』や『would you let me』など、行くあてのない真夜中のドライブにぴったりな4曲を収録。
愛と欲望というテーマに触れてジミー・ブラウンとスウィート・ザ・キッドは平等にスポットライトをシェアし、『nike』ではロヴがパワフルにカメオ登場している。これが2022年の展開を示唆するものだとしたら、『TGDB 』を見逃すわけにはいかない。
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EXO、SuperMのメンバー、ベクヒョンは絶えず灯りを照らす人だ。EP『Bambi』でボーカリストの彼はリスナーをそよ風のようなファルセットや洗練されたラン、豊かな低音域で挑発し、背筋をゾッとさせる。
『Bambi』は恋愛の中で変化していく感情で構成されている。希望に満ちて始まり、『Love Scene』は永遠の愛を優しく願う、映画で観るような感情だ。だが、絶望に終わり、EPは悲嘆に暮れる『Cry For Love』で幕を閉じ、どこで間違ったのかを問う。ポップ、R&B、ソウル、ジャズにわたる独特の6曲で、ベクヒョンは惜しげもなく心の内を吐露している。
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