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韓国で話題のグルメや音楽シーンは、「Ｋカルチャー」として日本の若者にも人気があります。Ｋ－ＰＯＰを長年取材しているライターの酒井美絵子さんが、最旬の「Ｋカル」事情を紹介します。
10月11日から新型コロナウイルスの水際対策が緩和されて個人旅行の外国人観光客の入国が認められるようになったことに伴い、街で外国人観光客の姿を見ることも多くなりました。韓国からの旅行者も続々と戻ってきています。
日本政府観光局によると、2019年に日本を訪れた外国人旅行者は3188万人と、過去最高の数字を記録しました。この中で、韓国からの渡航者総数は558万人。日本政府が韓国に対して半導体素材の輸出規制を強化したことを発端に、日本製品のボイコット運動が起こった同年7月以降、旅行者は激減しましたが、それでも、中国に次ぐ2位の数でした。
東京や大阪といった大都市と並んで、韓国人観光客が多いのが九州です。ソウルから飛行機で約1時間半、釜山から高速船で3時間強と距離も近く、別府温泉をはじめとする有名な温泉地や、西日本一の繁華街ともいわれる中洲など日本の魅力を楽しめるということで、団体ツアー客にも人気があります。
ある韓国の旅行会社では、2022年9月の海外旅行予約のうち、「九州3日パッケージツアー」が約40％を占めたそう。グローバルに活躍するグループ「SUPERJUNIOR」のリーダー、イトゥクさんも、11月に放送される旅番組では長崎県を訪ね、その魅力をたっぷり伝えてくれるようです。
では、韓国人はどんなスポットがお気に入りなのでしょうか。私は韓国の芸能人にインタビューする機会が多いのですが、「日本で行きたいところは？」と聞くと、必ず出てくるのが、「温泉」「ドン・キホーテ」「東京ディズニーランド」「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」。そして、「コンビニ」！ お目当ては、種類が豊富なグミやカップ焼きそば。最近では、アロエの入ったヨーグルトや「ふんわり名人 きなこ餅」が好きと言う声もよく聞きます。
コロナ禍前には、韓国の番組内で、日本通で有名な歌手のソン・シギョンさんが「日本のセブン―イレブンで売っているたまごサンドがおいしい」と発言したのをきっかけに、韓国の日本好きの人たちの中で、“セブンのたまごサンド”が流行したことも。韓国の友人からその話を聞き、食べてみたところ、確かにおいしい！ 日本に住む私でも知らない日本の情報を韓国のアイドルや友人に教えてもらうことも少なくありません。
韓国のポータルサイト「NAVER」内にある「ネイルドン」は、日本のおすすめの旅行スポットやお土産などの情報をやり取りする韓国最大規模のコミュニティーサイトです。現在の会員数は100万人超！ あるアイドルも、日本に来る前には必ずネイルドンで最新情報をチェックしているそう。サイトをのぞいてみると、大都市はもちろん、かなりマニアックな場所にあるレストランや、日本人の私でも知らないお菓子まで紹介されていて驚かされます。牛カツや中華料理店「551蓬莱」の豚まんのように、ネイルドンで紹介され、韓国人観光客の間で人気に火がついたものも多いそうです。
9月以降、韓国のある旅行会社では、日本旅行の予約数が前月に比べ1500％以上増加したといいます。日本は紅葉の季節。そして、韓国人が大好きな温泉が恋しくなる冬がやってきます。たくさんの韓国人が旅行に来て、日本のインバウンド業界を盛り上げてくれることでしょう。
「SUPERJUNIOR－イトゥクのひとり旅」が帰ってきた！ 約3年ぶりの今回の舞台は長崎県。有名スポットはもちろん、ローカルフードやディープスポットなど、イトゥクが長崎を大満喫！ 11月17日（木）午後10時30分から、KNTVにて日本初放送。
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