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道上 飛翔(編集部)[著] / 関口 達朗[写]

 人気ロックバンドのマキシマム ザ ホルモンのメンバー、マキシマムザ亮君にインタビューをする本企画。後半となる今回は、亮君がアウトサイダー広告代理人として制作を手掛けた日清食品の「カップヌードル コッテリーナイス」のCMの内容や、ホルモンがこれまで、そしてこれから行おうとしている話題作りについて聞きました。
MZ:前半の記事では、マキシマム ザ ホルモン(以下、ホルモン)の作品『これからの麺カタコッテリの話をしよう』のプロモーションで出稿した様々な広告について聞いてきました。それらの広告を改めて見ると、ホルモンは話題作りが上手だという印象を受けたのですが、話題作りで意識していることはありますか。
亮君:話題作りってとても難しいし、正直、僕はネット上でバズらせるってことに期待していないんです。僕らも20年くらいやっているので、ファン層が幅広くはなっているんですよ、ありがたいことに。
 ただ、僕もそうですけど人間って大体30歳を過ぎると、もうよっぽどなネタでもわざわざシェアしたりしなくなるんですよね。批判的な意見にはリアクションするけど、感動したことなどはいちいちSNSにアウトプットしなくなってくる。子供の話や仕事の自慢・報告的なことだけで「この映画を見てこんなことを感じた」みたいな発信はほとんどしない、という層が増えてきています。
 一方で、ファン層が若い若手のバンドは、比較的どうでも良いツイートでもファンがいちいちリアクションをしてくれます。僕らはなんだかんだ若年層の腹ペコ(ホルモンのファン)もいるので良いですが、バンドによってはファンとともに年を取ってしまうケースもある。そうなってくると、音楽や演奏がどんなに素晴らしくても、アプローチできる層の幅が広がらず、新規ファンが増えない。このような状況に陥るバンドも多いです。
 その中で、話題作りをしていくのは非常に難しいので、SNSなどで投稿する際も、自分が楽しむことを第一に考えて、バズは最初から期待しないようにしています。
MZ:期待せずに投稿しているんですね……意外でした。
亮君:正直、僕がうんこする動画をSNSで配信しても、そんなんじゃ炎上すらしないって考えています。
MZ:さすがにうんこ漏らしたら炎上しますよ!(笑) ちなみに、話題作りに期待しなくなったきっかけみたいなものがあるのでしょうか。
亮君:そうですね。僕らはバンドスコアも出しているんですが、その際1ページ目に毎回ネタを仕込んでいて、初めて出した『ベスト版』のときは、1ページ目から「耳コピしろ!」って書いたんですよ(笑)。それは結構ウケて「次は何するんだろう……?」と期待してもらえるようになったんです。
 それで、最新作『予襲復讐ノ楽譜集』では、1ページ目にいきなりちん毛を挟んだんです。
MZ:ちん毛って、あのちん毛ですか。
亮君:そうです。もちろんダミーですが、できるだけリアルな人口毛を探して1本1本テープで貼り付けました。これまでのバンドスコアの中で一番売れたものの、腹ペコに免疫ができてしまっているのか、ちん毛が挟まっていることは世にそこまで広まらなかったんです。Twitterでトレンド入りして欲しかった、「ちん毛」で(笑)。
MZ:それ知ってたら、めちゃくちゃ言いたくなりますけどね(笑)。
亮君:ありがたいことでもあるんですが、ネタバレしないように気を遣ってくれる腹ペコが多いのもあると思います。僕は話題にして盛り上がって欲しいものの、ネタバレして欲しくない部分もあって、そこのバランスが難しいですね。
 正直エゴサって、教室の女子の会話に「あれ? 俺の話をしてる?」と聞く耳立てている男みたいでカッコ悪いところもあるし、イラついたり傷つきたりしたくないんで、僕はエゴサしない派なんです。でも、バンドスコアにちん毛を挟んだときは「ホルモン バンドスコア ちん毛」で検索したんですよ。そしたら1件もヒットしなかった(笑)。
MZ:確かに、バンドスコアにちん毛を挟んで話題にならなかったら、期待しなくなっちゃうのも無理はない気がします。でも、先ほどお話しいただいた、ファンとともに年を取っていってしまうというのは、企業のブランドも抱えている課題だと思います。ちなみに、若い腹ペコを増やしていくために何か施策は考えているんですか。
亮君:そこは戦っていかないといけないと思っています。模索を続けている中で、今注力しているのがYouTubeで配信している「ガチンコ ザ ホルモン」ですね。ホルモンではフランチャイズ制を導入し、ホルモン(本店)の原曲をアレンジして活動する2号店を立ち上げています。その2号店のメンバー選考の様子を動画で配信しているのが「ガチンコ ザ ホルモン」です。
MZ:2号店の開店には、新しい層にアプローチしたいという背景があったということでしょうか。
亮君:たとえば、ラーメン屋が自ら若い人に味を合わせてスープを薄めるのはカッコ悪いと思うんです。一方、老舗のお店みたいに、自分たちのペースでやっていくだけというのも寂しい。だから、2号店には新規層の開拓を任せることにしたんです。
MZ:では、亮君がアウトサイダー広告代理人として制作を手掛けた日清食品「カップヌードル コッテリーナイス」の広告についてもうかがいたいと思います。今回の企画意図を教えてもらえますか。
亮君:ちょうど僕も体重が100kgあったところから体質改善したタイミングで、健康を意識した商品でもある「カップヌードル コッテリーナイス」の広告制作を依頼されました。
 2018年11月にリリースした新曲の『maximum the hormone Ⅱ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~』は「亮君はデブのほうが好きだった」「もう亮君は麺カタコッテリじゃない」と言ってくる人に対するアンサーソングとして作ったのですが、いまだに「亮君痩せた」とツッコんでくる声が多かった。だから、企業のCMを通じてさらに大々的に復讐させてもらいました(笑)。
MZ:では、広告の中身についても教えてください。
亮君:ホルモンが一番カッコよく映るのはライブです。ただ、僕らみたいなラウドロックのバンドって一般的な目線で見ると、いつまでたっても「ヘビメタ!」みたいなイメージがあります。
 たとえば、ヒップホップがお茶の間では「ヨーチェケラッチョ」みたいな偏ったイメージで安っぽく扱われることもあるように、ベタにやって安っぽく扱われることってあるじゃないですか。ああいうチープで薄められた見え方には絶対したくないと思ってました。
 僕らの音楽のルーツにハードコアがあるので、硬派なイメージとコッテリなホルモンのインパクトを両方出そうと、映像もモノクロで画質もパキっとクールにしました。また、商品ターゲットがミドルエイジで食生活を意識する層だったので、CMに写り込むエキストラも全員スーツ姿という違和感も演出しています。
MZ:CMに使われている曲のタイトルが「ハングリープライド」と、昔のカップヌードルの「hungry?」のCMを彷彿とさせるのですが、やはり意識していたのでしょうか。
亮君:そうですね。元々、「ハングリープライド」という曲はいつか日清食品とタイアップするため、勝手に作っていたんです(笑)。2018年に発売した『これからの麺カタコッテリの話をしよう』に追加することも考えたのですが、5曲となりシングルではなくなってしまうので、温めることにしました。
 その後、日清食品のCMに携われることになったので、この曲をすごい規模でかましてやろうと思いました。日清食品の「hungry?」ってコピーにもかかっているし、「デブっていたころよりも今の俺のほうがハングリーだ!」というメッセージも込めてこのような曲名にしました。
MZ:確かに歌詞を見ても、非常に商品とマッチした曲に見えます。やはり微調整したんでしょうか。
亮君:そこは、広告代理人として多少大人になった部分もありますよ。「ハングリースタンス OK?」という歌詞は、元々「まんぐり返しの刑!」って歌詞でしたから(笑)。意味的には「ハングリースタンス OK?」のほうがコンセプトにあってるしカッコいいじゃないですか。でも、僕はクソガキの魂を忘れたくないんで、CMの撮影中も「まんぐり返しの刑!」って心の中で歌ってましたけどね(笑)。
MZ:今回の広告の反響はどうでしたか?
亮君:すごかったですね。ライブや音楽から遠のいてしまった元腹ペコの人たちが「10年ぶりにホルモン見た! 持ってないCD全部買いに行ったら、買っていないCDが1枚だけだった。どんだけホルモン新譜出してないんだ」みたいなリプもきましたね(笑)。そういった人って、Twitterで定期的にホルモンの情報をチェックしていなければ、ホルモンが新作を発表しても、たくさん金をかけて宣伝しても情報が届かないんです。
 でも、さすがは大企業のCM。そういった人にもテレビを通じて届き、商品と今のホルモンのリンクしたメッセージが伝わっていて、良かったと思います。Twitterのフォロワー数も、一気に数万人増えましたし。
 また、今回「日清焼そばU.F.O.」のCMでも人気VTuberの輝夜月にホルモンの曲を替え歌にして歌ってもらいました。その結果、原曲の『maximum the hormone Ⅱ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~』に対して輝夜月ファンからも良い反響が得られました。
 中には、ホルモンの中にドレッドのメンバーがいるからか「これがレゲエか」ってコメントもありましたね。レゲエは大好きだけど、ホルモンはレゲエじゃありません(笑)。
 でも、コラボを通じて、普段こういうラウドなロックを聴かない層が、こっちに足を踏み入れてくれたことは嬉しい。「こういう音楽があったんだ」と、そこからホルモン以外の他のヘヴィなロックを知って、と新しい音楽を聴くきっかけになってもらえることがコラボでは何より大事だと思っています。
MZ:個人的には、他の企業での広告も見たいと思ったのですが、今後も広告には関わりたいと思っていますか。
亮君:今回みたいに、音楽以外の裏方的な仕事は積極的にしたいと思っています。なので、企業のみなさん、ビビらずに日清食品さんに続いてどんどんオファーお待ちしております。
 ただ旬な若手バンドを起用するより、僕らみたいな毒はあるけど一本筋の通った癖のあるバンドと組んだほうが効果的だということを、意識高い系企業はそろそろ気づき始めてるとは思ってるんで。僕が飽きる前に早く一緒に仕事したほうがいいですよ(笑)。
MZ:今回はアウトサイダー広告代理人として初めての作品となりましたが、ご自身の強みってどこにあると思いますか。
亮君:大手の広告代理店だと、立場的にできないアプローチってあると思うんですよね。たとえば『これからの麺カタコッテリの話をしよう』のバナーの中に、僕が痩せた写真と痩せる前の写真を組み合わせたものも用意しました。その中で「ただちに引退しろ」「この恥さらし」とかネット上でもそこまで言われていない悪口を自らコピーとして付けました(笑)。
MZ:では最後に、今後の活動について教えてください。
亮君:今(取材時の4月時点)では、2号店に注力しているので、本店とは違う層にホルモンを知ってもらえるようにしつつ、腹ペコにも楽しませる工夫をしたいですね。
 僕は2号店に希望を持っているんです。無駄にベスト盤を発売して、結局一部のファンがコレクターアイテムとして買うだけみたいな状況を作るより、自分の作った音楽が違う層の耳や心に世代を超えて残ってくれたほうが素晴らしいじゃないですか。
 ジャニーズなどのアイドルが僕らの曲をカバーしてくれたら一番嬉しいんですが、そんなありえない絵空ごとを待っていても意味がないので、自分から後継者を探し出し、その後継者にどれだけスポットを当てて注目させるかっていうことも狙いとしてあります。
 2号店と本店の関係ってドラえもんの映画に似てると思うんです。昔と今では絵の雰囲気も声優さんも違うじゃないですか。でも大まかなストーリーは僕らが子供のころに見た内容とは変わっていない。僕、子供が3人いるんですけど、僕にとっては大山のぶ代だったころのドラえもんが本物なんですが、子供にそれを見せると「偽物」だってとんでもないことを言うんですよ(笑)。
 だから、むしろ2号店のファンに「偽物」って言われるくらい、2号店の存在が大きくなってくれると、僕らもやりがいになります!
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道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)
1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20…
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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