私立恵比寿中学、大学芸会で9人体制“Reboot”「運命と戦い続けます」(ライブレポート / 写真120枚) – 音楽ナタリー

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私立恵比寿中学の“大学芸会”ライブ「私立恵比寿中学 大学芸会2021 ~Reboot~」が、12月27日と28日に東京・東京ガーデンシアターで開催された。
「私立恵比寿中学 大学芸会2021 ~Reboot~」の様子。
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新メンバーの風見和香、小久保柚乃、桜木心菜(左から)。[拡大]
エビ中の「大学芸会」は毎年年末の恒例ライブで、新メンバーの桜木心菜、小久保柚乃、風見和香にとっては初、今年7月に活動を再開した安本彩花にとっては2年ぶりの参加。さらに9月から一時活動休止に入っていた柏木ひなたの復帰公演でもあり、グループにとって9人体制での本格始動を果たす節目のライブになった。この記事では27日に行われた初日公演の模様をレポートする。
「私立恵比寿中学 大学芸会2021 ~Reboot~」の様子。[拡大]
ライブのオープニングではとある学校の中で思い思いに時間を過ごす制服姿の9人が、メンバーカラーの新しい衣装に目を輝かせる様子が映し出される。その衣装に身を包んだメンバーがステージに姿を現し、最初に披露したのは9人体制で初めてリリースされた楽曲「イヤフォン・ライオット」。9人は息もぴったりに複雑なフォーメーションダンスを展開し、初手からエビ中ファミリー(エビ中ファンの呼称)のテンションを上げる。さらに安本と柏木の迫力ある歌声から始まった「Family Complex」では、各メンバーの名前を取り入れた歌詞を“9人バージョン”でパフォーマンス。新体制を力強くアピールした。
「オメカシ・フィーバー」を歌うエビ中。[拡大]
その後もエビ中は「ちちんぷい」「オメカシ・フィーバー」「SHAKE!SHAKE!」とアッパーチューンを連投。3カ月ぶりのライブ復帰を果たした柏木は「ただいまー! 皆さんに会えてうれしいです」、2年ぶりに「大学芸会」に帰ってきた安本は「本当に楽しみにしてきました。一緒に楽しもうね」と、笑顔で挨拶した。新メンバーの3人にとって今回のライブはこれまでで最大規模のステージ。桜木は「こんなに広くて大きなステージで、昨日からずっとそわそわしていました」、風見は「いい思い出をたくさん作れるようにがんばります!」と、緊張しつつもファミリーにそれぞれの思いを明かした。
「サドンデス」で最後まで競い合った風見和香(左)と柏木ひなた(右)。[拡大]
私立恵比寿中学[拡大]
そんな新メンバーをフィーチャーした「頑張ってる途中」ではメンバーたちがリハーサルで“頑張ってる”様子がスクリーンに映し出される。校長ことマネージャー・藤井ユーイチ氏が新メンバーに“試練”を言い渡す映像のあとは「サドンデス」へ。恒例のダンスバトルに入る前には3人が「いつも見てたやつだ!」「校長が言ってた試練ってもしかして!?」と大騒ぎ。バトルは風見と柏木が最終決戦を繰り広げ、先輩の意地を見せた柏木が勝ち残った。
「フユコイ」を歌う星名美怜、小林歌穂、小久保柚乃、真山りか(左から)。[拡大]
「イエローライト」では9人の荘厳なハーモニーが響き渡り、会場の空気を一変させる。その後はメンバーがユニットに分かれてのパフォーマンスへ。まずは安本と風見が「君のままで」をアコースティックアレンジに乗せてデュエット。透明感にあふれた2人の歌声に、ファミリーもうっとりと聴き入った。続いては真山りか、星名美怜、小林歌穂、小久保がこの季節にぴったりの「フユコイ」を披露。9月に行われた野外コンサート「ちゅうおん」でも着用していた白いワンピースとローブ姿で、ロマンチックなパフォーマンスが繰り広げられた。最後は柏木、中山莉子、桜木が8月に開催予定だった野外ライブ「ファミえん」のために制作されたオリエンタルな衣装で登場し、「アンコールの恋」を情熱的に歌い上げた。
私立恵比寿中学[拡大]
固く握手する安本彩花(左)と柏木ひなた(右)。[拡大]
ユニットパートが終わると各メンバーがソロでのダンスパフォーマンスを披露し、それぞれの個性をファミリーにアピール。その後は「EBINOMICS」「イート・ザ・大目玉」とファンキーなダンスチューンを続けざまに投下して会場の一体感を再び上昇させた。ステージ上に炎が吹き上がった「HOT UP!!!」の大サビでは、安本と柏木がお互いの復帰を称えるようにしっかりと手を握り合う。ここで場内のスクリーンには「あなたにとってエビ中ファミリーとは?」と題した映像が流れる。9人がそれぞれの言葉でファミリーへの思いを語ったあとは、その言葉を表現するように「YELL」が披露された。青とグレーを基調としたさわやかな衣装に身を包んだ9人は、会場中にその思いと笑顔を届けた。
「星の数え方」を歌うエビ中。[拡大]
メンバーがファミリーへの感謝をつづった直筆のメッセージがスクリーンに映し出された「スーパーヒーロー」に続き、9人が横1列に並んで披露されたのは「星の数え方」。さらに「あなたにとってエビ中とは?」をそれぞれが語った映像を挟み、メジャーデビュー曲「仮契約のシンデレラ」が披露された。冒頭のセリフは桜木、小久保、風見の3人が担当し、“シンデレラ”らしい初々しさを表現。ラストは安本が「これからも初心を忘れず、9人で一緒にがんばっていくぞ!」と叫び、9人体制でのリスタートを華々しくアピールした。
私立恵比寿中学[拡大]
「今だ!」と叫ぶ安本彩花(中央)。[拡大]
ライブはいよいよ終盤へ。「スターダストライト」では真山、安本、星名、柏木、小林、中山の昔からの映像と桜木、小久保、風見のオーディション当時の映像が流れ、それぞれが歩んできた道のりを改めて振り返るひとときとなった。9人の新たなフォーメーションで「感情電車」を歌ったあとは「ジャンプ」へ。安本にとっては活動再開後初パフォーマンスとなったこの曲で、彼女は思いを爆発させるように力強く「今だ!」と叫んだ。最後の曲を中山は「9人の9つの色を見てください」と紹介し、「なないろ」を披露。ファミリーは9人のメンバーカラー、そして2017年2月にこの世を去った松野莉奈のメンバーカラーである青色にペンライトを灯し、エビ中への思いを表現。その気持ちを受け取るように、大サビでは9人がアカペラで美しい歌声を響かせた。
私立恵比寿中学[拡大]
アンコールではバンドメンバーが加わり、エビ中のパフォーマンスをさらに盛り上げる。オープニング映像と同じ制服姿のメンバーはギターサウンドが印象的なアレンジに生まれ変わった「シンガロン・シンガソン」、そして「自由へ道連れ」を披露。ここで真山はメンバーを代表し「9人になってもこの曲で運命と戦い続けます」と高らかに宣言する。その言葉に続き、6人体制になって初めてリリースした楽曲「響」を9人で熱唱。曲のラストで9人それぞれにメンバーカラーのピンスポットが当たると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。ラストナンバーはこの日がライブ初披露となった最新曲「Anytime, Anywhere」。全曲を駆け抜けた9人は、安堵したような顔を見合わせつつ楽しげに歌っていた。
「私立恵比寿中学 大学芸会2021 ~Reboot~」の様子。[拡大]
すべての曲を歌い終えたあと、安本が「最高でしたね!」と振り返ると全員が「楽しかったー!」と笑顔を浮かべる。大舞台を終えた小久保は「始まったら一瞬で終わっちゃいました」と、緊張の解けた無邪気な表情で感想を明かした。そしてメンバーは3月のリリースが発表されていたニューアルバムの発売日が3月23日に決まったこと、タイトルがずばりセルフタイトルの「私立恵比寿中学」であることを発表。さらなる躍進をファミリーに誓い、マイクを通さない生声で「ありがとうございました!」と感謝を述べると、大きく手を振りながらステージを去っていった。
このライブの模様は2月6日(日)、フジテレビTWOにて放送される。
この記事の画像(全120件)
01. イヤフォン・ライオット
02. Family Complex
03. ちちんぷい
04. オメカシ・フィーバー
05. SHAKE!SHAKE!
06. 頑張ってる途中
07. サドンデス
08. イエローライト
09. 君のままで
10. フユコイ
11. アンコールの恋
12. EBINOMICS
13. イート・ザ・大目玉
14. HOT UP!!!
15. YELL
16. スーパーヒーロー
17. 星の数え方
18. 仮契約のシンデレラ
19. スターダストライト
20. 感情電車
21. ジャンプ
22. なないろ
<アンコール>
23. シンガロン・シンガソン
24. 自由へ道連れ
25. 響
26. Anytime, Anywhere
2022年2月6日(日)22:00~23:30
※記事初出時、キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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ごにょ @hiro5616
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