KinKi Kids、Perfume、TWICE、Kroi、にしな……7月27日リリースの新譜5作をレビュー – リアルサウンド

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は7月27日リリースのKinKi Kids『Amazing Love』、Perfume『PLASMA』、TWICE『Celebrate』、Kroi『telegraph』、にしな『1999』の5作品をピックアップした。(編集部)
 「高純度romance」(作詞:松本隆/作曲:マシコタツロウ)に続くCDデビュー25周年イヤー第2弾シングルの表題曲は、作詩をKinKi Kids、作曲を山下達郎が手がけた「Amazing Love」。デビュー曲「硝子の少年」を“40歳になっても歌える曲”として制作した山下だが、爽やかな祝祭感、リスナーの心を穏やかに解放するような「Amazing Love」は“(40代を迎えた)今だから歌える曲”と言えるだろう。ややレイドバックした堂本剛のボーカル、正確無比にリズムとメロディを刻む堂本光一の歌声の特徴を活かしたハーモニー/掛け合いも絶品だ。カップリングには竹内まりやのペンによるラブバラード「Midnight Rain」、さらに通常盤のボーナストラックとしてKinki Kidsが手がけた「HEART」を収録。王道のJ-POP、シティポップ的な潮流、そして二人の強烈な個性が一つになった記念碑的なシングルだ。(森)
 「Time Warp」「ポリゴンウェイヴ」「Flow」などの既発曲、最新曲「さよならプラスティックワールド」などを収めた約4年ぶりのオリジナルアルバム。フューチャーベース、ハウス、エレクトロファンク、ニューウェイブなど時空を超越するようなビートと音像、そして、メンバー3人の透明感と切なさ、凛とした存在感を内包したボーカルによる化学反応はまったく減衰することなく、さらなる上昇を続けている。あらゆる事象がループし、少しずつ落下していく世界を映し出しながら、“それでも今だけはロマンティックに踊りたい”という気分に誘ってくれる中田ヤスタカのリリックも素晴らしい。特に〈だいじょうぶ って言ってくれるキミの/声が 背中押して 今日だって ステージに立つの〉(「マワルカガミ」)にはグッと来た。(森)
 4作目の日本オリジナルアルバムには、既発曲の「Doughnut」や、ダヒョンが作詞に参加した「That’s all I’m saying」をはじめ、多彩な魅力を放つ全9曲が収録されている。一貫して言えるのは、ソングライティングの精度の高さとサウンドプロダクションの精巧さであり、その中でも強く心を動かされるのが、J.Y. Parkとメンバー全員が作詞に関わったリード曲「Celebrate」だ。これまでの5年間とこれからの未来をONCE(TWICEファンの呼称)と共に祝福する歌詞が非常に感動的で、 また、鮮やかに展開していくフォーメーションダンスは壮観だ。クラッカーをモチーフとした振り付けも、キュートな輝きを放っている。TWICEというグループ名には、「いい音楽で一度、素晴らしいパフォーマンスで二度魅了させる」という意味が込められているが、今作の楽曲たちは、やはりライブの場でこそ、その真価を発揮するはず。次のライブへの期待が高まる。(松本)






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