「ロックムーブメントを日本人がアメリカで起こせたら」Takaさんが語る!ONE OK ROCK新章幕開けのアルバム『Luxury Disease』 – J-WAVE 81.3 FM JK RADIO TOKYO UNITED – J-WAVE


新作『Luxury Disease』は、どんなアルバム
今回は、ONE OK ROCKのニューアルバム『Luxury Disease』のHidden Story。
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ONE OK ROCKのヴォーカル、Takaさんに語っていただきます。現在は、アメリカ・ロサンゼルスをベースに活動するONE OK ROCK。前のアルバム『Eye of the Storm』は、Takaさんいわく、”アメリカのカルチャーを現地で感じ、アメリカのラジオを意識して作った ポップな作品。そして、アメリカのソングライティング、レコーディングの方法を学んだ”というアルバムでした。 
そのリリースから およそ3年半。
新作『Luxury Disease』は、どんなアルバムにしようと考えたのでしょうか?
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「やっぱり、ずっとロックは必ずアメリカのメインストリームのシーンに帰ってくるってことを信じて活動していましたが、それがいつ頃帰ってくるのかっていうことは誰も予想できない中でずっとエンターテイメントのシーンは動き続けてたんですよね。そして、コロナが始まって自分たちとしても身動きが取れない状態が長いこと続いていました。やっぱりこういうことが起きたときって世の中、分断すると思うんですが、そういうときに欠かせないのは僕はロックの音楽なんじゃないかな、というふうにすごく強く感じた部分があったので、とにかく前作の『Eye Of The Storm』のツアーをやってる段階ぐらいから、次作はやっぱり自分たちで更にロックに対して追求した作品を作りたいなと思っていて、コロナが始まってからより一層それを強く感じて、一気に自分たちの舵をロックの方に切ったっていう感じです。」
ロックに舵を切った、というニューアルバム。プロデューサーは、グリーン・デイ、マイ・ケミカル・ロマンスなどを手掛けるロブ・カヴァロです。映画【るろうに剣心 最終章 The Final】の主題歌として、去年リリースされた『Renegades』。エド・シーランも作曲に参加したこの曲を ひとつのきっかけに、ロブ・カヴァロとのやりとりが始まりました。
「面白いなと思ったのは、僕らがこのアルバムの制作に入る前にわざわざ彼が日本に来て僕らのライブを見て、そして自分たちが次どういうアルバムを作りたくて、どこに向かって行きたくて、一体どの規模でツアーをしたくて、どう今後ロックバンドとして生きていきたいのか、という質問を、僕らに一時間半ぐらいかけてしてくれるんですよね。それに対して僕らが答えることを全部、コーチング的な形で文字起こしをして、それに対して、じゃあここはこういうアプローチでいこうとか、ちょっと合理的な彼の独特のスタイルでもってレコーディングがスタートしていって、作曲も同時にスタートしていくっていう。僕としてはやっぱりアメリカのメインのカルチャーのシーンにもう一度、ロックのシーンを蘇らせたいというのもありますし、それが日本人のロックバンドであっても今の時代、別に何も悪いことはないんじゃないか、というふうに僕自身が思っているので、そういう熱い気持ちをロブと話したときに、彼がすごく共鳴してくれたんです。」
では、実際の曲づくり、どんな風に進むのでしょうか?
「基本的には、例えばセッションの日が1日あるとすると、僕は家を出て指定されたスタジオに行くんですけど、ほぼ初めましての人間が3~4人いるんですよね。そこで自分たちの話をしながら、『自分は生まれているのが日本で、ここで育ったわけじゃないけど、今ここで自分たちの夢を叶えようと頑張ってるよ』って話とか、世間話しをしながら徐々にお互いを理解していった中で、『じゃあ曲作ろうか、どういう曲を作りたいの、今日は?』っていう感じで始まるのがアメリカの主流の感じなんですよね。日本ってなかなかそういうセッションはないので、僕も一番最初、5年6年前にそういう感じでセッションが行われて曲作りがスタートするのを見て、結構、衝撃だったんですけど。」
例えば、アルバム1曲目の『Save Yourself』は、ソングライターとして、9人の名前がクレジットされています。
「元々2人組のプロデューサー、若手のプロデューサーがいて、彼らと僕ともう1人で、この『Save Yourself』に関してはセッションをスタートしたんです。ただ、アメリカなので非常に皆さんラフで、とにかく基本的にその場のバイブス優先で、その2人が途中から全く連絡が取れなくなって、全然連絡も返ってこないまま、なかなか曲がフィニッシュしないっていう。仕方なくいろんな友達をあたって、この曲ドロップの部分があるんですけど、いわゆるサビが終わった後ですね、間奏というところなのか、一応、僕らドロップと呼んでるんですけど、そこを誰かにやってもらいたいなっていうことで、ジャスティン・ビーバーの『Peaches』という曲を作ったSHNDOくんにお願いしました。向こうで今、ベイビー・スクリレックスと言われてるみたいで、若手でドロップとか、EDMとかを作るのが上手な彼に人伝いでお願いをして作ってもらって。っていうことでどんどんクレジット増えていくんですよね(笑)」
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アルバム・タイトルについても教えていただきました。実は、ONE OK ROCK、2007年のメジャーデビューアルバムのタイトルは『ゼイタクビョウ』。そして、今回のアルバム、タイトルは『Luxury Disease』。そこに込めた想いとは?
「会社も自分たちで独立をしてレーベルも完全に海外移籍をして、なかなかこういう形でしっかり海外で身を据えてやってくっていうバンドもいなかったと思うので、そういう意味では僕としては本当にスタートラインにちゃんと立てたし、ここからどこまで自分たちが行けるのかっていうのを本当に皆さんには楽しみにしていただきたいなと思いながらも、その気持ちっていうのは、僕らがバンドを組んでメジャーデビューしたときの気持ちにすごく似てるんですよね。あの当時は僕らも本当に世の中的には今みたいな感じで認められてる、、、って言い方おかしいですけど、接せられてなかった感覚はやっぱすごい強かったので、ここからひっくり返してやるぞっていう気持ちがすごくあって、それであのアルバムを制作したので。僕的にはもう同じ気持ちで、今まで日本でやってきたことをアメリカでこれからもやるっていう一つの意思表示でもあるんですけど。」
いわば、第2のスタートを切る意思表示、宣言のアルバムが、『Luxury Disease』。最後にうかがいました。アメリカでの音楽制作、音楽活動、大変なことも多いと思いますが、それでも そこにチャレンジするモチベーションはどこから生まれるのでしょうか?
「なんなんでしょうね。でも多分やっぱり誰もやったことのないことだったり誰かがやってみないとわからないことっていうことに僕は非常に興味があって、やっぱり海外に出てみないとその場所から見る景色ってやっぱり絶対わかんないと思うんですよね。たまたま僕らは海外のバンドに影響を受けてこのバンドスタートしてる部分もあるので、海外で活動していきたいっていう思いはこのバンド組んだときからずっとあって、それがきっかけになって、海外から日本を見るっていうそういう視野を持てたことで、またさらに自分たちの夢ってのは広がった部分があるので。自分も人生1回きりですし、このバンド活動もやっぱりこんなうまくいくと思って最初スタートしてるわけではないので、やれるところまでをひっくり返すとこ全部ひっくり返して、番狂わせ的な感じでまたロックムーブメントを日本人がアメリカで起こすことができたら楽しいなと思ってますね」

ONE OK ROCKウェブサイト

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