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配信
林哲司氏
「北ウイング」「悲しみがとまらない」「悲しい色やね」などの大ヒット曲を手がけるとともに、世界的なブームになっている日本のシティポップを代表する作曲家としても知られる林哲司氏（７３）は、実はサッカー通でもある。２日午前４時キックオフのサッカーＷ杯カタール大会１次リーグ、スペイン戦に決勝トーナメント進出をかける日本代表の戦いを振り返り、エールを送った。 林氏はサッカー王国・静岡の出身で、高校ではサッカー部。９１年のＪリーグ発足でサッカー熱がよみがえり、地元シニアや草試合でプレーしたり、清水エスパルスの公式応援歌を作曲したり、専門誌に５年間コラムを連載したりと、サッカーにのめり込んできた。 Ｗ杯も９８年から現地観戦。各国リーグもフランス、イタリア、イングランドなどで現地観戦している。 ドイツ戦については「見事な采配」と森保一監督を称賛したが、コスタリカ戦では「そこの難しさが、サッカーは生き物だと感じた」という。先発５人を入れ替えたターンオーバーについて「？マークが付くような」としつつも「練習から見ているわけじゃないので、誰が調子良いとか、どう使い分けるかは分からない」と、外部から見えない部分が大きいことも指摘した。 スペインについては「すごい個人技と組織力を備えた強豪中の強豪。すごいＦＷ陣だと思う。ボランチのブスケツがゲームメイクの要」と絶賛。日本は勝てば突破、負ければ敗退、引き分けだと同時開催のドイツ－コスタリカ戦の結果など諸条件が絡んでくるが、「引き分けでも残れると考えない方がいい。勝つしかない。総力戦ができれば可能性は十分あると思う」とみている。 「最初からスペインの組織力に攻め込まれるのは分かっている。結果を出せた第１戦をベースに、３バック、５バックという形を取った方がいい」 「最初からスピードがある選手、攻撃的な選手を置いた方がいい。伊東選手とか三笘選手とか。スペインで活躍している久保選手や柴崎選手の起用も期待したい。鎌田選手をトップに、あるいは状況によってはトップ下、左サイドに持ってきて、前回結果を出した、スピードがある浅野選手、前田選手をトップに入れるのもあり。いずれにしても初戦のように交代枠を活かしたい」 語り出すと言葉が止まらない林氏。「（１次リーグの日本は）天国と地獄がすごすぎる。最高潮に盛り上がってから落とされたから、運命的な流れを感じます」と、再び最高潮に盛り上がれることを願っている。 ◆林哲司（はやし・てつじ）１９４９年８月２０日生まれ、静岡県出身。７３年、シンガー・ソングライターとしてデビュー。７０年代後半から作曲家として数々の大ヒットを飛ばし、洋楽的なポップセンスでＪポップに大きな影響を与えた。主な作品に松原みき「真夜中のドア」、竹内まりや「セプテンバー」、上田正樹「悲しい色やね」、杏里「悲しみがとまらない」、中森明菜「北ウイング」など。杉山清貴＆オメガトライブ、菊池桃子の全シングルも手がけた。
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