2022年ヒット商品ランキング 日経トレンディが選んだベスト30 – 日経クロストレンド

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日経トレンディ 副編集長
2022年11月4日発売の「日経トレンディ2022年12月号」 ▼Amazonで購入する では、ヒット商品をランキング形式でまとめた「2022年ヒット商品ベスト30」を発表している。3年間続いている新型コロナウイルス禍における行動制限ムードが薄れる中で何がヒットしたのか。30商品を一気に紹介する。
※日経トレンディ2022年12月号より。詳しくは本誌参照
 新型コロナウイルスの感染拡大から3年が経過。日本ではまだマスクが手放せない状況だが、「まん延防止等重点措置」が2022年3月に解除となるなど、「行動制限」ムードは徐々に薄れてきた。しかし、コロナ禍中に予想されていた「リベンジ消費」はまだ期待したほど起きていない。ロシアのウクライナ侵攻や、急激な円安による物価高がもたらした先行き不安が、「外出できる解放感」を上回っているといえそうだ。
 そんな状況下で、巣ごもり消費のヒットの主役が「時短」から「癒やし」にシフトした。メーカーが多種多様なアイデアで家中商品を市場に投入した中で、22年に大きな山を築いたのが「睡眠の質向上」だ。近年は睡眠についての研究が進み、良質な眠りの重要性が知られるようになっている。そこに2年以上に及んだ「コロナ疲れ」の蓄積疲労が追い打ちをかけ、「きちんと眠って心身を回復させたい」と感じる人が潜在的に増えていた。
 さらに、睡眠が「エンタメ化」したのも新潮流だ。その筆頭が、入手困難で入荷時には争奪戦が繰り返されるほどだった「Yakult1000/Y1000」。「熟睡しすぎて悪夢を見るらしい」という噂が拡散したこともあり、爆発的に売れた。睡眠の質を改善するとうたうドリンク剤「アリナミンナイトリカバー」や、耳を温める安眠グッズ「ナイトミン 耳ほぐタイム」などは、SNS上で体験談が広がって、「試してみたい」とエンタメ感覚で手を伸ばす人が連鎖的に増えた。手軽に生活に取り込める低価格な商品が多かったのも、市場拡大に一役買った。
 もちろん、物価高から生活を防衛する高コスパ製品もヒットした。中国発のECサイトである「SHEIN」や、キャンプ用品に参入したワークマンは、通販をベースとしつつ圧倒的な安さで支持を得た。また、思い切って高いコスパを演出した商品も売れた。テレビからチューナーを取り外してしまった「チューナーレステレビ」は、少数ながら確実に増えていた「リアルタイム視聴にこだわらない人」を完璧に捉えた。軽自動車EVも街乗り用のセカンドカーなどの用途で爆発的に売れている。
 一方で、長らく続く昭和・平成レトロブームの集大成と言わんばかりに、一度流行した商品の“続編”も売れた。ただの再販ではなく現代に合わせて再設計したことで、かつてを懐かしむ大人層と新鮮さを感じる若年層の両取りが大ヒットにつながった。育成ゲームの玩具「たまごっち」は、スマートウォッチ風の「Tamagotchi Smart」となり、タッチセンサーなどの機能が追加。36年前の作品の続編として公開された映画『トップガン マーヴェリック』は、前作を超える迫真のアクションシーンでリピーターを生み、“追いトップガン”現象を引き起こした。
次ページでは、1位~30位のランキングと各商品の概要を紹介する。
睡眠改善をうたう新乳酸菌飲料が社会現象に。「悪夢を見る」との噂拡散で争奪戦勃発。
SNS発のキャラが“国民的キャラ”に成長。かわいいだけではない多様な展開で魅了。
24~28度で凍る新冷感グッズが“瞬間蒸発”。「行動制限なし」の夏のお守りとしてブレイク。
36年ぶりの続編がまさかの興収132億円超え。若者もはまった“追いトップガン”現象。
ジャンクな装いのバランス栄養食品が計400万食。「意識高くない」30~40代男性の心に刺さる。
国内メーカーの保冷ボトルがついに炭酸対応。外出ムードも後押しし約36万本の市場が誕生。
踊り場のレサワブームの中、突如現れた新星。居酒屋メシに合う食中酒が350万ケース。
4カ月で計3万6600台超を受注。補助金で「200万円の壁」を越えて軽EVが快走。
発売3日で345万本の最高記録を樹立。“初心者歓迎”のポップなシューティング。
「氷入りでレンチン」の衝撃で200万食超。麺の食感と簡便さも受けた夏の新冷食。
新規参入でいきなりシェア2割獲得。究極の手軽さで防カビ需要を開拓。
アプリ利用者数はZOZO超え。安くて映える服でZ世代を魅了。
ブームに甘んじない進取の気性。シリーズ年70万個出荷の立役者に。
シリーズ最高記録で22年興収1位。“聴かせる”映画が心をつかむ。
寝る前にドリンク剤を飲む新習慣。睡眠ブームを背景に1250万本超。
フランス発の伝統菓子が再ヒット。大手製菓やコンビニからも進化系。
「スリム」「両開き」で成長が再加速。シャープは前年同期比5倍売る躍進。
ビール党以外にも「おつかれ生」現象。479万箱で3強の一角に食い込む。
「寝ながらヘアケア」で時短も訴求。約1年で累計約1000万本販売。
デジアナ融合に成功しカメラ2位。レトロな外観で中高年男性も手に。
漫画アプリ発の人気作がアニメ化。「アーニャ」がSNS上のアイドルに。
リアルタイム視聴不要派に大人気。動画配信の波に乗り数万台市場に。
耳を温める新発想で安眠を訴求。SNSでの好感相次ぎ146万個出荷。
出荷再開のたびに売れ30万個突破。ギミックで「触る」をデジタル化。
行き先が選べない“ランダム旅行”。ワクワク感とお得感で人気高める。
自社開発素材と通販で価格破壊。初心者を取り込み約40億円を達成。
ジャンキーでも罪悪感がない新感覚。シイタケ嫌いも取り込み人気拡大。
自由に酒をつげてすぐに飲める。コト消費人気で店舗採用率3倍超。
開館初年に「10万人超え」を連発。写真映えで若年層も取り込む。
“無料化”と高還元で人気急上昇。普段使いでのお得に競争軸をシフト。
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大橋 源一郎
日経トレンディ 副編集長
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