J.Y. Park 7年振りの日本公演でNiziUと共演――「誇らしいし … – Yahoo!ニュース


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J.Y. Park(パク・ジニョン)――2PM、TWICE、Stray Kids、ITZY、NiziU等数々の人気アーティストのプロデューサーとして、またNiziUを輩出した「Nizi Project」では総合プロデューサーとして数々の名言でメンバーを鼓舞し、その名前はお茶の間に一気に浸透。そんなJ.Y. Parkが韓国で昨年11月に、2年3か月ぶりに新曲「Groove Back」をリリース。シンガーとしてカムバックを果たし、同年12月には4日間に渡ってソウル・オリンピック・ホールでコンサート「Groove Back」を開催した。“踊りまくる” J.Y. Parkにファンは熱狂。その熱気が日本にも上陸する。

7年ぶりの単独公演『J.Y. Park CONCERT ‘GROOVE BACK’ IN JAPAN』が、1月28日・29日ぴあアリーナMMで行われる。そのライヴを前にオンラインでの共同インタビューが実現。このライヴの見どころ、意気込み、そしてスペシャルゲスト・NiziUについてなど、話しを聞かせてもらった。

「“余裕”というものを感じていた、80年代の音楽と文化への恋しさだと思います」――「Groove Back」という新曲を発売し、ライヴタイトルにもなっているこのキーワードについての質問に、こう答えてくれた。この曲の歌詞には<鈍くなったグルーヴの本能を呼び覚ます>という一節がある。1994年にデビューし、これまでに7枚のアルバムと2枚のミニアルバムを発表しているJ.Y. Parkは、マイケル・ジャクソン、プリンス、ジョージ・マイケルなどのブラックミュージック、モータウンサウンドに大きな影響を受けている。

「最近の大衆音楽、文化には当時の音楽に感じていたグルーヴ感が欠けている。JYPのアーティストも色々な音楽を表現していますが、全体的にいえるのはグルーヴをあまり感じられなくなったということ。なのでグルーヴを愛するミュージシャンJ.Y. Parkとしても、そういう音楽、グルーヴが戻ってきて欲しいという気持ちがどんどん強くなったということです」。

「Groove Back」では世界を巡りながら様々なアーティストとコラボし、展開しているダンスチャレンジがSNSで話題だ。世界中の人と踊ろうと思ったきっかけも、やはり“グルーヴが足りていない”という思いからだ。

「最近のダンスを見ていると、主に腕と脚だけの動きをメインにしたものが多いと思う。アイドルのダンスを見ていてもほとんどそうです。でも今回『Groove Back』のMVでダンスを見ていただくとわかると思いますが、体全体を使った動きがたくさん出てきます。実際に80年代、90年代はそういうダンスが中心でした。全世界的にグルーヴがあまりにも不足していると思います」。

今回のライヴではそのグルーヴをより感じてもらうために、生バンドでのサウンドにこだわる。そして客席と一緒に体を揺らし、一体になりたいと語ってくれた。

「同期(事前に録音した音源)は一切使いません。その日のその時の気分で、テンポを速くしたり少しゆっくりしたり、即興を楽しみたいと思った時、生バンドでなければ対応できません。7年前、NHKホールでのライヴではお客さんの情熱的なリアクションで『ああ、一つになれてるな』と思った瞬間があって、それを今でも覚えています。今回も客席でできる動きをレクチャーしますので、是非皆さんと一緒に踊りたいです」。
7年前のNHKホールでの単独ライブ『Naughty Party “STRIP”』では、チェッカーズの「ジュリアに傷心」、KUWATABANDの「スキップ・ビート」を歌った。ブラックミュージック同様、J-POPからも大きな影響を受けている。今回も敬愛する日本のアーティストのカバーを聴くことができるのだろうか。

「まず12月に韓国で行なったライヴをそのまま日本で再現するのではなく、日本公演のためだけに新たに9曲準備しています。私が音楽人生で影響を受けた曲を是非歌いたい。その中には大好きなKUWABANDなどの曲も入っているかもしれません(笑)。リハーサルを一からやり直して、日本のファンの皆さんのための公演として、真心を込めて準備しました」。
今回のライヴにはNiziUがスペシャルゲストとして登場し、“師匠”と“弟子”が同じステージに立つ。日本の女性アーティストとして史上最速で東京ドームでライヴを行なうなど、約18万人を動員したドームツアーを成功させたNiziU。J.Y. Parkはそのライヴも観ている。今プロデューサーの目には、現在の彼女達の姿はどう映っているのか。そしてライヴでの共演をどう楽しむのか、教えてもらった。

「彼女達がこんなに早くたくさんの人から支持を得るなんて、想像していませんでした。それはまず、日本では新人がスターになるためには、ゆっくり時間をかけてその階段を上がっていくからです。それと、日本のアーティストが海外のプロデューサーと組んでクリエイティブなことをやるということについて、日本の皆さんがどう感じるか、ということについて確信が持てなかったので、失敗しなければそれだけでありがたい、という気持ちで臨んでいたからです。今回、彼女達と同じステージに立つことについては、これまで私が手がけてきた、例えばgodやRAIN、2PM、Wonder Girlsと一緒にステージに立った時と同じような気持ちで、でも一番は「誇らしい」「よくやった」という気持ちが大きいです。もちろん私がプロデューサーとして、彼女たちがデビューすることをサポートしましたが、もうこれからは“同僚”です。それを彼女たちも認識できる機会になると嬉しいです。ファンの皆さんにも、デビュー前から応援しているNiziUが、J.Y. Parkと同じステージでパフォーマンスをするところまで成長したんだ、という感動を感じてもらえるものにしたいです。どんな分野でも先生が、自分が大切に育てたお弟子さんと一緒に何かをやることになった時には、きっと同じ感慨を持つだろうと思います」。

NiziUを生んだ「Nizi Project」でJ.Y. Parkの顔と名前はお茶の間まで一気に浸透した。

「『Nizi Project』を通じて私のことを知って下さった方も多いと思いますが、街を歩いていると日本のファンの皆さんが気づいてくださることが、以前とは大きく変わった点です。みなさんが『Nizi_Projectを見て感動しました』って言ってくださることが嬉しいです。『面白かった』だけではなく『感動しました』と言ってくださって、感謝です。でも皆さんは僕が日本がうまいと思って話しかけてくださるのですが、それが困ります(笑)。『Nizi Project』が始まる前は、単語の意味などは全くわからない状態で、日本でどこかお店に入ってもお水もお願いできませんでした。コンサートでご挨拶をするMC部分については、日本語を丸暗記をして臨んでいました。『Nizi Project』をやることが決まって、日本語を徹底的に勉強しました。まず読み書きは一旦あきらめて、番組で自分が使いそうな言葉や文章や用例をシミュレーションして、120個くらい用意しました。それをハングルで書き取りしながら音声を覚え、すべて暗記しました。そうやって覚えた文章中の単語を組み合わせて、日本語を一年間話し続けていたら、なんとなく使えるようになりました」。

流暢な日本語の秘密を、そう教えてくれた。オーディション、それも日本の番組で自身の感情をきちんと参加者、そして視聴者に伝えるために日本語を猛特訓し、言葉で多くの人に感動を与えた。来年ソロ歌手デビュー30周年を迎える。常々「60歳になってもダンス歌手を続けたい」と言っているが、そのために、変わらないJ.Y. Parkの流儀を貫いている。

「応援して下さるファンの方への感謝の気持ちで一杯です。それは私のファンだけではなく、所属アーティストを応援して下さる全てのファンの方への思いです。だから私はファンの皆さんよりも、自分はもっと勤勉であるべきで、そういう生き方をするべきだということを、いつも胸に刻んでやってきました。そうやって勤勉に頑張って生きてきた証として『60歳まで、最高のステージをお見せします』ということを、ファンの皆さんに約束しました。そんな私の姿をお見せすることで、皆さんに元気を与えたい、パワーを感じて欲しいという思いがあります。60歳まであと9年です。遠い将来のこととして捉えていましたが、でももうそれが現実のものとして近づいてきています。今まで通りファンの皆さんとの約束を守り続けることが大切です」。

ファンの前に凛として立ち続けることは、“弟子”たちにもその“生き様”を示すということ。それを見て感じ、学び、壁を乗り越えて欲しいというプロデューサーとしての思いでもある。

「NiziUも含めて、若いアーティスト達にひとつの道を見せたい。プロの歌手としての道を歩み始めるということは、様々な壁に直面します。人気があっても、なくても、ありすぎても混乱することもある。そんな時に必要な言葉をかけることも大切ですが、それ以上に私の生き様を見てもらうことで、そこで何かを感じ、困難を乗り越えて欲しいという思いが強いです。だからこそ健康であること、規則的であること、正しい生活態度を持つこと、それがどれだけ大切なことなのかを自らが体現し、示したいです」。

以前J.Y. Parkにインタビューした時「新人の持つ、夢を持った眼差しに出会った瞬間というのは、それはこの世で最も美しいものだと思います。そこに立ち会った時というのは、人種は関係なく、そこにはただ夢に向かっている眼差しという真実だけが存在していると思います。だからそれをサポートしていくことが私たちがやるべきこと、私たちがやろうとしている本質だと思う」と語ってくれた。夢をサポートする立場として、改めて夢を叶える秘訣を聞かせてもらった。

「私も夢を持ってデビューしてから、一生懸命努力してきましたが、いい時ばかりではありませんでした。頑張ってもうまくいかないこともある。世の中はいつも不公平です。これは仕方ありません。でもそこであきらめないで、長い目で見ていると、不公平さも少しずつ公平になっていくものです。だから何事も長い目で見ることが大切だと思います」。
『J.Y. Park CONCERT ‘GROOVE BACK’ IN JAPAN』特設サイト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。
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