SE7EN、5年ぶりの新作を手に日本で新たなスタートを切ったK-POPレジェンド。キャリアを重ねた今だから見える景色(THE FIRST TIMES) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース


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掲載:THE FIRST TIMES
日本デビューから17年。5年ぶりの新作をリリースしたSE7EN。届けられたEP『RIDE』は、彼の真骨頂であるR&Bをベースにしつつも、バラードやアップテンポな作品などバラエティ豊かに、新生SE7ENとしてのスタートに相応しい一枚に仕上がっている。日本デビュー当時の思い出とともに、キャリアを重ねた今だから感じること、見えるもの、自身の変化について語ってもらった。 【画像】SE7EN 撮りおろし写真 ■昔の曲から新しい曲までいろいろな姿を見せるステージにしたかった ──SE7ENさんの最近の活動を振り返って話を聞かせてもらいたいんですが、2022年はどんな活動をされていましたか。 韓国ではミュージカルに出演したり、いろんなテレビ番組に出たり、あとYouTubeなどの活動をやっていました。日本では7月にライブをして、今回アルバムが発売できてうれしいです。 ──今年の7月7日“SE7ENの日”に、Zepp Hanedaで昼公演はファンミーティング『SE7EN 2022 FANMEETING IN JAPAN -0707-』、夜公演はワンマンライブ『SE7EN 2022 LIVE IN JAPAN -0707-』を開催しました。2年半ぶりの日本のファンとの再会となりましたが、感想を聞かせてください。 久しぶりに日本のファンの皆さんと楽しい時間を過ごせてとてもうれしかったです。ファンミーティングでは、ファンの皆さんと遊ぶように一緒にいろんなことをやりました。音楽ライブのほうは、長いステージだったのでたくさん準備して臨んだんです。セットリストも、昔の曲から新しい曲までいろいろな姿をお見せできるステージにしたかったんです。韓国で4月に発表した「MONALISA」の初披露もありました。この曲は韓国でも久々のシングルでしたし、日本のファンの皆さんに喜んでいただけたんじゃないかなと思ってます。 ──そして、このたびSE7ENさんは新たにソニー・ミュージックレーベルズへ移籍して新作をリリースすることになりましたが、新しいレーベルでやっていく気持ちを聞かせてください。 まず、アーティストとしての根本の気持ちの部分は変わらないです。ただ、音楽スタイルはちょっと変わったかもしれないです。レーベルが変わって、プロデューサーさんやスタッフさんたちと新作を作るためにいろいろな曲を集めました。やっぱり僕としても新しいスタイルを見せたいと思っていたのでいろんなスタイルの曲が集まってすごく満足です。それに、新しいスタッフさんたちとお仕事をするのは気持ち的にもとても新鮮でした。これからの活動に期待が持てるし、どんな風になっていくのかとても楽しみです。 ──レーベル移籍第一弾のEP『RIDE』は、前作『1109』から約5年ぶりの作品になります。SE7ENさんとしては、どんな方向性の作品にしたいと思ったんですか。 今までやってきた音楽スタイルと、ちょっと新しいスタイルをミックスして、誰が聴いても好きになってもらえるようなバラエティに富んだ作品にしたいという思いがありました。 ──リード曲の「RIDE」は今のR&Bサウンド的なアップチューンですが、この楽曲について聞かせてください。 この曲は、すごく激しいノリノリのポップチューンです。聴いててすごく気持ちよくなる曲ですね。踊りやすいし、ドライブするときに聴いたら気持ちよくなれると思います。 ■とにかくノリを重視して、感情のままに歌いました ──歌詞はセクシーさもありつつ、聴き手をSE7ENさんの世界に誘うような内容です。SE7ENさん自身はどんな思いで歌いましたか。 歌詞は、真剣にメッセージを伝えるというよりも、ちょっと軽い感じになってるんですよ。踊りながら、“一緒に行こうよ”ってイメージですね。シンプルに、気持ちよく君を乗せたい、そういう思いで歌いましたね。歌自体は、今までずっとやってきたスタイルだから全然問題なくスムーズに歌えましたね。とにかくノリを重視して、感情のままに歌いました。(取材の時点で)まだダンスは制作中なんですが、ステージ映えしそうな曲ですしパフォーマンス的にいろいろ見せられると思うんです。なので、激しいダンスになりそうですね。 ──MVは、広い空の下で自由に歌い踊るSE7ENさんの姿が印象的でした。撮影のエピソードを聞かせてください。 MVは、開放感があって曲に合う感じだと思いますね。ただ、実はこの撮影したのが8月の真ん中ぐらいだったのですっごく暑かったんです。全て野外での撮影だったので、ちょっと踊ったくらいで汗だくになってしまいました(笑)。11月のリリースだから、ほんとはジャケットとか着ようかな?と思ったんですけど、暑すぎて無理でした(笑)。1日中ずっと外にいて日焼けもしてしまいました(笑)。 ──君を乗せる車という意味合いで赤いムスタングが出てきますが、SE7ENさんは、車は好きですか? もちろん好きです。そんなにたくさんドライブはしないけど、ドライブするときは車の中で音楽を聴いたりします。車は自分の空間って感じがするし、気分がリフレッシュしますよね。 ■ファンの人たちをもっと深いSE7ENの世界に連れていく ──では、EP『RIDE』の他の収録曲についても話を聞かせてください。「OCEAN」はどんな曲ですか。 この曲はすごくチルな感じで、軽く聴けるちょっと昔のスタイルのR&B系のポップな曲ですね。もっと深いところに連れていくって歌詞なんですけど、ファンの人たちをもっと深いSE7ENの世界に連れていくよって感じでもあります。 ──では「POISON」は? 雰囲気がカリスマ的にかっこよくて、歌詞も突き進んでいく強い感じがする曲です。僕はこの曲を聴いたときに、ステージ上のパフォーマンスがパッと頭の中に浮かびました。ボーカルはハイトーンを駆使して歌ったんですが、とても難しかったです。でも、ラップも入ったりとにかくかっこいい曲です。 ──SE7ENさんのオリジナルの挨拶がタイトルになっている「KONNI KONNI」は? たしか2005年の日本のデビューをしてから、コンニコンニって挨拶をし始めたんですよ。なんでそうなったのかは覚えてないんですけどね(笑)。それで、昔から「KONNI KONNI」ってタイトルの曲を作りたいと思っていたんです。2020年が僕の日本デビュー15周年だったので、それをきっかけに自分で曲を作りました。意味がある曲ですし、元気にしてますか?って改めてファンのみなさんに挨拶するみたいな曲ですね。 ──そして「CHILLIN」は? まさにタイトル通りのチルっぽい、リラックスできるような曲です。夜寝る前に、ベッドに入って聴くのにちょうどいい曲かなと思います。 ──新作EP『RIDE』を完成して、今どんな手応えがありますか。 5曲それぞれのスタイルがあって、いろんな魅力を見せられたかなと思います。音楽スタイルもCDのパッケージもいい形になったと思います。ファンの皆さんがたくさん聴いてくれたらすごくうれしいです。 ■日本でデビューしてから17年。正直そんなに時間が経った感じはしない ──なるほど。では話題を変えてお話を聞きしたいんですが、2005年に日本デビューして今年で17周年というSE7ENさんです。長い活動を振り返るとどんな印象がありますか。 僕が日本でデビューしてから17年経ったわけですが、正直そんなに時間が経った感じはしないですね。もちろん韓国と日本を行ったり来たりの活動ですし、活動してない時期も結構ありましましたけど、でもほんとにあっという間でした。もう18年目に突入してるわけですが、その間ずっと応援してくれている皆さんがいるということはほんとにありがたいです。こんなに長い時間応援くださるのは簡単なことじゃないですからね。それに、会えない時間もいっぱいあったじゃないですか。その間も待っててくださったし、ほんとに感謝しかないですね。 ──では、2005年の日本デビュー当時のことを改めてお聞きしたいです。すでに韓国で活躍されてたSE7ENさんが、日本で活動し始めたときはどんな気持ちでしたか。 初めて日本に来たときは、いろんなことが全て新しくて新鮮でした。楽しみな気持ちが大きかったです。活動に関しては、韓国でも日本でも基本的な気持ちはそんなに変わらなかったです。僕がやることは、ステージで最高の歌とダンスをお見せすることなので。ただ、当時は日本語が全然できなかったんですよ。勉強はしていたんですが、やっぱり言葉を覚えるのは簡単なことじゃないですからね。なのでデビュー当時は、言葉の部分が難しかったです。気持ちをすぐに伝えられないもどかしさがありました。それを解消するために、早く日本語を覚えて皆さんに気持ちを伝えるぞっていう感じでした。 ■デビュー当初は、J-POPスタイルにチャレンジするぞって感じだった ──音楽的に、韓国のスタイルと日本のスタイルではちょっと違ったと思うんですが、SE7ENさん自身はそれをどう捉えていましたか。 特に最初の頃はJ-POP寄りの曲が多かったですし、そこはちょっと違いましたね。なので、J-POPスタイルにチャレンジするぞって感じでした。最初は難しかったですけど、ファンのみなさんが好きな曲調を歌っていくのもアーティストとしての役目だと思うんです。それに、僕自身いろんなことにチャレンジするのが好きなんです。だから、日本で発売したアルバムもいろんなスタイルをやってきましたけど全部好きですね。新しいトライをするのは毎回楽しいし、その気持ちは今も変わらないです。 ──あと、SE7ENさんはK-POPシーンを広げてきたパイオニアのひとりですが、現在はK-POPがグローバルに広がりました。アメリカのヒットチャートの常連になるグループもいますが、そうした後輩たちの活躍を見て先輩のSE7ENさんはどのような思いがありますか。 後輩たちの活躍は、僕から見ても素晴らしいしかっこいいしほんとにうれしいです。みんな頑張ってるし、すごく誇らしいです。僕がアメリカに行った頃は、アメリカのチャートに韓国の歌手が入るなんて考えられなかったですからね。ほんとにびっくりしますよ。こうして、K-POPが世界的にブームになっていってるのはうれしいことです。 ──そうした後輩たちの存在は、SE7ENさんも刺激になるんじゃないですか。 もちろんなります。僕ももっと頑張っていかなきゃって思いますね。 ■ミュージカルはいろんなところで音楽的 ──なるほど。さて、SE7ENさんは韓国でミュージカルに出演されていますが、舞台の活動が音楽活動にプラスになることは多いんじゃないでしょうか? もちろんです。ミュージカルはいろんなところで音楽的だなと思います。特に今年出演したミュージカル『ボリュームアップ』は、ロックバンドのストーリーなんです。僕もロックバンドのボーカル役での出演で、実際にバンドでのライブシーンもあったんです。ロックバンドのボーカルは、僕がアーティストとして今までやってなかったスタイルだったからそれもチャレンジでした。すごく楽しいし、音楽的にもたくさんプラスになったし、僕としてもレベルアップしたかなって思いました。またいつかやってみようかなって思ったりもしましたね。 ──あと、SE7ENさんといえば切れのいいダンスが強い武器ですが、さらにレベルアップしてたりしますか? そこは自分ではわからないかな(笑)。正直ダンスそのものの練習は昔よりはやる機会が少なくなってるんですよ。でも、ミュージカルではダンスはするしずっと舞台を動き続けなきゃいけないんです。なので、これからはもっと踊る時間を増やさないとなとは思ってます。とにかく頑張り続けるしかないですね。僕のアーティスト活動はまだまだ続くから。 ■興味は、音楽、歌、ダンス、ステージ。それ以外だと、ゴルフ ──長く頑張り続けるSE7ENさんであると。では、普段の話に話題を変えて、今、興味あるものを聞かせてください。 興味あるのは、やっぱり音楽、歌、ダンス、ステージですね。それ以外だと、ゴルフが好きです。それ以外はあまりないかもしれないです(笑)。音楽は、最近はジャンルとか関係なく聴くようになりましたね。昔は若かったので、ヒップホップ、R&Bじゃないとダメだってこだわりがあったんです。今は、どんなジャンルだろうと音楽は音楽、いい音楽や好きな音楽を聴きたいって思うように変わってきました。いろんなものに触れて、視野が広がってきたんだと思います。 ■楽しくエンジョイできることが一番だと思うように ──たくさんの経験をしてきたことで、考え方も変わってきたわけですね。 そうですね。ステージでも曲を作るときでも、考え方の変化はあると思います。昔は、全てを完璧にやらないとダメだって気持ちが強かったんです。でも今は、もちろん真剣に取り組むんですが、楽しくエンジョイできることが一番だと思うようになりましたね。 ──なるほど。では、日本で新たなスタートを切ったSE7ENさんですが、これからどんな活動をしていきたいかを聞かせてください。 久しぶりに作品を出せて、こうして日本にも来ることができて、日本のファンの方と会えることもできたことはすごくうれしいです。来年は、もっとライブなどでみなさんと一緒に楽しめる機会が増やせればいいなと思ってます。まずは、5年ぶりのすごく力入れて作ったEP『RIDE』を、みなさんがたくさん聴いてくれたらすごくうれしいです。日本の活動も頑張っていくので、すぐまた会いましょう! INTERVIEW & TEXT BY 土屋恵介 PHOTO BY 増田慶 【衣装協力】 シャツ/SEVESKIG パンツ/GalaabenD リング/ワークスタッド・ミュンヘン リング/PHILIP AUDIBERT リング/SATURNO その他スタイリスト私物 リリース情報 2022.11.09 ON SALE EP『RIDE』 プロフィール SE7EN セブン/2003年韓国、2005年日本、2007年アメリカデビュー!K-POP界のレジェンド、SE7EN。歌唱力はもちろん、爽やかな外見と魅力あるステージングに加え、ダイナミックなダンスまで、ハイレベルな実力を兼ねそろえた実力派ソロシンガー。“聴かせる音楽”であった R&B にダンスをプラスし、“魅せるR&B”を開拓した実績をもつ。 2005年日本デビューシングルをリリース。日本ではシングル10枚、・アルバム5枚を発売。
THE FIRST TIMES編集部
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