BTSが「7」の栄冠!MAMA2022で7年連続大賞受賞。J-HOPE&ジンの受賞スピーチも – Harper's BAZAAR(ハーパーズ・バザー)

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「アーミーあっての僕たちです。ありがとうございます。愛しています」 J-HOPEのソロパフォーマンスから、グループの絆が見えた受賞スピーチまで、MAMA2022のBTSモーメントを総覧!
世界最大級のK-POP受賞式「MAMA(Mnet Asian Music Awards)」が11月29、30日の2日間、京セラドーム大阪で開催された。今年の「アーティストオブザイヤー」「アルバムオブザイヤー」「ワールドワイドアイコンオブザイヤー」がBTS(防弾少年団)に決定し、2016年以降、7年連続の大賞受賞&新記録更新の快挙をおさめた。
さらに今年は、BTSメンバーの中で最初にソロ活動を開始した、J-HOPEによるソロステージも披露され、会場は大盛り上がり。アジア初披露となったパフォーマンスの様子や、受賞コメントをお届け!
今年BTSが受賞したのは、3つの大賞と、今年新設された「MAMAプラチナム」を含む、合計6つ。J-HOPEがソロとして受賞した2つの賞を合わせると、全部で8つもの賞を受賞する結果に。

例年20〜30の賞が発表されるMAMAでは、最も影響力のある4つの大賞に、特に注目が注がれる。MAMA1日目のクライマックスで、大賞のひとつである「ワールドワイドアイコンオブザイヤー」の発表を行ったのは、俳優のパク・ボゴム。

「みなさんこんばんは、パク・ボゴムです。お元気でしたか。今日のMAMAはどうでしたか、楽しかったですか」と日本語で挨拶。その後韓国語で、「ワールドワイドアイコンオブザイヤー」について説明。「ワールドワイドアイコンオブザイヤー」は、ファンの投票などによって決まる、「ワールドワイドファンズチョイスTOP10」で選ばれた上位10アーティストのなかで、最も素晴らしいグループに贈られる大賞。
受賞者を発表し「バンタンソニョンダン(=BTSのこと)」と伝えると、会場は大歓声に包まれた。
続けて、「世界中の多くのファンの最も熱い支持を受けた、ワールドワイドアイコンオブザイヤーの主人公は、防弾少年団でした。改めて、心からおめでとうございます」と韓国語でコメント。BTSが「ワールドワイドアイコンオブザイヤー」を受賞するのは、2018年以降5年連続になる。

会場に流れる『Yet To Come』にあわせて会場中のペンライトが揺れ、ファンたちの喜びに包まれた雰囲気のまま、MAMA1日目が終了した。
2日目は、J-HOPEがレッドカーペットに登場。サングラスからスーツまで、全身ブラックのコーディネートはサンローランのもの。
「防弾少年団のなかで最初にソロアルバムを発表して、再び世界中のファンの爆発的な愛を受け取りました。ソロデビューの成功で、防弾少年団の新しい時代を切り開いています」とMCのアン・ヒョンモが紹介。

ソロステージの雰囲気にあわせてクールなポーズを決めながら、ファンの呼びかけに笑顔や愛嬌を見せる、ファン想いのJ-HOPEらしい一コマも。

「こんにちは。あなたの希望、J-HOPEです」と挨拶。今日はメンバーがいないなか、一人での参加となり、「久しぶりにきて、新鮮で、すごく緊張しています。6人のメンバーが隣にいないのでぎこちないですが、良い姿をお届けしようと強い心構えで来ています」とコメント。

ここでサプライズで発表されたのが、「ビビゴ(bibigo)カルチャー&スタイル」の受賞。韓国の大手食品ブランドであるビビゴによるこの特別賞は、歌手活動を超えて、ライフスタイル全体的に人々の心を惹きつけ、良い影響力を与えたアーティストに贈る賞とのこと。トロフィーを受け取り、「これからも頑張って良い姿をお見せします、照れますね、ありがとうございます」とコメント。
「いつもBTSメンバーと舞台を作っていましたが、ソロとして授賞式に来てステージを披露するのは初めてです。どうしたら空っぽに見えないか、どうしたら素晴らしいステージをお見せできるかとたくさん悩みました。ショー仕立てで、スケール大きく、たくさん準備しました」

授賞式で、J-HOPEの名前が最初に呼ばれたのが、俳優のヨ・ジングと女優のキム・ソヒョンが発表した「モーストポピュラーアーティスト」。J-HOPEの名前が呼ばれると大歓声が。驚いた様子で二人のもとへむかったJ-HOPEは一度立ち止まってお辞儀し、両手で丁寧にトロフィーを受け取ると、「アーミー?」とファンに一言かけてスピーチを始めた。
「初受賞のコメントでは、必ずアーミーの名前を呼ぼうと思っていました。私はこの賞にふさわしいかどうかわかりません。今年、新しい挑戦をしたという努力に対して頂いたものだと考えて、謙虚に受け取りたいと思います。ありがとうございます」
言葉を大切に選ぶようにして、落ち着いたトーンで喜びをコメントした。
「『Jack In The Box』は、私をそのまま入れたようなアルバムです。グループの一員として活動しながら、いつかお見せしたいと思っていた自分の姿です。大きな決断をしたアルバムで、すべての人にご満足いただけていないかもしれません。それでも、僕を強く信じて、離れずにいてくれたファンの皆さんに、改めて感謝したいです」
最後には、BTSメンバーへの愛もあらためて表明。
「私の野心を実現させるために苦労してくださったスタッフの皆さん、BIGHIT MUSICの家族、そして、誰より本当に頑張って応援してくれたメンバーたち、とても愛しています、ありがとうございます」
「ホビ〜」「ホソク〜」という声が飛び交うなか、「サランヘヨ」と指ハートをしてスピーチを締めくくった。
さらにBTSメンバーからは、SUGAが関わったコラボレーションも受賞に輝いた。『That That (prod. & feat. SUGA of BTS)』で、PSYは「ベストダンスパフォーマンスソロ」と「ベストコラボレーション」を受賞。
動画で受賞コメントを届けたPSYは、「ベストコラボレーション」受賞に際して、SUGAの名前を出して次のようにコメント。
「このコラボレーションを行った、SUGAことミン・ユンギさんと、この栄光を分かち合いたいと思います」
大注目のJ-HOPEのソロパフォーマンスは、今年7月にリリースしたアルバム『Jack In The Box』から、『More』『Arson』『Future』の3曲を披露。
ボックスを持ったJ-HOPEが箱のなかから出てくる演出からスタート。一曲目の『More』では、韓国語と英語をおり混ぜたラップや、シャウトを決めながらたくさんのダンサーとクールなパフォーマンスを披露。
「Are you ready?」と言って始まったのが、『MORE』に続くタイトル曲である『Arson』。力強くワイルドなメロディーで、炎の演出されたステージを一人でフルに使った情熱的なパフォーマンスとダンスを披露。

ラスト、「STEP INTO THE FUTURE WITH HOPE(希望ある未来へ一歩を踏み出そう)」というメッセージとともに披露したのが、ヒップホップ調で明るい雰囲気の『Future』。クライマックスでは子供たちと合唱し、最後はかわいくピースサインをきめたJ-HOPE。クールな表情から一転、おどけた笑顔に射抜かれたファンも多いはず。
『MORE』は、”BTSのJ-HOPE”という殻を破り、更なる表現への渇望を感じさせる曲。次いで『Arson』は、ターニングポイントや分かれ道のような作品である、と本人が語っていた曲。最後の『Future』は、流れに身を任せて希望に賭けてみよう、という歌詞で、未来に向けた前向きなメッセージを送った。
今回のステージのテーマは、”J-HOPEが世の中に伝えたいメッセージを込めたもの”。人生の帰路に立つと、誰しも不安や苦しみに圧倒されるものだけれど、希望を持って流されてみよう-という自他共に向けたメッセージなのかもしれない。

俳優の坂口健太郎がプレゼンターとして発表した「アルバムオブザイヤー」は、MAMAの4つの大賞のひとつで、音楽性と作品性にすぐれたアルバムに贈られる賞。「BTS!おめでとうございます!」と発表されると、会場は大盛り上がり。デビュー以来9年間の主なヒット曲を収録した『Ptoof』は、彼らの道のりをたどる集大成ともいえる作品で、ビルボード200で6回の1位を獲得、23週連続チャートインを記録している。
この時会場にはいなかったものの、受賞を受けてRMがInstagramでリアクション。日本語で「坂口さんありがとう、 ありがとうアーミー!」と喜びを表す動画をストーリーに投稿。

ドラマ主題歌などを通して、以前から親交のある坂口健太郎とBTS。2019年のMAMAでは、メンバーのジョングクが、Vと坂口健太郎を間違えるという面白シーンもファンにはよく知られるところ。そんな坂口健太郎からの受賞発表に、RMもコメントせずにはいられなかったのかも? 「アルバムオブザイヤー」の受賞は、2018年以降5年連続に。

4つの大賞のうち、4つ目となる「アーティストオブザイヤー」を発表したのは、元フィギュアスケート選手のキム・ヨナ。自身の経験を振り返りながら、最高のK-POPアーティストに贈られるこの賞について次のようにコメント。
「フィギュアスケート選手と音楽は切っても切れない関係です。フィギュアスケートでは、氷上で音楽と一体となってパフォーマンスを披露しますが、歌手にも同じことがいえるでしょう。美しい曲を完成させるためには、その世界を表現するアーティストの存在が不可欠です」
「自分のすべてを注ぎ、完璧な演技をしなければならないフィギュアスケートと同じように、完璧なステージと音楽を完成させるためには、アーティストの汗と努力に他なりません」
「受賞者は、バンタンソニョンダン(BTS)。おめでとうございます」。そう発表されると、会場に大きなどよめきが。座って鑑賞していたJ-HOPEは立ち上がり、各方面にお辞儀をしてから、会場にかかる『Yet To Come』を少し踊りながらキム・ヨナのもとへ。再度お辞儀をしてからトロフィーを受け取った。BTSが「アーティストオブザイヤー」を受賞するのは、2016年以降7年連続となる。
トロフィーを掲げ、「アーミー」と一言。そして話し始めると会場は一気に静かに。彼の言葉をもらさず聞こうという雰囲気のなか、BTSメンバーについて時折触れながら、J-HOPEが想いを届けた。
「7人全員がここに来て、感謝の挨拶をお伝えできたら本当によかったのですが、それができなくて残念です。それでもメンバーの一人として、BTSを代表して受賞の感想をお伝えしてみようと思います。ただ僕は、RMさんではないので、彼のように上手にお話できないかもしれません(笑)。率直な想いをお伝えできたらと思います」
「2022年は防弾少年団にとって、苦難と試練、そしてそれに打ち勝つ方法を探し求めた一年でした。大人になった7人が、もう一度成長痛を経験するような。その状況を打開するため、ベストな道を探って、皆さんと僕たちにとって”最高の状況はまだこれから(Yet To Come)”という希望の歌も歌いました」
「全部をお伝えできず心が痛かったのですが、結局僕たちが幸せでないと、良い音楽を作り、皆さんに幸せをお届けすることができないと考えて、大胆な判断と行動をしてきたと思います」
「でも実は、最高の瞬間が来ました。皆さんに僕たちの良い瞬間をお見せできて、ここにいるのです。結局、皆さんと僕たちは、信頼関係でつながっていたんですね」
「今年の防弾少年団は、事実、あまり素晴らしい実績を残すことができなかったと思います。それにもかかわらず、こうして賞を頂いたことは、2022年の良い締めくくりにという意味で下さったと受け止めて、ありがたく頂きます」

「最後に、今メンバー全員が、過去を振り返って、少しづづ自分自身を見つけようとしています。それぞれのやり方で成長しています。RMはもうすぐアルバムを出します。他にもたくさんメンバーの個人活動が予定されています。そのような歩みを応援してくださったらうれしいです」
「アーミーあっての僕たちです。ありがとうございます。愛しています」

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最後に俳優のファン・ジョンミンが登場。「アーティストオブザイヤー」「アルバムオブザイヤー」「ソングオブザイヤー」「ワールドワイドアイコンオブザイヤー」と、MAMAの4つの大賞について説明し、大賞のさらなる上位の賞となる「MAMAプラチナム」という賞が新設されたことを発表。
「大賞の一つを受賞するだけでも、アーティストにとっては限りない栄誉でしょう。この4つの大賞をすべて受賞することは、本当に本当にすごいことです。このトロフィーは、これまで4つの大賞をすべて獲得したアーティストに贈られる、MAMAプラチナムです。今後、このMAMAプラチナムを受賞するグローバルアーティストがたくさん誕生することを願います」
「今年MAMAプラチナムを受賞するのは、4つの大賞をすでに受賞しているアーティスト。3年連続で成し遂げたアーティストです。BTS、バンタンソニョンダン!」
『Yet To Come』が流れるなか、ひときわ大きなMAMAプラチナムのトロフィーを受け取り、深々とお辞儀をしたJ-HOPE。

「すごく重みを感じるトロフィーです(笑)」
「3年連続で4つの大賞受賞を成し遂げたと聞くと、すごくたくさんの思い出が目に浮かびます。とても意味深くて、私たちの心に残り続ける賞だと感じています」
「先ほどお話した通り、メンバー全員が来て、この賞について感謝の気持ちを表すことができたら本当によかったのですが。実は、私はあることを準備しました」

「私たちのジンさんが、お話したいことがあるそうなので、ちょっと電話してみましょう」
「電話に出なかったらどうしよう?」と言っていると、「こんにちは!」と電話越しにジンの声が。MAMAにBTSメンバーが電話で出演するのは、2020年のSUGAに続いて2人目に。
「僕はいま受賞のコメントをしているところですが、一言だけ話してもらえますか?ジンさんに会いたいアーミーがたくさんいます」
「なんで受賞スピーチの最中に電話してきたのですか!?」
「実は、どうしようもなくて電話しました。僕にはジンさんしかいません」
「そうですね。あなたには僕しかいません。ちょっと待ってください。プロフェッショナルのマインドに切り替えます」
そして、ジンが話し始めると、J-HOPEと話し声が被ってしまい、ジンがそれを面白おかしくたしなめる”いつも通り”なやりとりも。
「友よ、ちょっと静かにしてください。こんにちは皆さん、BTSのジンです」
「このような栄誉ある賞をまた頂き、とても感謝しています。私たちのアーミー!私たちのアーミーの皆さん、本当にありがとうございます、愛しています。いつも一生懸命頑張ってきたメンバーたちも本当に愛しています」
「I love you Hyung!(兄さん僕も愛しています)」
「まだ話すことがあるんですが」
「あ、本当ですか」
「寒くなってきたので、皆さん気をつけて、風邪などひかないように健康に気をつけてください。僕はしばらくみなさんとお会いすることができませんが、良い音楽とともに戻ってきます。皆さん、僕は兵役に行きますが、無事に帰ってきます。ありがとうございます」
「ありがとうございます。Love you」

そして最後に、J-HOPEらしい言葉でスピーチを締めくくった。
「もう一つ言わなければならないことがあります。まずはじめに、アーミーたちに、10年もの間のお礼を伝えたいです。本当に感謝していて、愛しています。100回言っても足りません。そして、BTSのために一生懸命働いてくださるスタッフの方々にもお礼を申し上げたいです。この場にいられるのはスタッフの皆さんのおかげです。メンバーの家族も、もちろんメンバーも本当に愛しています。これからも良い音楽と、音楽を通して希望やエナジーをお届けすることを約束して、スピーチを終わりたいと思います。本当にありがとうございます。愛しています」
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2日間にわたるMAMAの全パフォーマンスが終わり、アーティストが続々と帰っていくなか、ステージを端から端まで走り、お辞儀をしたりファンサービスをしたりして、最後まで感謝の気持ちを届けていたJ-HOPE。スタッフに促され退場したが、最後までその人柄の滲み出る姿を見せていた。

1999年に「Mnet映像音楽大賞」として始まったMAMAは、23年の歴史があり、これまで多くのアーティストと語り尽くせないほど沢山のドラマを生んできた。今年のMAMAも、BTS以外にもたくさんの輝かしいアーティストが出演しているけれど、今年BTSが迎えた転機がどのように影響するのか注目に値すると考え、本記事ではBTSに焦点を絞ってMAMAの様子をお届けした。
今年は、大賞の一つである「ソングオブザイヤー」で、IVEの『LOVE DIVE』がBTSの連覇に風穴を開けた。IVEは、ガールズグループ新人賞も受賞した、デビュー1周年の新星だ。ボーイズグループにおいては、Stray Kidsがファン投票でBTSに次いで2位を記録するなど、”第4世代”の活躍が目立つように。
とはいえ、確実にK-POPの一時代を築いたBTSが、”第二章”へ向かおうとしているタイミングで、彼らの確かな功績が記録に残りほっとしたアーミーも少なくないのではないだろうか。「7」という数字を大切にしている7人が、7年連続で「アーティストオブザイヤー」の大賞を受賞したというのも、偶然ながら、彼らの築いてきたものを讃えるのにぴったりだ。また、音楽業界で最も芸術的な業績を上げた男性グループに贈られる「ベストボーイズグループ」は、2019年以降、4年連続受賞となるけれど、活動休止を決めた英断も含めて評価されたのだとしたら、興味深い結果ではないだろうか。

ジンおよび全ての人の兵役での無事を祈りながら、J-HOPEがスピーチで触れた、RMのソロアルバム 『Indigo』や、その他の個人活動にこれからも期待したい。

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