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鹿児島テレビ
数々の世界大会で優勝を飾ってきた鹿児島市に住むダンサーＹｕＫｉさんが、６月から中国のダンスバトル番組に挑戦することになりました。「鹿児島のために」と強い決意で挑む思いに迫りました。 鹿児島市のダンススタジオ「Ｓｔｒｅｅｔ Ｄａｎｃｅ Ｔｒｕｅ’ｓ」でインストラクターを務めるＹｕＫｉさん（２４）。２歳児から社会人までのレッスンを担当しています。 ＹｕＫｉさんは２０２１年８月にオランダで行われたストリートダンス界のオリンピックといわれる国際大会で、大会史上最年少で日本人初優勝を果たすなど、“鹿児島から世界へ”を目標に練習を重ね、多くの大会で頂点を極めてきました。 そんな彼女がオファーを受け、６月から半年間、世界のトップダンサーがバトルを繰り広げる中国の動画配信番組「Ｓｔｒｅｅｔ Ｄａｎｃｅ ｏｆ Ｃｈｉｎａ」への出演が決定しました。番組は全世界で１０億人が見ると言われています。 Ｙｕｋｉさんには鹿児島を離れる前にやっておきたいことがありました。 訪れたのは宮崎県串間市のの恋ヶ浦です。 Ｙｕｋｉさん 「（５年前に）最初にやらせてもらった時から、サーフィンで波に乗れたら（大会で）いい結果が残る、今日も波に乗るのをお手伝いしてもらって中国でいい結果が残せたらと思うので頑張ります」 ＹｕＫｉさんを指導する森照行さんに聞きました。 井上彩香 アナウンサー「（サーフィンの）センスはありますか？」 森照行さん「何もしない人よりかは抜群に運動神経が。ね！」 ＹｕＫｉさん「いやいやいや！ありがとうございます」 大事な大会の前に願掛けのように行うサーフィン。 ＹｕＫｉさん「乗れました！なんか今日調子が良いです。今までで一番乗れてると思う。」 何度も何度も波に向かう彼女の姿から、強い決意を感じました。 鹿児島にこだわる彼女が、初めて大好きなふるさとを離れる決意をした裏には“葛藤”がありました。 ＹｕＫｉさん 「やっぱり鹿児島に残ってる生徒のみんなや、仲間がちょっと心配。（中国に）行きたいという気持ちもすごく決めるまでにあったんですけど、残していってしまうんだという罪悪感。」 井上彩香 アナウンサー 「よし行こう！という決め手、最後の一押しは何だった？」 ＹｕＫｉさん 「親です。“輝く場所”が今は中国にいくことなんじゃない？と言われた。鹿児島に残ってできることもあるけど、中国に行ってすごいことを成し遂げて、見たことのない世界のものを鹿児島に持ってくることができるのは、今自分だけかもしれない。頑張ろうと思わせてくれたのはお母さん。」 ５月４日、鹿児島を離れる前のラストレッスン。ＹｕＫｉさんは生徒に熱くアドバイスしていました。 ＹｕＫｉさん 「伝わらない。中から出さないと。ダンスって今起きてますよ、今楽しんでますよ、勝ちたいですよって言って踊れない。ダンスで伝えないと。」 子どもたちの真剣なまなざしが、ＹｕＫｉさんの背中を押しているように見えました。 ＹｕＫｉさん 「何のためにダンスやってるの？と自問自答したときに、鹿児島のために鹿児島で応援して下さる皆さんのためにやってる気持ちがある。鹿児島がもっと大きくなって元気になればいい。」 ＹｕＫｉさんの生徒 小学６年生 「（ＹｕＫｉさんは）何でも教えてくれて、自分がレベルアップするにはちょうどいい先生。」 ＹｕＫｉさんの生徒 小学２年生 「中国に行っても頑張ってほしい。」 ＹｕＫｉさん 「みんなのこと信じてるので、思い切って中国に行ける」 教え子や仲間、そして鹿児島が大好きなダンサー・ＹｕＫｉ。中国での彼女の経験が、鹿児島のダンス界に革命を起こすきっかけになるかもしれません。 ＹｕＫｉさんはすでに中国に入り、コロナ感染対策のための隔離期間を過ごしています。いよいよ６月からダンスバトル番組に挑む予定です。
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