“世界中の毎日をおどらせる”Lucky Kilimanjaro、多彩な音楽性は「ただ自分がむちゃくちゃ好きなことをやってるだけ」(WEBザテレビジョン) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース

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フロントマンであり、音楽性の根幹を担う熊木幸丸
「世界中の毎日をおどらせる」というコンセプトを掲げ、傑出したクリエイティビティーを誇るダンスミュージックで各方面から大注目を集める6人編成バンド、Lucky Kilimanjaro。メジャーへフィールドを移してほどなくコロナ禍という状況に見舞われたが、その勢いは留まることを知らず、3月30日(水)には3rdアルバム『TOUGH PLAY』をリリースする。本作に関して、またここ2年の活動についてをフロントマンであり、音楽性の根幹を担う熊木幸丸に話を聞いた。 ■自分が主体的に何かをやりたい、やろうとしてるのは人生においてすごく豊かな時間 【写真を見る】「ポルノグラフィティさんが音楽の原点」と語るLucky Kilimanjaro・熊木幸丸 ――メジャーにフィールドを移して丸3年。うち2年はコロナ禍ということもあり、バンドにとっては厳しい状況でありながら、作品のセールス、ライブの動員やYouTubeの再生回数、Lucky Kilimanjaroへの反響がどんどん大きくなってきてる印象があります。 熊木「メジャーになって初めてのフルアルバム『!magination』を出させてもらってすぐにコロナ禍になって、自分たちとしても最初は落ち込んだり不安もありました。ただ、その中でもちゃんと日常で踊れる音楽を届けるということで2年ぐらいずっと活動をしてきました。当然、大変な部分はたくさんあったんですけど、こういう状況だからこそ、みんなとある種の一体感を得られたところもありました。自分たちとしては、ツアーをまわって、お客さんとも少しずつつながれて、なんとかやってこれたという感覚です」 ――まずは、基本的なところからお伺いさせてください。2014年に同じ大学の軽音サークルで集まって結成ということですが、当初から“おどる、おどらせる”というところにフォーカスはしていたんですか? 「最初は海外のシンセサイザーを使ったダンスミュージックに影響を受けてるような、どっちかと言うと、ロックとして分類されているようなバンドが好きでLucky Kilimanjaroを始めたんです。だから、今のダンスミュージックが中心となっているスタイルではなかったですね。徐々に自分たちでも“おどらせる”面白さに気付きつつも、まだ試行錯誤していて、今のスタイルまで辿り着いてない感じだったと思います」 ――その後、2018年にメジャーデビューを果たし、2019年からは“世界中の毎日をおどらせる”というコンセプトを掲げるようになりました。 「メジャーデビューをして、たくさんの人に聴いてもらえる可能性が今後あるわけで、Lucky Kilimanjaroがどういうバンドなのか、お客さんに対してもそうですけど、僕らや関わってくれているスタッフさんたちも含め、中心になる軸があった方がいいだろうという感覚がずっとあったんです。そこでメンバーと話し合ったとき、『日常的にみんなの心の踊り場になれるといいよね』という言葉が出てきて、“世界中の毎日をおどらせる“というコンセプトにまとめました」 ――実際、メジャーデビュー以後はサウンドとしてもよりダンスミュージック色が濃くなったと思いますが、そのあたりについては? 「自分たちで“世界中の毎日をおどらせる”というコンセプトを打ち出してるから、そこに影響を受けてるところもあるかもしれないですけど(笑)、ダンスミュージックをやらないといけないってとらわれてるわけじゃないですし、あくまで自然とこうなっていったというのが強いですね」 ――自然発生的に湧き出たアイデアをピックアップした結果、そこに縛られてしまっては意味がないでしょうし。 「ハウスミュージック、テクノミュージックは当然大好きだけど、そこにこだわり過ぎない。あくまで、みんなの体が音楽で自然におどれることを目指しているので、そこを忘れないようにしたいという話はメンバーともしてます」 ――踊るという表現もコンセプトでは“おどる”としていますし、幅広い意味として捉えていますよね。 「それこそ、みんなが思い浮かべるような手や足を動かす行為は“おどる”ことですし、僕らの音楽でそういうことを感じて欲しいなと思っているんですが、もっと日常にあるちょっとしたこと、自分の好きなことをやったり、『今日の夕飯が楽しみだな』って思うことも僕は“おどる”だと思っていて。自分が主体的に何かをやりたい、やろうとしているのは人生においてすごく豊かな時間だと考えているので、それがLucky Kilimanjaroでいう“おどる”ということなのかなと」 ■まだまだ可能性が残されている。そこに挑戦していきたい ――そして、今回の新作『TOUGH PLAY』ですが、聴けば自ずと体を動かしたくなる仕上がりですが、サウンドアプローチやBPM等々、ものすごくバリエーション豊かに仕上がってますよね。 「ポップスって、日本や海外に限らず、自分たちのサウンドスタイルを割と決めて、そのままアルバム1枚を作ったりすることがあると思うんですけど、僕の場合、多彩な音楽性を持つポルノグラフィティさんが音楽の原点だったりもして。すごくたくさんなところへ行くことに抵抗がないというか、それが当たり前になっているんですよね」 ――新作のテーマとして、“好き”という感覚にフォーカスしたと熊木さんがコメントされていますよね。簡単にまとめると「みんなそれぞれ好きなことは違うはずなのに、一般的な価値観や分かりやすい評価に流されてしまう。本来、“好き”はもっとパーソナルなモノであるし、それを大切にするべきだ」という。このテーマがより豊かなサウンドアプローチを生み出したところもあるんでしょうか? 「今回は好きが多様化している状態を作品でも表現しないといけないなと思って、できるだけヒントとなる音楽やアイデアの組み合わせ方もバラバラなモノをたくさん用意しようとしたので、特にバラエティー豊かになったと思っています」 ――ひとつ分かりやすいモノを作った方がビジネス的観点からすれば正しい選択だったりもするじゃないですか。細分化させてしまうことに対しての怖さはありませんでしたか? 「最終的にLucky Kilimanjaroというバンドをどう消費して欲しいかと考えたとき、僕らの音楽を聴いてくれたことで、いろんな行動に出たり、いろんなことを好きになったり、そういう社会における文化的な土壌になれたら嬉しいと思っているんです。それにそぐわないことをすると、短期的に消費はされるかもしれませんが、Lucky Kilimanjaroを中心とした文化のコミュニティがキレイに作られないという感覚があって。だからこそ、これが僕らのやるべきことだなと思っています。当然、ポップに仕上げたり、バランスをとらないといけないとも考えますけど、自分たちのスタンスがブレてしまったら、より時間がかかるというか、下手したら取り戻せない可能性もありますから」 ――ここ2年ぐらいで「Lucky Kilimanjaroならこうくるよな」といったように、バンドとファンの間で信頼関係が築けているんじゃないかとも感じました。そうでないと、一般的なポップスの作りではない、強烈なインパクトと中毒性を持つ「I'm NOT Dead」みたいな曲を1曲目に持ってこれないと思うんですよ。 「自信と確信があって、こういう仕上がりになったんですけど、別に変なことをしたいわけではなく、戦略的な部分というより、『こっちの方が楽しいし、面白いよね』といったところなんですよね。自分たちのスタイルをちゃんと説明しないといけないなと思って、この曲を1曲目に持ってきたんです」 ――アメリカの50年代を連想させるR&B的なパートが繰り返される中、突如としてキャッチーなフレーズが飛び込んでくる面白い作りですが、他にもサンバとハウスミュージックを融合させた「踊りの合図」、エレクトロにラップをかけ合わせた「無敵」等々、日本のポップスにおける音楽の可能性を感じました。 「自分も活動していくうちに、まだまだ可能性が残されていることを感じているので、そこに挑戦していきたいと思っています」 ■僕はダンスミュージックも好きですけど、歌の力も好きなんです ――さまざまなアプローチの曲が詰まった新作ですが、今のLucky Kilimanjaroを象徴するような曲を選ぶとするならば? 「ムード的には『人生踊れば丸儲け』ですね。今回の新作はいろいろなインプットやバックグラウンドがあって成り立っているんですけど、聴いてもらうときにはもっとシンプルに感じて欲しいんです。『スカっと踊れたな』とか『楽しかったな』みたいに。メンバーもそういう空気でアイデアを作っているので、『人生踊れば丸儲け』のような痛快というか、スコーンといく感じがわりと今のバンドの空気じゃないかなと思っています」 ――カラッとした空気感がありますけど、ものすごく乾いてる感じでもないですし、絶妙なラインだなと思いました。 「僕の人柄もそうだと思いますが、日本的な湿度のような感覚も相まって、カラッとしきれないところがどうしてもあるんです(笑)。でも、今はそれがちょうどいいポジションといいますか。ここら辺のカラッとする仕方が、僕らが面白いし、カッコいいと思っているところを割と表現していると思います」 ――グッとBPMを落として吐き捨てるように言葉を紡ぐ「無理」も、他の曲と比べればウェットなニュアンスもありますけど、そこまで踏み込んだ感じはしないですね。 「前回のアルバム(『DAILY BOP』)では割とウェットな成分を自分の中では入れていたんですけど、今回はそういう悲しみや虚しさみたいな部分よりも、そういった中での強さをすごく大事にして、パワーがちゃんと残るように作りました」 ――また、この新作に限らず、Lucky Kilimanjaroの曲は歌詞の言葉が強いですよね。ダンスって、もっと心地良さやピンポイントでパワーワードを使うイメージもあるんですけど、ロックのように詩的だったり、ヒップホップのようにそれぞれの日常に溶け込むリアリティもあって。 「僕はダンスミュージックも好きですけど、歌の力も好きなんです。かつ、ヒップホップやストリートの自分のスタイルを強く持とうという発想もすごく好き。だから、僕の場合はそれを戦略的に合わせたというより、どっちかに絞れなかったから両方やってみた、という側面が強いかもしれません」 ――それはいろんなルーツミュージックをリファレンスするのと同様に。 「そうです。あれもやりたいし、これもやりたいんだよな、となった結果、今のスタイルになっていて。そういうわがままを形にしようと試行錯誤した結果、こういった作品になったのかなと思っています」 ――そういった意味では、熊木さんご自身が踊り続けた結果、生まれた音楽なんですね。 「自分の中では、Lucky Kilimanjaroってそんなにスタイルを定めてなくて。ただ自分がむちゃくちゃ好きなことをやってるだけなんです。なので、歌詞の感じや言葉の選び方とかもダンスミュージック然としていないかもしれないけど、それが面白いと思ったし、それを混ぜてみたらいいと思ったからやる、みたいな」 ■最終的には自分がときめく方へ行くべきだと思う ――そして、5月からは全国ツアーが予定されています。Lucky Kilimanjaroは作品とライブ、かなり印象が異なりますよね。 「いい意味で裏切られると思います(笑)。作品には入れきれないダイナミクスもライブでは表現できますし、そういうところを余すことなく伝えることで、みんなにパワフルさを与えられるかなと」 ――この新作の曲たちがどんな形で鳴らされるのか、期待が高まります。 「僕らのライブって、ほぼノーMCで25曲ぐらいやるんですけど、過去曲ともミックスアップしつつ、どういう風に見せていくか。今回の曲たちは結構ライブでバチバチに鳴らしたいなっていう感覚もありますし、かなりいいセットリストができるんじゃないかと楽しみにしています」 ――加えて、こういったいろんな“好き”を肯定することが伝わるといいですよね。 「シンプルだから故、意外と忘れちゃうし、脇に置いちゃうけど、ホントに大事なことだと思います。最終的には自分がときめく方へ行くべきだと思いますし。そういう基盤じゃないですが、ベースを作っていきたいという感覚はありますね」 ――ライブ自体もそういうキッカケになればという想いもありますか? 「もちろん、まずはただただ楽しんで欲しいんですけど、いろんなストーリーを背景にしてライブに足を運んでくれると思うんです。例えば、ちょうど5月ですから『就職したばっかりでちょっと大変なんです』とか、下手したら『恋人と別れてきました』とか(笑)。そういう人たちのストーリーに対して、光じゃないですけど、道筋が見えればいいと思っています。歩いていたらふとアイデアが思い浮かぶことってあるじゃないですか。僕は踊っていたらアイデアが出てくると思っているんです。1時間半とか2時間のライブで踊り続けることで、自分の中のストーリーと僕らの音がつながり、新しい方向が生まれたらいいなと考えています。だから、そういうライブをしようと心がけていますね」
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