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配信
TikTokに投稿する動画の撮影で、最後にポーズを決める「かわちガールズ」のメンバー。河内特産のノリをダンスでアピールした＝8月、熊本市西区の塩屋漁港
19日は敬老の日。地域おこしに一役買おうと、熊本市西区河内町の平均年齢73歳の女性グループ「かわちガールズ」が、動画投稿アプリのTikTok（ティックトック）を使って地元の魅力を発信している。特産のミカンをイメージしたおそろいのオレンジ色の衣装に身を包み、5人で繰り出すゆる～いダンスが、「味があっていい」と話題を呼んでいる。 メンバーはいずれも地元の南千砂子さん（81）、中村幸子さん（75）、東好子さん（75）、大森緑さん（73）と、仕事で中村さんらと付き合いのある菊陽町の井元順子さん（64）。南さんら4人はボランティアグループの仲間で、高齢者施設でひょっとこ踊りや寸劇を披露してきた。新型コロナウイルスにより披露の場がなくなったため、中村さんの長女の時松仁美さん（52）＝嘉島町＝が動画投稿を提案した。 4月にデビュー。「ギャップを打ち出したい」と、グループ名にはあえてガールズと付けた。振り付けは投稿動画の中から選び、自分たちで踊れるようにアレンジ。それぞれ自宅で練習し、撮影前にタイミングや立ち位置を合わせている。8月末には塩屋漁港で撮影。特産のノリをアピールしようと、「ノリノリ」という言葉が入った曲に合わせて踊った。
振り付けを間違ったり、タイミングが少しずれたりしても気にしない。最年長の南さんは「足も手も動かん。年には勝てません」、東さんも「テンポが速くてリズムに乗り切らん」と笑い飛ばす。 これまでに14本の動画を投稿し、フォロワーは約320人まで増えた。あまり動きは合っていないが、その“ゆるさ”に、コメント欄には「かわいい」「ほっこりする」などの言葉が並ぶ。中村さんは「やりがいがあり、健康にもつながっている。体力が続く限り楽しく元気に踊っていきたい」と意気盛んだ。（豊田宏美）
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