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INTERVIEW
Japanese
2021年11月号掲載
メンバー:青葉 ひなり 八木 ひなた
インタビュアー:宮﨑 大樹
“お祭り系アイドルユニット”FES☆TIVEの2021年は、大型フェスでのメイン・ステージ出演や自身最大規模のワンマン・ライヴを成功させた一方で、メンバーの加入/卒業もあり、めまぐるしい1年だったと言えるだろう。そんな彼女たちが完成させた13thシングル『新・奇天烈物語』は、5人組の新体制でスタートを切ったFES☆TIVEの新たなサクセス・ストーリーの始まりを予感させる1枚に仕上がっている。今回は、青葉ひなり、八木ひなたの2名に話を訊いた。
-今回の参加メンバーは、あえて言うならばFES☆TIVE内でのどんなふたり組ですか?
八木:え~!? あ! 唯一大学に行っていたふたりです!

青葉:そうだね、私は大卒で、八木ちゃんはナウです!
-ではFES☆TIVEの高学歴コンビですね。
八木:そんなこと言うとメンバーに怒られる(笑)。

青葉:いつもメンバーに”それ逆に言わんほうがいいよ”ってバカにされるんですよ(笑)。
-アカデミックな発言を期待しています(笑)。さて、Skream!としては約1年ぶりのインタビューでして、前回は活動のモチベーションの話をしていたんですね。そのときに青葉さんは、大型アイドル・フェスでの出演ステージや時間帯で、少しずつ認めてもらえていることが実感できるから頑張れると、そんな話をしていたんですよ。
青葉:うんうん。
-で、今年の”@JAM(@JAM EXPO 2020-2021)”と”TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2021)”では、見事にメイン・ステージに立つことができました。そういう意味では、今年の活動にも手応えを感じていましたか?
青葉:今年もコロナ禍で制限はあったものの、去年よりはるかにいい状況で大型フェスが開催されて、その中でFES☆TIVEは、去年よりもいい出演時間をいただくとか、活躍の場面――例えばそのイベント限定のコラボ・ステージって有名なグループさん同士がやったりするんですけど、そういうのにもFES☆TIVEは出演させていただきました。”@JAM”のイベントでは、”@JAM ALLSTARS”という、その年の”@JAM”の顔みたいなユニットが毎年あるんですよ。それに私を選んでいただいて、メイン・ステージのフィナーレでFES☆TIVEを代表して出させていただくこともできました。あとは”@JAM”の2日目に急遽出演できなくなってしまったアイドルさんがいたんですけど、その代打としても出させていただいたんです。そういうのって、それなりに期待を持っていただけたからこそ呼んでいただけたのだと思うので、今年も少しは大型フェスで爪痕を残せたのかなと感じています。
-八木さんの今年の手応えはどうでした?
八木:加入して1年半とかなんですけど、その前に活動していたグループのときに叶えられなかった夢が、大型フェスのメイン・ステージに立つことだったんです。それこそ”TIF”だったり”@JAM”だったり、そういうところのメイン・ステージに立ったこともなければ、出演すること自体が当たり前じゃない状況だったので、すごく恵まれている環境にいるんだなと去年のフェスで思いました。そのときはまだ活動にも慣れていなかったし、あたふたした状態でのメイン・ステージだったので、嬉しいよりも頑張らなきゃとか、そういう気持ちが強かったんです。でも今回は2回目の”TIF”と”@JAM”だったので、もっと頑張ろうという気持ちもありつつ、たくさんの方に期待されて、いい位置だったり、コラボさせていただいたりしているので、本当に感謝でいっぱいの夏フェスでしたね。
-その一方で、ワンマンとしてはZepp Haneda(TOKYO)でグループ最大規模のライヴ(”FES☆TIVEワンマンライブ -THE FES☆TIVE SUMMER 2021- ~日本の夏、FES☆TIVEと、夏~”)がありました。
青葉:まだコロナ禍なので、正直チケットの売れ行きも最初のほうはなかなか伸びなくて、ギリギリまで厳しそうな状況だったんですよ。けど、当日になったら当日券で来てくれる方もたくさんいて、ライヴとしても成功したし、集客としても成功と言えるような結果だったので、大成功のワンマン・ライヴだったと思います。次のステップとして、また大きなステージに繋がるように頑張っていきたいですね。
-そうやって活動しているなかで今年はメンバーの加入や卒業もありましたけど、今回リリースされるシングル『新・奇天烈物語』は、ポジティヴに5人で再スタートを切ろうという心意気を感じました。実際のところ、現在の5人のFES☆TIVEは、どんなモードなのでしょうか?
八木:メンバーひとりひとりがすごくやる気に満ち溢れています。5人になってからは、ライヴでは動員も大事にしようとか、そういう真面目な話というか、大事な話をする機会も増えて、みんなでひとつの目標に向かって頑張っている感じがしていますね。FES☆TIVEはフォーメーションとかがごちゃごちゃしているのが売りみたいなところもあったので、ちょっと寂しさはあるんですけど、5人の全力で頑張ろうという気持ちです。

青葉: 6人から5人って影響が大きいので、そのぶんひとりひとりが個性をもっと出して成長もしていかないと、6人だったときよりもいい状況を作るのは難しいと思っているんです。いつかまた6人にしたい願望はあるので、6人に繋げられるように、今はひとりひとりが育つ時間だと感じていますね。
-やっぱり偶数と奇数は全然違うものですか?
青葉:全然違うよね?

八木:FES☆TIVEの振付はシンメトリーだったり、ふたりで向かい合ったりする振付だったりが多いので、奇数だとひとり余っちゃうんですよね。

青葉:だからやっぱり偶数がいいなと思っています。
-ここからは『新・奇天烈物語』について聞いていきたいと思います。
青葉:表題曲の「新・奇天烈物語」はFES☆TIVEらしさ全開の楽曲ではあるんですけど、タイトルの”新”とか、サビの”始まります 新たなるストーリー”という歌詞とか、5人体制のシングルということもあって、”また新しいストーリーが始まるよ”という意味も含まれているのかなと個人的に思っています。表題曲はFES☆TIVEらしく、カップリングでは「カンフーミラクル~愛~」もFES☆TIVEっぽいんですけど、「YURARI」と「トライアングル」は今までのFES☆TIVEになかったような楽曲なので、FES☆TIVEらしさもあり、新しいFES☆TIVEも見せていくテーマがあるのかなと。過去にリリースされた曲をリニューアルして2021年バージョンにしているのも、FES☆TIVEは新しく変わっていくという表現なんだと思っています。

-シングル全体のテーマは”アジア”ということで、コロナ禍も少しずついい方向に向かいつつあるなか、改めて国内外に飛び出していく意志が表れているように思えました。
八木:FES☆TIVEと言えばアジアみたいなイメージもありましたし、加入するときにちょうどアジア・ツアーをやっていて、もしかしたら自分のお披露目が台湾だったかもしれなかったんです。私はまだFES☆TIVEでアジアの国に行ったことがないんですけど、”THE FES☆TIVE”の表題曲「新・奇天烈物語」を海外でやったらどうなるんだろうという楽しみな気持ちになりました。あとは夏フェス。キャッチーで真似しやすい振付になっているので、夏フェスとか大型フェスでやって、いっぱい広めていきたいですね。
-表題曲「新・奇天烈物語」は、玉屋2060%(Wienners/Vo/Gt)節が全開で、且つWiennersの∴560∵(Ba/Cho)さんがアレンジで参加したこともあってか、ところどころにロック・バンド色も感じさせますよね。初めてデモ音源を聴いたときはどう思いましたか?
八木:さっきのお話と似てしまうんですけど、”あ! FES☆TIVEだ!”みたいな第一印象でした。「ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!」(2019年9月リリースのメジャー9thシングル表題曲)とか「しゃかりきトップランナー!」(2020年リリースのメジャー10thシングル表題曲)、ひとつ前のシングルの「人類!WE ARE ONENESS!」(2021年4月リリース)も玉屋さんの提供なんですけど、そういう曲調と似た部分もあれば、また新たな良さも生まれていて。これからがとても楽しみになるような印象でした。あと、今回は歌詞の部分で自分たちがひとりずつ言葉を決めたよね?”Billions”から始まるところはメンバーがひとりずつ歌うんですけど、そこはこれからどう頑張りたいかとか、それぞれの想いを提出して、それをもとに作られたと聞いています。自分たちが提出した文章をもとに自分たちのパートになっているみたいです。

青葉:そうだったかも。じゃあ私”この瞬間は一度きり”と言ったのかな? 言ったのかもしれない。

八木:提出した文章と似たような内容が歌詞になっているみたいなんですけど”燃えろ お天道様より”なんて言ったかな……(笑)。



-自分たちの言葉が入っていて、それを歌っているんですね。できあがったものを聴いての印象はどうでした?
青葉:玉屋さんがデモで歌っている音源からどう変化するのか全然想像つかなかったんですけど、今のメンバーは全員声に個性があるので、わちゃわちゃした楽曲に仕上がりました。転調とかもこの曲の面白さだと思っていて、出だしとか途中のラップっぽいところとか、1曲の中にいろんな曲が入っているような感覚で、聴いていて飽きない超大作感がすごいです。タイトルに”物語”と付いているんですけど、始まりから最後まで本当に物語のような流れになっていて、すごく面白い曲だと思いました。
-じっくり歌詞を読んでみると、人との繋がりが生まれることの奇跡を歌う、実は深くていい内容です。
青葉:そうですよね。でも日本語が苦手なところもあるので最初は意味がわからないところもありました(笑)。特にサビの”兆京垓 想定外”あたりとかもうわからなくて、レコーディング中にめっちゃ間違えました。サビとかは難しかったですね。

八木:私も難しかったです。プロデューサーさんに”八木ちゃん読める?”みたいな感じで言われるくらい(笑)。

青葉:ふりがなが振ってあったよね? ありがたかった。漢字だったら読めなかったです(笑)。
-高学歴コンビなのに(笑)。
八木:高学歴コンビなんですけどね(笑)。でも、改めて読むと意味が込められたすごくいい歌詞ですよね。声に個性が出るメンバーなので、このメンバーだからこの歌割になったんだろうなと思います。例えば”あなたとあなたの cheers で”は、ひなりちゃんだなぁみたいな(笑)。5人の個性が出ていて、ここから新たなFES☆TIVEが始まるんだぞ、みたいな感じで、とてもいい曲です。
-ちなみに最後に出てくる”YOU AND ME, WE ARE FES☆TIVE”は直訳すると”あなたと私、私たちはFES☆TIVEです”と歌っています。となると、私もFES☆TIVEですか?
青葉:(笑)みなさんFES☆TIVEです。チームFES☆TIVE(笑)。
-(笑)半分冗談でしたが、ファンも含めて一体感を持ってやっていくぞ、ということですよね。
青葉:はい。ファンのみんなにも歌詞の意味が伝わってるかなぁ。

八木:伝わっていてほしいね! 初期メンバーがひなりちゃんしかいないのもありますし、新メンバーの加入もたくさんあったグループなので、”生まれた場所も 歩んだ道も 信念も/違うのにさ 出会えたから”とかエモいですよね。歌詞にも注目してほしいです。
夏と言えばお祭り! お祭りと言えばFES☆TIVE! というわけで、”お祭り系アイドルユニット”FES☆TIVEの面目躍如となる2022年版サマー・チューンが到着した。表題曲のテーマは”微笑みの国”タイ。BPM200オーバーの高速ナンバーに乗せて”ガパオ ガパオ ガパオ ガパオ ガパオ”、”パッタ パッタ パッタ パッタ パッタイ”とタイ料理の名を元気に叫び続ける(最後はマッサマンカレーだそうです)楽曲は、深読みするだけ野暮で、ちっぽけな悩みなんて軽く吹き飛ばすポジティヴなパワーで溢れている。コロナ禍に入る前には現地でライヴをしてきただけあって、タイに対する愛や想いもしっかり込められている点も忘れてはならない。c/wでは形態ごとにそれぞれ違った表情を堪能できる。(宮﨑 大樹)
5人体制になったFES☆TIVEによる13thシングル。表題曲「新・奇天烈物語」は”らしさ”溢れるポジティヴなお祭りソングで、新体制での再スタートの意志や、人との出会いの奇跡を歌う深くていい歌詞にも注目してほしい1曲だ。形態によって異なるカップリングは、大型フェスでとんでもない光景を作り出しそうな激アゲ曲「カンフーミラクル~愛~」をはじめ、ピアノ・ロックで新しいFES☆TIVEを見せた「YURARI」、EDM調の恋愛ソング「トライアングル」と、いずれも粒ぞろい。加えて初期の人気曲の再録も収められているのだが、生まれ変わったと言ってもいいくらいのバージョン・アップを果たしている。特に、バンド感が大幅に上がった「大江戸爆裂花火姫 2021」の変わりようはすごい。(宮﨑 大樹)
FES☆TIVEの11thシングル。これまでのシングル表題曲は彼女たちの代名詞とも言える”お祭り系EDM”な曲が多かったが、今回の「心拍白昼夢(シンパクデイドリーム)」は、新メンバーの八木ひなたを迎えたこともあり、ひと味違う1曲に。音からも歌詞からもあえてお祭り要素を取りのぞき、バンド・サウンドに乗せて切ない恋心を歌った歌詞とエモーショナルな歌声は、ポジティヴでアクティヴなイメージの彼女たちから新たな魅力を引き出している。カップリングは、彼女たちにとっての王道「サカサマサマー」や、クールなラップで魅せる「Crystal Bullet」、独特すぎる世界観が癖になる「カマキリさんVSひつじさん」、そして初期FES☆TIVEを彷彿させる”和”のナンバーと、とにかく表情豊か。(宮﨑 大樹)
お祭りソング、ピアノ・ロック、EDM――王道と新機軸で魅せるFES☆TIVEの13thシングル『新・奇天烈物語』
“お祭り系アイドルユニット”FES☆TIVE――新たな一面で魅せるバンド・サウンドのニュー・シングルを携えSkream!初登場
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