パンク、グラム、グランジ、プログレッシブ―。ロックにはいろいろジャンルがあるが、パブ・ロックってのをご存じだろうか。文字通り、英国で酒を出す「パブ」で主に演奏するバンドたちの音楽を総称。肥大化し、産業化したロックに対抗する形で1970年代半ばに登場した。
前述の一連のロックのようにファッション性やメッセージ性などを備えた一大ムーブメントにはならなかったが、ブルースやR&Bなどルーツミュージックを下敷きにしたシンプルなロックを小さなホールで演奏するスタイルは、一部の音楽マニアから熱狂的な支持を得た。
そんなパブ・ロック勢の雄がドクター・フィールグッドだ。75年のファーストアルバム「ダウン・バイ・ザ・ジェティ」をぜひ聴いてほしい。ウィルコ・ジョンソンの鋭いギターリフにリー・ブリローの骨太なボーカルが乗る「シー・ダズ・イット・ライト」、ジョン・リー・フッカーのブルースナンバー「ブーン・ブーン」のカバーなどを収録。疾走感あふれる1枚だ。
パブ・ロックはセックス・ピストルズやクラッシュなどUKパンクの導火線となったともいわれる。聴くと体を動かさずにはいられなくなる。 (川)
=Sデジにロングバージョン=
→ https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/285524
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