アメリカポップカルチャーを代表する人気フィギュア、FUNKO「POP!」シリーズ日本独占販売権をバンダイが獲得 – アニメハック

POP

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特集・コラム 2021年4月17日(土)19:00
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まずはこの2カ月の間のフィギュア関係のトピックから。イベント関係では、当日版権オンラインイベントのトレジャーフェスタ・オンラインの2回目は大きなトラブルもなく無事開催されました。一方でリアルイベントのキャラクターズフェスタの横浜と神戸はまたしても延期決定。当初予定からは1年以上の延期となるにも関わらず中止や仕切り直しではないというのは、なかなか厳しい話。
 商品としてはプラモデルFigure-riseLABOで「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」アスカが発売されたのは特筆すべきポイント。スケールモデルの雄アルターが原型をつくり、BANDAI SPIRITSがとんでもない技術力によってプラモデル化したというこのフィギュアは注目ポイントだらけ。現在発売中の「月刊ホビージャパン」2021年5月号にそのあたりを取材した記事を書いてるのでぜひそちらを見てください。その記事を一読して実際にプラモデルを手にしてもらえればいろいろと気づきがあるはずです。
もうひとつ、一般的にはほぼ話題になっていないのですが、個人的には非常に注目しているネタが、バンダイがFUNKOというアメリカのホビーメーカーの日本での独占販売権を獲得したという発表。3月27日から「ドラゴンボールZ」のPOP!4種の販売がはじまっています。
バンダイのFUNKO公式サイト(https://toy.bandai.co.jp/series/funko/)
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日本ではこれまでトイサピエンスが映画キャラやアメコミキャラ中心にラインナップの一部を販売していましたが、昨年夏くらいに運営していたFUNKO.JPのサイトを閉鎖。どうなったのだろうと思っていたらこの発表でした。FUNKOのプレスリリースをさかのぼって確認すると、昨年2月にバンダイとの契約情報が出ています。そこからいよいよ本格的に動いたということのようです。
FUNKOのPOP!というデフォルメシリーズは、まんまるの炭団(たどん)のような目が特徴。画像を見たことだけはあるという人は多いと思います。日本ではそんなに知名度はないのですが、アメリカ市場では桁違いダントツの人気フィギュアシリーズ。
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これは2019年のANIME EXPO会場の写真ですが、あちこちにこんな風にPOP!を大量に並べたショップブースがあり、その人気の急上昇ぶりはとても印象的でした。
 まずはそのシリーズの概要をザッとまとめてみましょう。
10年で1万種以上 年間2000種近く発表
なによりもまずすさまじいのはそのラインナップ。11年からシリーズは本格的に始まっているのですが、現時点でシリーズは1万種類を超えています。さらにこの数年は年間2000種近いペースで新作が出ているのです。昨年はコロナの影響もあって1600種くらいに減ってましたが、今年はその反動もあるのか、4月上旬時点で600種を発表済み。年初に新作発表が集中していたので2月上旬時点で400種を発表していて、単純計算でその時点では1日10種発表ペースでした。日本ではねんどろいどが15年で1600種くらい、最近は1カ月で10種以上発表するというハイペースになっていますが、それでもケタが完全に異なるのです。
 この種類数のなかには数多い色変え版、夜光版なども含むので単純に比較はできませんが、その勢いは他に例を見ないスゴイ物になっています。
安い&早い 1体10ドルちょっと&最短70日で発売
このPOP!は種類が多いだけではなくその価格と機動力も驚異的。価格は定価で11~13ドル程度(日本では1980円)、セールで8ドルくらいになっていることもしばしば。つまり1体1000円程度で買えるのです。今の日本ではスケールフィギュアが2万くらい、デフォルメでも5000円くらいするので、数をいっぱい買うというのは難しいジャンルになっているのですが、この価格ならどんどん買ってコレクションしていくことが可能なのです。
 そしてその開発ペース。公式サイトによると、企画から販売まで最短70日をうたっています。これ、受注して販売までとかではなく、このキャラをつくろうと決めて店頭に並ぶまでが最短で70日という意味。企画を決めて版権元に申請、原型をつくって工場で量産、実際に店頭に並ぶまでということなのです。もちろんこれは超最速レベルの話ではあるのですが、ゲーム発売日にはもうフィギュアが発売されていたとか、企画発表直後にフィギュアラインナップが発表されるとかは日常茶飯事(最近だと「ゴジラvsコング」は未発表キャラも含めて10種類くらい出てました)。この発売ペースは、欲しいと思ったときにすぐに注文してすぐに手に入るということでもあるのです。
 価格が高くて数を買えない、実際に手に入るまで注文して半年1年は当たり前なので欲しいと思ったタイミングとズレるという、フィギュアジャンルの弱点とは無縁なのです。
あらゆるキャラクターをフィギュア化 日本のアニメやゲームも
FUNKOは“Everyone is a fan of something”というキャッチフレーズを使っています。すなわち「みんな何かのファン」、その何かを何でも提供しようというのがFUNKOなのです。
 アメコミ、映画、ドラマなどからはじまって、企業のマスコット、実在の人物(スポーツ選手、歌手、映画俳優、作家など)、ディズニー、カートゥーンなどなど、さまざまなジャンルをフィギュア化してるのです。まさに何のキャラでもある状態。脇役含めて数多くラインナップされる作品も多く、「スター・ウォーズ」などは500種を超えています。
 そして日本のアニメやゲームも多数ラインナップされ人気ジャンルとなっています。特に人気なのは「ドラゴンボール」シリーズで200種近く、最近人気が高まっているのは「僕のヒーローアカデミア」で60種を超えて現在も続々と新作が出ています。他にも「NARUTO」「美少女戦士セーラームーン」「ポケモン」「新世紀エヴァンゲリオン」「進撃の巨人」「幽遊白書」「聖闘士星矢」「ワンピース」「フルーツバスケット」「桜蘭高校ホスト部」「ペルソナ5」「鋼の錬金術師」「ソウルイーター」「ワンパンマン」「ソードアート・オンライン」「東京喰種トーキョーグール」「遊☆戯☆王」「ユーリ!!! on ICE」「TVアニメ伊藤潤二『コレクション』」「キングダム ハーツ」「二ノ国」「モンスターハンター」「ロックマン」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「ストリートファイター」「鉄拳」などなど、メジャーな作品から他でフィギュア化されていないような意外な作品までラインナップされています。新しめの話題作では「鬼滅の刃」「炎炎ノ消防隊」などが出るという噂も。
 これらの日本作品はこれまで版権の関係があってほとんど国内では流通していなかったのですが、バンダイが販売するということはそれができる可能性があるということ。だからこそ今後どうなるか注目したいのです。
POP!の基本フォーマットとその可能性
と、データ的なことを書いてきましたが、ではPOP!という商品はどんなものかというのをあらためてまとめてみます。
 このPOP!のもとになったのは、ボブルヘッドという首にバネが入っていてユラユラ揺れるマスコットフィギュア。アメリカではスポーツ選手などを中心に出ているフィギュアで、ちょっと濃いめのデフォルメが特徴です。FUNKOもそういったラインの商品からスタートしています。そのボブルヘッドを日本のKAWAII文化と組み合わせて生まれたのがPOP!。FUNKOは他の商品ラインナップでもカタカナや日本語を使っているものがありますし、タイミング的にもねんどろいどの影響がかなり大きかったことがうかがえます。
 デザインとしての最大の特徴はその目で、基本的には黒1色のまん丸。目はフィギュアの中でももっとも重要なポイントですが、そこをあえてシンプルにしているのです。そうすることでコストをカットし、製造期間を短縮できているわけです。
 このPOP!がアメリカと同じように日本で人気が出るかどうかはわかりません。私も最初はちょっと違和感ありました(見慣れるとかわいく見えてくるのですが)。また、バンダイがどのような戦略を立てているか、それも興味深いところ。日本でのPOP!のプレスリリースを見るとバンダイでもアジアトイ戦略部の扱いになっているので、日本のみならずアジア全体のことを考えてのことだと思われますが。
 他にもFUNKO関係ではまだまだ興味深いネタは多いのですが(FUNKOが現在注目度上昇中のNFT事業に参入したという驚きのニュースも)、また次回以降あらためて!
[筆者紹介] 島谷 光弘(シマタニ ミツヒロ) フィギュア専門誌「フィギュアマニアックス」を企画・編集し、2000年頃からフィギュアが質、量、人気ともに拡大する10年以上の時期をメディア側で見続ける。現在はフリーでウェブ「ホビーマニアックス」の運営や、ホビー系のウェブやメディアで執筆中。
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