さんいん洋楽愛好会 スティーリー・ダン ロックからジャズへの接近 – 山陰中央新報社

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 スティーリー・ダンは、ドナルド・フェイゲン(キーボード、ボーカル)とウォルター・ベッカー(ベース)が多数のミュージシャンを雇って厳選した演奏で曲を作るユニットとして知られる。初期のバンド形態は途中で崩壊し、曲はジャズ色を強めていった。
 1970年代から80年代にかけてはジャズからロックへのアプローチがある一方で、ロックからジャズへのアプローチもあった。自らのギター演奏で追求したのがジェフ・ベックだとすれば、スティーリー・ダンは外部のミュージシャンを巻き込んだ。
 長い活動休止に入る前の全盛期最後のアルバム「ガウチョ」(1980年)は到達点だ。収録曲「タイム・アウト・オブ・マインド」「バビロン・シスターズ」はクールな演奏とコーラス陣の歌声が美しい。
 記者は過渡期のアルバム「幻想の摩天楼」(76年)が一番好き。収録曲「アルタミラの洞窟の警告」は映画のようなドラマチックなイントロや美しいキーボードがよく、サックスのソロが情感を高める。ほかの曲もラテン風、レゲエ風などバラエティー豊かで、泥臭さが残るのもいい。フェイゲンの癖のあるボーカルともマッチしていると思う。 (志)
 =Sデジにロングバージョン
 https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/321433
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