「ZONe ENERGY MUSIC」が作り出す次代の音楽カルチャー 新進気鋭のアーティストが集まるプロジェクトの魅力とは? – Real Sound

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 エナジードリンクブランド「ZONe ENERGY(ゾーンエナジー)」と、ユニバーサル ミュージック アーティスツ合同会社が立ち上げた新プロジェクト「ZONe ENERGY MUSIC」。同プロジェクトより10月に発表された第1弾楽曲「Underline feat. TeddyLoid, 甲田まひる」に続き、第2弾としてサイダーガールのYurinと、tricotやジェニーハイなどで活動する中嶋イッキュウがコラボレーションした「Greed feat. Yurin & Ikkyu Nakajima」が12月21日にリリースされた。

 「Greed」は、聴く者の全身を震わせる刺激的な重低音、そして高揚感やエネルギーをぎりぎりまで溜めて終盤にたたみ掛けていく展開が印象的な楽曲だ。リリックだけではなくサウンド面でも多様な要素が混ぜ合わされ、中毒性も抜群。アプローチとしては、アジアのみならず現在の世界中のシーンを席巻するK-POPグループのダンスミュージック的なムードが感じられる。
 「楽曲制作の話があったとき、K-POP感が一番、オーダーに合っているだろうなと思いました」と語るのは、Yurin。グロリア・ゲイナーの「I Will Survive」(1978年)をサンプリングしたIVEの「After LIKE」(2022年)などもイメージにあったそうで、「海外には、サンプリング文化で出来たすごく格好良い曲が多い。『Greed』はサンプリング縛りというわけではなく、(楽器を)弾いているところもあるんですが、そのなかにもベートーベンをサンプリングしたり、ボーカルサンプルを使ったりしながら構築していきました」と制作背景を明かす。
 「歌詞については日本語がイマイチ、ハマらなかったので」(Yurin)と英語を軸としており、そのなかに特徴的なイントネーションの日本語を混ぜこんだスタイル。歌詞には、商品であるエナジードリンク的要素も絡めている。
「『ZONe ENERGY MUSIC』からの要望として、『3つ以上のジャンル』『テクノロジー』『覚醒』というワードがありました。エナジードリンクの覚醒感を特に重点的にイメージし、あとはどれくらい韻を踏んだらちょうど良いのかなどを考えました。多ジャンル感についても、イントロはボーカル録音後、声色からインスピレーションを得てアレンジしたり、ボーカルチョップを作ったりして。イッキュウさんには、ラップ調のフレーズもあるので声色、テンションなどをいろいろチャレンジしてもらっています」(Yurin)

 中嶋イッキュウは、Yurinが手がけたサウンドを聴いてすぐに「『格好良い、歌いたい』と感じました」と惹きつけられたという。「ふつふつと、そして淡々と奥底の方からエネルギーが沸き立つようなサウンドと歌。これまでに挑戦したことのない類の楽曲です」と自分にとって新境地であると語る。一方で「自分でも歌いこなせるか、自分が歌ったらどうなるのか未知でした」と不透明な部分も多かったという。ただ楽曲を聴くと、中嶋がいかに幅の広さを持ったボーカリストであるかを実感できる。
「気をつけた部分は、言葉のなかにあるリズムをしっかり表現すること。そしてなにより、楽しんでこの楽曲を歌うことができました。自分なりに解釈してレコーディングに臨んだのですが、そういう表現をYurinさんがしっかり受け入れてくれたんです。あとK-POPの要素が強い曲なので、Yurinさんとは韓国アイドルの話で盛りあがりました(笑)」(中嶋)
 Yurinも、「イッキュウさんの声がこういうテイストのトラックに乗るのは新鮮。アンニュイさが格好良いですよね。良い塩梅で、今風な感じになっているのではないでしょうか」と中嶋のボーカルを聴きどころのひとつに挙げた。
 ちなみに「Greed」というタイトルは、Yurinいわく「エナジードリンクはなにか物事に集中するときに飲むイメージ。テストや試合前、あと仕事のプレゼンのときとか。僕らだったらライブ前、レコーディング前。そういうハングリーさであったり、どん欲に物事へ取り組む姿勢をイメージして『Greed』と付けました」と商品から着想を得たそうで、中嶋も「覚醒したいとき、自分をブーストさせたいときに聴いてほしい」と話してくれた。
 第1弾楽曲としてリリースされたTeddyLoidと甲田まひるによる「Underline feat. TeddyLoid, 甲田まひる」は、YouTubeの再生回数が100万回を突破。日本語詞が中心でありながら海外のリスナーからも大きな反響をあつめているように、「Greed」はもちろん、今後展開される意欲的なコラボ曲にもより注目が集まっていくだろう。

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