愛はズボーン / Hump Back / ナードマグネット ほか – Skream!

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LIVE INFO
Japanese
“アメ村天国2022”
11月12日(土)大阪 心斎橋 ANIMA / BRONZE / Live House Pangea / Music Bar HOKAGE / BIG STEP
OPEN 11:00 / START 12:00
■出演者
music:愛はズボーン / 空きっ腹に酒 / ENTH / ナードマグネット / 超能力戦士ドリアン / THE SKIPPERS / 野良犬太郎 & 西田竜大(Thursday video night club)/ シュウタネギ(WANG GUNG BAND) / みらん / Hump Back / TENDOUJI / DENIMS / POT / THEラブ人間 / the McFaddin / フリージアン / Jam Fuzz Kid / THIS IS JAPAN / アマイワナ / SLMCT / アフターアワーズ / おしっこ / LADY FLASH / 多次元制御機構よだか / アイアムアイ / 突然少年 / KANG SIGH HYPER CREW
laugh:桂 雀太 / ママタルト / サツマカワRPG / 風穴あけるズ / にぼしいわし / ボニーボニー / さすらいラビー
MC:樋口大喜(RADIO DJ)
 
■公式Twitter:@ameten_official
2009年結成、大阪出身の3ピース・ガールズ・バンド Hump Backが、前作から約7ヶ月ぶりにリリースするのは、彼女たちらしいストレートな想いが込められた4曲入りシングルだ。表題曲「拝啓、少年よ」は、歌い出しから”夢はもう見ないのかい?”と問い掛ける青春ロック。爽快なビートに乗せて、青い日々を思い出すような暖かいメロディを林 萌々子(Vo/Gt)がまっすぐ歌い上げる。さらに、夜の風景が浮かび上がるミディアム・バラード「ナイトシアター」や、明るいサウンドながらどこか切なく、会えない”君”に対する後悔や寂しさを描いた「今日が終わってく」、平凡な幸せを追う気持ちを綴る「VANS」を収録。切なくも愛おしい青春を呼び起こす楽曲に、胸が苦しくなるほど心が揺さぶられる。(三木 あゆみ)
モリタナオヒコ(Gt/Vo)が、映画”フットルース”に触発されて書いたという「Killing Heads」は、まさにアメリカのビッグなエンターテイメントにあるスケール感と、彼らのインディー・ロック魂が見事に融合。そしてモリタと双璧を成すフロントマン、アサノケンジ(Gt/Vo)作曲の「Something」は、伝統的なパワー・ポップの香り漂う、持ち前の甘いメロディ・センスがこれまで以上に輝く。この2曲に、初めて外部からプロデューサーとして片寄明人(GREAT3/Vo/Gt)を立てたことが、バンドを見事にネクスト・レベルに押し上げた。TENDOUJIのようなローファイ・サウンドの良し悪しは、”間”や”ニュアンス”で決まる。その空気みたいなものの中に含まれるポテンシャルを引き出す腕はさすがだ。(TAISHI IWAMI)
結成10周年を精力的に駆け抜けてきたTHEラブ人間が、その総力を結集するように放つ、4年ぶりの待望のフル・アルバム。まさに、長く続けてきたからこそ歌える言葉、鳴らせる音が詰まった1枚だ。名曲「クリームソーダ」などに連なる”飲み物連作曲”「コーラフロート」。少し過去や近い未来? まで描いた「二十才のころ」や「いつかこどもがうまれたら」。そして「砂男」、「東京」の続編となる「砂男Ⅱ」、「東京の翌日」。シアトリカルと表現していいほど、楽曲の世界観に憑依した歌や演奏。それでいて、何気ない日常で耳にして涙がこぼれてしまうようなリアリティもある。「ズタボロの君へ」や「夢老い人」が象徴的だが、今の時代を踏ん張って生き続けるすべての人に響くはずだ。(高橋 美穂)
現メンバーと元メンバーが勢揃いしたジャケット写真から、この11人で作ったバンドだという揺るぎない想いがひしと伝わってくる。今年1月に結成10周年という節目を迎えリリースされるキャリア初のベスト・アルバム。シングル曲や表題曲を時系列に並べるという制約の曲順でありながら、なめらかにドラマが展開していくのは、バンドのぶれない芯があってこそ。ひとりの人間の成長を克明に記している。締めくくりはライヴでも長く演奏されてきた新曲。優雅なヴァイオリンがシンボリックな風通しのいいサウンド、伸びやかなメロディも相まって、苦悩と野望を描いた歌詞の一語一句が艶やかに息づいている。10年という月日が導いた”きっとでっかい花が咲く”という言葉は、バンドの未来を切り拓くであろう。(沖 さやこ)
約3年ぶり、新メンバーを加え6人編成になってから初となる3rdフル・アルバム。一体感のあるコーラスで勢いよく飛び出すTrack.1「コント」からエンディング曲のTrack.10「花嫁の翼」まで、終始明るくキラキラしたアレンジが並んでいる。その音像がポップに感じるのは、ギター、キーボード、ヴァイオリンが絶妙に調和したアンサンブルと共に、金田康平(歌手)が全曲を通して持ち前の性質を活かしたナチュラルなヴォーカルを聴かせていることが大きい。柴田ゆう(sympathy)とのデュエット曲「こいのおわり」(Track.5)、まつきあゆむが参加した後期THE BEATLES調の打ち込み曲「ハレルヤ」(Track.6)といった初めての試みにもチャレンジしている意欲作。(岡本 貴之)
前作の「FUSHIGI DANCE」然り、今のTHEラブ人間は、谷崎航大(Violin)が奏でるストリングスの流麗な響きを活かしながら、70年代フィリー・ソウル~サルソウル系ディスコが持っていた煌びやかで博愛に満ちたフィーリングを手なづけようとしている。本作ではTrack.1「クリームソーダ」がそれにあたる。だが、これは渋谷系的な引用ではない。バンドが常に表現し続けてきた”報われない、しかし押し殺すことなど到底できない愛”を具現化するためのエッセンスとして、このストリングスの響きはある。THE VERVEばりの壮大なロック・シンフォニー、Track.5「いつまでも愛し合ってばかり」もいい。肥大するバンドのエネルギーを感じる。普段、愛を囁き合う僕らは、しかし音楽のもとではそれを叫ぶことができる。THEラブ人間の音楽のもとでは特に、だ。(天野 史彬)
恋する気持ちの第1段階=トキメキと切なさに満ちた「FUSHIGI DANCE」、ウエスタン調が新鮮な「今夜パーティーがないのなら、どこかに映画を観にいこう」。それらの軽快さに至るバンドの道のりを辿るように、フォーク直系の金田の歌が粋な「愛だけさ」、喪失を描く「春の嵐」と1st、2ndアルバムを匂わせる楽曲が並んだ。結成5周年。その中で重ねた挑戦。ラヴ・ソングを通して人間のあらゆる感情と向き合い続ける真摯さ。酸いも甘いもポップに昇華する強さ――6人体制初のミニ・アルバムというタイミングで、バンドの本質が浮き彫りになる作品に出会えたことが心から嬉しい。最後の最後、”やっぱ必要なのは愛だけじゃん”という結論も再出発宣言として燦々と輝く。(蜂須賀 ちなみ)
1年半ぶりとなる全国流通盤シングル。インディーに戻り、メンバー脱退もあり、正直、この1~2年ほどはキツい期間だったと思う。でも、そんな受難の季節を経て届けられたこのシングル、もう感情丸出しお尻丸出し、ラブ人間節丸出しのド直球なラヴ・ソング集で小躍りしてしまった。だって、タイトル「じゅんあい」だよ? 結局、”君のことが好きだ”と君に伝えるための歌を歌うこと。その裏にある愛、SEX、わがまま、嘘、後悔……その全てをひっくるめて歌うこと。それがラブ人間の道であり、金田康平の道なのだ。なんと普遍的なバンドだろう。「幸せのゴミ箱」も、カップリングの「愛、ただようまま」も、喜びと痛みが飛びきりポップなメロディに乗せて歌われる極上のラヴ・ソング。おかえり。この歌を待ってたよ。(天野 史彬)
今作『SONGS』の詞の世界観はより”歌手”金田康平のパーソナルな世界を紡ぎ、前作『恋に似ている』で歌を支えていたバンド・サウンドは1音1音がTHEラブ人間のそれとわかるほどに高精細でハイブリッドなものに進化を遂げた。彼らのパブリック・イメージであったフォーク・サウンドは完全にアップデートされ、より洗練されたサウンドがTHEラブ人間という1つの塊となり、声も全ての楽器も必然を伴って鳴り響く。恋愛至上主義を謳い、”俺たち”の青春時代の代弁者だったTHEラブ人間はもういない。彼らは新しい”自分たち”の一歩を踏み出し、彼らが今作りえる最高のアルバムを残した。全10曲、”愛”とヒリヒリと焼け付く”命の輝き”の賛歌。(伊藤 啓太)
2009年に結成し”恋愛至上主義”を掲げた21世紀型フォーク・ロック・バンド、THEラブ人間の3年間が詰まったフル・アルバムが完成。見て見ぬふりをする美学を純潔に歌い上げるだけの音楽に辟易している方々はこのアルバムを聴くべきだ。1曲目の壮大なロック・バラード「おとなになんかならなくていいのに」から、どの楽曲を切り取っても濃度の高い熱がほとばしり、「悪党になれたなら」のフォークを現代型のロック・アプローチの緻密なサウンド・メイクで彼らがメッセンジャーでは無く非常に感度の良いロック・バンドであることを示している。純度の高いフォーク・ソングの「八月生まれのきみの結婚式」、彼らの代表曲の一つであるシングルにもなった「大人と子供(初夏のテーマ)」から最後の一節がキモの「愛ってかなしいね」まで全てに、血と汗と涙と精液と人間の匂いがする傑作。(伊藤 啓太)
09年に下北沢にて結成された音楽集団THEラブ人間の初の全国流通音源。枚数限定で発売された過去2作の音源は全て完売し、共に絶版。リリースの度に知名度を上げ、昨年末には、2 nd EP『大人と子供~17才と22才~』が最終増版として200枚限定で販売されるも、1日半という記録的な速さで完売――。これは、私たちがどれほど率直な“愛”に飢えているのかということの証明でもある。THEラブ人間とは、“恋愛至上主義”を掲げ、愛こそが人の根源であり、愛あればこそ僕らは生きていけるのだと信じ抜こうとし、最早愚直すぎて愛おしいとしか言いようのない愚か者共であるのだから。彼らが歌うのは、愛とは決して高尚なものでなく、なんてことない僕らの日常の中にあるものなのだという、くすぐったくて甘酸っぱい愛の賛歌だ。(島根 希実)
毎月最終月曜日に新宿MARZで開催されているロック・パーティ『New Action!』から放たれた今作はロックンロールもヒップホップもエレクトロも含んだ全15曲。東京カランコロン、THEラブ人間を始めこれから注目を集めるであろうアーティストの代表曲や新曲も収録されたお得な一枚だ。同時期に発売になった”freethrow”のコンピと同じくジャンルやレーベルではなくパーティーから生まれた事に意味があるのだろう。いち早く話題のバンドを楽しめる事もポイントだがアルバムとして聴いても流れがあってしっくりと聴き通せる。ロック・パーティーに行った時の発見や驚きをこのコンピからも見つけることが出来るはずだ。(遠藤 孝行)
昨年2021年6月に新メンバー さえこ(Ba/Cho)が加入し、それに伴って過去のリリース作品を”総復習”するという壮大なコンセプトを掲げたツアーを全国9都市で開催するなど、精力的な活動を行ってきたナードマグネットが、3rdフル・アルバム『アイム・スティル・ヒア』を発表した。本作にはバンドの勢いを丸ごとパッケージングしたようなオープニング・チューン「YOUR NEW FAVORITE BAND」、さえこの歌声をフィーチャーした「全部だいなし!」、「アナザーラウンド」、須田亮太(Vo/Gt)のWEEZER愛を前面に押し出した「キャロライン」など全11曲を収録。バンドとしての進化と回帰が同居するような”新生ナードマグネット”を堪能することができる作品に仕上がった。(山田 いつき)
“和製WEEZER”と言われ、それを自覚していたナードマグネットが新たなフェーズへ。BLINK-182やJIMMY EAT WORLDをオマージュし、BLACK KIDSのカバーにNIRVANAを混ぜ込み、UKのギター・バンドばりに12弦ギターを鳴らし、パワー・ポップの世界を押し広げ、そのポテンシャルを存分に示す。そして生活の中で孤独も不安も不満も葛藤もすべてぶちまけた言葉とメロディがドライヴし、あなたが透明になったとて、自分らしくいることの意義を照らし、”一生が青春”であることを実感させてくれる物語の世界へようこそ。この13曲に何を思ったのかぶつけ合うも良し、ひとりでこっそり楽しむも良し。いずれにせよ、ライヴハウスに足を運んでみてはいかがでしょうか。(TAISHI IWAMI)
“両A面シングル”というリリース形態は決して珍しくはないが、2曲で畳み掛けようとする強い意志を、ここまでダイレクトに感じることのできるそれは滅多にない。切れ味鋭いハード・ロッキンなギター・リフと、持ち前のメロディ・センスを大胆に振りかざす「FREAKS & GEEKS」、ミドル・テンポから2番では速度を倍に上げ疾走し高揚感を煽る「THE GREAT ESCAPE」。全国の”ギーク”で”フリーク”で周囲に馴染めない人々に大脱走を呼び掛け、ナードマグネットという自由の地を開放するかの如き熱いメッセージと、ド迫力のサウンドとのマッチングは、パワー・ポップの王道を貫きながらも、そのジャンルをネクスト・ステージに押し上げるようなエネルギーに満ちている。(TAISHI IWAMI)
ありそうでなかった日本語のパワー・ポップが歓迎され、じわじわと全国にファンを増やしている大阪の4人組、ナードマグネット。そんな追い風を感じながら1年ぶりにリリースする6曲入りのミニ・アルバム。表題曲は、メンバーたちが大好きだったというHOLIDAYS OF SEVENTEENの元フロントマン、三浦太郎(現フレンズ)と須田亮太(Vo/Gt)の共作が実現。共に愛するWEEZERへのオマージュが溢れた曲ができたことから、HOLIDAYS OF SEVENTEENへのオマージュを込めた「DUMB SONG」、GOING UNDER GROUNDの「グラフティー」のカバーも加え、今一度、バンドの原点を見つめ直したような作品に発展したという。その一方では、新たな曲作りに挑んだ「海辺のルーシー」も収録され、原点回帰と同時に今後の展開も予感させる聴き応えある1枚になっている。(山口 智男)
結成から10年のキャリアを持ち、KANA-BOONなど同郷・大阪の後輩バンドからリスペクトを集める存在のナードマグネットが、満を持してリリースする初の全国流通盤。”ラブ・アゲイン”というラヴ・コメディ映画の原題から引用したタイトルを冠した今作の収録内容は、”はたから見たらバカみたいな恋愛の歌ばっかりだった”と須田亮太(Vo/Gt)が自ら語るラインナップ。たしかに、蓋を開けてみたら”こんなはずじゃなかった”、”あの子は確かにここにいたんだ/さえない僕の隣に”と本当にちょっと残念な男性像が次々と描かれていた。でもそれがこのバンドの愛すべきところで、USパワー・ポップ由来の突き抜けるようなメロディ、ポジティヴなギター・ロック・サウンドと相まって、青春のような甘酸っぱさを味わわせてくれるのだ。(松井 恵梨菜)
愛はズボーン結成10周年を記念したトリビュート盤。ラインナップするメンバーは彼らが敬愛する先輩や盟友たちで、轟くシャウトとキレッキレのギターで中毒性の高いリフレインをさらに印象づけるキュウソネコカミの「まさかのイマジネイション」や、オリジナルに忠実ながらも独自のレゲエ・テイストでアルバムのポイントとなるDENIMSの「ゆ~らめりか」など、10バンドによる一曲入魂の全10曲を収める。もともとクセ強めの原曲は、豪華面々のセンスと技と愛情により新たな魅力を引き出され、”愛はズフリーク”も大納得の仕上がりだが、参加バンドのファンにとっても聴きごたえたっぷりだ。また、愛はズが同作に参加した10組の曲をカバーしたアルバムも同発されているので合わせて聴くのもおすすめ。(服田 昌子)
バンドの周年を記念して、豪華アーティストがそのバンドの曲をカバーするというのはあっても、さらに、そのトリビュートに参加したアーティストの曲をバンドがカバーした作品集の同時リリースは前代未聞では? そんな愛はズボーンの10周年記念盤が完成。まさにインディーズで戦い続けてきた彼らが、キュウソネコカミの魂を受け継いだとも言える「ウィーアーインディーズバンド!!」、原曲の優しさはそのままに、浮遊感たっぷりのアレンジで歌うことで、ひと味違うエモーショナルなムードを湛え、愛はズの新境地を切り拓いた岡崎体育「エクレア」など全10曲を収めた。企画の面白さのみならず、より個性を研ぎ澄まし、全員が曲作りに積極的に携わるようになった今の愛はズがカバーするからこそ、バンドの最新作としても楽しめる意欲作。(稲垣 遥)
誰にも似ていないサウンドと言葉選びの発明を続けてきた愛はズボーンが、結成10周年を前に2ndアルバムを発表。今作では作品タイトル通り、シーケンスを多用した”テクノ”+魂の叫びを歌う”ブルース”の彼らなりの融合に挑戦し、新たな愛はズらしさを手にしている。これは金城昌秀(Gt/Vo)が結成当初からしたかったことにバンドの地力が追いつき、さらにGIMA☆KENTA(Vo/Gt)が歌に自信を持てたこと、そして4人が同じ方向を向けたことにより成せた業だという。冒頭「ぼくらのために part 1」から全曲そんな威勢のいいニュー・マインドを堪能できるが、タフなバンド・サウンドが際立つ「ひっくりかえす」は従来からのファンも痺れると思う。10年の挑戦と試行錯誤の末に作り上げた自信作。(稲垣 遥)
2019年第1弾リリースとなる全2曲入りのシングル。表題曲は彼ららしい多国籍感溢れる”ごちゃ混ぜパーティー・チューン”で、イントロの雷鳴に続き弾けるサビで幕を開ける。一緒に叫びたくなる”最高! 最高!”や”ラララ”のコーラスが生み出すキャッチーさと、どこかサイケデリックでキラキラする感触が入り混じり、”これでいいのか? これでいいのだ!”の自問自答を伴ってクライマックスへ! “サイコで最高!”、”YES!”の結論には誰もが痛快な気分になること間違いなしだ。またc/wは、1stフル・アルバム『どれじんてえぜ』の収録曲「adult swim-friends 岡崎体育-」のバンド・バージョン。表題曲と好対照にどっしりとしたグルーヴが小気味よくクール・ダウンさせてくれる。(服田 昌子)
愛はズボーン待望の1stフル・アルバムはミニ・アルバム2枚からの再録を含む12曲を収録。よくぞここまで豊富なアレンジ、曲調、歌詞が出てくるものだと改めて感心してしまうほど凝りに凝った作品。何しろバンド・サウンドとは一線を画す岡崎体育との共演作「adult swim-friends 岡崎体育-」ですら、これはこれで愛はズボーンらしいと思えるのだから不思議だ(そしてめちゃくちゃカッコいい)。カネシロ、ギマの両ボーカルがそれぞれのパーソナリティを発揮する「27」、「もねの絵のよう」やキャッチーなポップ・ロック「空飛ぶピンクのユニコーン」、ラスト「生きてるって感じ」のめちゃくちゃ長い”ラララ”まで、聴きどころ満載のアルバム。じっくり1枚ずつ曲順どおりに聴くことをおすすめしたい。今作で彼らの音楽は確立されたといってもいいのではないだろうか。(岡本 貴之)
愛はズボーンの2ndシングルは1,000枚限定でリリース。表題曲「ゆ~らめりか」(Track.1)のタイトル、アートワーク、歌詞、序盤から湧き上がるようにリズム・チェンジして後半へと向かうアレンジまで、気になることだらけで気がつけば何度も繰り返し聴いていた。緻密なアンサンブルが進行していき、スケールの大きなメロディと繋がってカタルシスを感じさせる展開はこのバンドの大きな魅力。「へんなの」(Track.2)で聴かせるサイケデリックな音像もスタジオ・セッションの面白さをそのまま出してきたようで興味深いし、ラストのエモ/スクリーモなミディアム曲「恋のスーパーオレンジ」(Track.3)まで聴き応え満点。ますます長時間のライヴで彼らの曲を聴いてみたくなった。(岡本 貴之)
大阪を拠点に活動を続ける4人組バンドの1年ぶりとなる2ndミニ・アルバム。2015年は初の全国流通盤を発売すると共に全国ツアー、イベントにも多数出演することで音楽ファンの間で着々と知名度を上げて行った彼ら。前作収録の「まさかのイマジネイション」を思わせる1ワードで繰り広げられるTrack.4「ピカソゲルニカ」はどんな展開になって行くのかずっと聴いていたくなる彼らの発明品のごとき必勝パターン。どこか懐かしいポップ・ロックのTrack.5「BABY君は悪魔ちゃん」、Track.6「エレクトリックオーシャンビュー」も気持ちが晴々とする爽快感があって楽しい。やりたいことが収まりきらずにはみ出しまくっているような音楽バカっぷりが最高です。(岡本 貴之)
2014年に”COMIN’KOBE”のオーディションで見事1位に輝き出演したことを始めとして”MINAMI WHEEL””見放題”等、関西の音楽イベントで軒並み入場規制となるライヴでその名を轟かせる4人組バンド初の全国流通盤となるミニ・アルバム。ライヴを観たことがなくてもその楽しさが伝わってくる楽曲たちは決まったフォーマットを持たない自由なもの。バンドのテーマ曲的な「愛はズボーン」、ひたすらワン・ワードで押す「まさかのイマジネイション」といった曲は頭も身体もバンドの演奏に委ねなさい、と言わんばかり。下を向いている人間も否応なく顔を挙げてしまう突き抜けた明るさと力技で盛り上げる曲が続いた後のラスト「デーモンのレモン」がバンドの奥深さを感じさせる。 (岡本 貴之)
これまでの空きっ腹に酒の延長上にしっかりとありながら、どう聴いても一線を画すレベルでクオリティを上げていて、完全にしてやられた。まず、どの曲もとにかくリフのインパクトが強烈すぎる。繰り出される音はどれもがオリジナリティの塊だし、奇想天外なフレーズの数々は未知との遭遇的体験。しっとりムーディに奏でられる「雨」、ホーン・アレンジを前面に押し出した「グル」などは新境地と言えるだろう。しかし特筆すべきはサウンドだけではない。生きにくい世の中に対する嘆きを鋭いリリックで垂れ流しながらも、それをイキりながらあくまで自らがクールだと思う音楽として提示する。そういう彼らのスタンスが、最高に刺激的でかっこいいのだ。結成10周年を迎え、6枚目のフル・アルバムにして、言いたいことも鳴らしたい音楽もまだまだ底が見えない。(松井 恵梨菜)
彼らが作風を意図的に大きくシフトすることはないが、1年前のシンディ(Ba)加入を機に、作り出す音楽のアップデートと表現の幅の拡張ぶりは顕著となっている。今作では楽器隊もラップもバチバチにせめぎ合い、個々のサウンドが冴え渡ることで生まれる強力なグルーヴを筆頭に、空きっ腹に酒の得意技が炸裂。さらに、パンキッシュなサビ&超王道のギター・ソロが遊び心全開な「青にかまけて」や、レゲエの要素を自己流に落とし込んだ「トラッシュ」など変化球も飛び出してくるからたまらない。歌う内容に合わせて表情を変える田中幸輝(Vo)のフロウも、楽曲をよりユーモラス且つ説得力のあるものに仕上げるのに大いに加担。前作からたった4ヶ月でこんなに濃厚なフル・アルバムを完成させてしまう、その底知れない表現欲に今後も期待せずにはいられない。(松井 恵梨菜)
空きっ腹に酒の4thフル・アルバムに収録されているのは、2014年9月から2015年6月にかけて行われた10ヶ月連続企画”10カウント”にて、毎月1曲ずつ披露された新曲10曲。キレキレのカッティングで初っ端から脳内をブチ抜く「BOOOOM」では、”薄っぺらいブームなんかくそくらえ”とでも言うように、田中幸輝(Vo)による鋭いリリックが駆け抜ける。マシンガンのようにぶっ放された言葉たちは遊び心も満載で、今作でも衝動的なサウンドとシニカルな視点は健在。かと思えば、「愛されたいピーポー」や「in my room」、「スマイル」などで垣間見えるセンチメンタルな一面も。6月に正式加入したシンディによるベースの音色も空きっ腹サウンドにドンピシャで、”新生 空きっ腹に酒”の活躍に期待が高まるばかりだ。(奥村 小雪)
ここ最近盛り上がりを見せている関西のバンド・シーンの中でも抜群の存在感を示す4人組、空きっ腹に酒の3rdアルバム。初っぱなからファンキーなミクスチャー・サウンドをぶっ放し、ちょっとハズした田中幸輝(Vo)のハイセンスな日本語ラップが駆け抜ける。なんだ、この中毒性は。RED HOT CHILI PEPPERSからの影響を感じるリズミカルなグルーヴに耳を傾けていると、聴こえてきたのは”グーチョキパーで何つくる?””Power To The People”など聴き馴染みのあるフレーズの数々。そんな誰もが知っているあの楽曲をあっという間に自分たちのものにしてしまうなんて、そんじょそこらのバンドにはできることじゃない。とにかく何度でもリピートして、踊れ細胞。(奥村 小雪)
インディー・シーンの雄。DIYを貫いてきたTENDOUJIが、初のプロデューサーを迎えたことで、劇的な進化を遂げた理由に迫る
“下北の冬のお祭り”って言われることを目指してきた(金田)
不確かなものを頑張って信じようというのが歌だと思っているので。そこはずっとブレていないなと思います
人間ってもんに何色の血が流れているのか、教えたるわ! っていう気分です
テーマは“死を目の前にしたときに光る生の輝き”
自分たちの音楽に真っ当にい続ける、真っ当であり続けたい。
今はどんどん多様化しているいい時代。だから僕らみたいなバンドがいてもいい。ナードマグネット流パワー・ポップ道の行く先やいかに
パワー・ポップはマニア向けのジャンルじゃない
追い風を感じながらこの1年、駆け抜けてきたナードマグネットが新作をリリース
大阪の男女4人組が奏でる、ありそうでなかった日本語パワー・ポップの魅力
結成10周年を飾るのは、音楽でやりとりする愛だらけの往復書簡――10周年記念のトリビュート&カバーを完成させ、相思相愛の3組で座談会
“自分のやりたいことを追求するのは悪いことじゃないって思えてきました” 10年で得た確かな力と自信で、音楽的欲求を結晶化した渾身の『TECHNO BLUES』完成!
盟友も太鼓判を押す新曲で、バンドの新章が幕を開ける!
“劣等感で美味い酒は飲めるけど美味しいご飯は作れません”ってフレーズは伝説ですね
バンド名の”愛はズボーン”も俺らはマジで言ってるよっていうことをライヴでも見せていますし、今回はそういう感じのアルバムにもなってます
愛はズボーンが入口でいいんで、もっと音楽シーンに広い視野を持ってくれたらなと思いますね。
空きっ腹に酒のライヴはアクシデントが起きるんですよ。でも、何もかも崩壊状態になった瞬間のかっこよさは絶対にある
オチがバッド・エンドやったとしても、その人が最終的に求めているものが”幸せ”になっていたらいい
怒濤の連続10ヶ月梅田クアトロ企画を経て、過激でちょっぴり切ない4thフル・アルバムが完成
名前で判断せずに聴いてほしい、想像以上に意外と好きやと思う
MUSE音楽院×Skream! feat. THEラブ人間 公開インタビュー講座 VOL.3 "音楽と町"
2021.09.20 @USEN STUDIO COAST
2015.06.18 @下北沢LIVEHOLIC
2013.07.15 @下北沢GARDEN
2012.07.22 @恵比寿LIQUIDROOM
2012.03.11 @渋谷 CLUB QUATTRO
2017.06.17 @渋谷WWW X
2017.01.14 @下北沢LIVEHOLIC
2021.09.30 @下北沢LIVEHOLIC
2021.06.27 @渋谷WWW
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