【動画】J.バルヴィンのベスト10曲 |『メデジンから来た男~』公開記念 – https://www.udiscovermusic.com/

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ラテン系アーティストが英米やアジアのメインストリームに進出してくる頃には、南米では既にメガスターになっていることがほとんどだ。それは、2018年にSpotifyで最もストリーミングされたアーティストとなったコロンビア出身のレゲトン・ポップの大スター、J.バルヴィン(J. Balvin)にとっても同様だ。
J.バルヴィンは、ビヨンセとのコラボ曲「Mi Gente」やカーディ・Bとのコラボ曲「I Like It」で英語圏の人々に知られている。ラテン音楽や世界のポップス全体における彼の現在の重要性を示すには、2020年のスーパーボウルのハーフタイムショーでジェニファー・ロペスやシャキーラと一緒にパフォーマンスを行った事実をお伝えするとわかりやすかもしれない。
ジャンルを超え、言語の壁を越え、ポップスに浸透したことで、J.バルヴィンは現在の地位を築いた。彼は、長年にわたってサウンドの多様化を続けており、キャリアの初期段階では、レゲエのゴッドファーザーたちに倣って、より直接的なレゲエ路線を選択していた。しかし2020年に発売されたアルバム『Colores』に代表されるように、彼の音楽はより多様化し、レゲトンをベースにした自由でグローバルなポップ・サウンドへと変容している。
レゲトンは、ラテンアメリカのコミュニティで誕生し、ヒップホップからの影響を受け、カウンターカルチャーのジャンルとして台頭。そして数年、レゲトンはメインストリームへと移行したことで、その起源となった黒人たちの多くを置き去りにしてきた。しかしJ.バルヴィンは「Reggeatón」という曲でテゴ・カルデロンやダディー・ヤンキーに敬意を表したり、ザイオン・アンド・レノックスやウィシン&ヤンデルといった2000年代半ばにこのジャンルで大活躍したアーティストとコラボレーションをして、自分の道を切り開いた人々に敬意を表している。また、プエルトリコの人気プロデューサー、タイニーと彼のコロンビア人の弟子であるSky Rompiendoとは、多くの作品で共演している。
そんなJ.バルヴィンは、現在最も影響力のあるラテン系アーティストと言っても過言ではない。彼が生み出すポジティブで良い雰囲気の美学は、世界中の聴衆の共感を呼び、その結果、ラテン系のチャートだけでなく、総合チャートにもランクインしている。
J.バルヴィンは、ファースト・アルバム『La Familia』で3つのプラチナ・ディスクを獲得して以降、10年足らずの間に、ラテン・アメリカでの知名度を高め、国際的なアーティストの楽曲への参加を依頼される存在ともなり、自身の楽曲でも世界中でヒット曲を連発、国境を越えてレゲトンを未来へと導く立役者となっている。
そんな彼を描いたドキュメンタリー『J・バルヴィン~メデジンから来た男~』が日本を含めた全世界のAmazon Prime Videoで公開されたことを記念して、彼のベスト・ソング10曲を様々な角度やジャンルからお届けしよう。
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J.バルヴィンを世界的なスーパースターにし、ペレオ・ポップことポップ・レゲトンを世界の音楽地図に載せた1曲を挙げるなら、2015年の「Ginza」をおいて他にない。キャッチーなサビとエレクトロなサウンドが特徴の「Ginza」は、たった一曲で多くの国のチャートにレゲトンを思い出させたのだ。
 
J.バルヴィンの最大のヒット曲の一つは、現代のラテン音楽を代表するもう一人のアーティスト、プエルトリコ出身のトラップ・アーティストであるバッド・バニーとのコラボ曲だ。J.バルヴィンとバッド・バニーとのコラボ・アルバム『OASIS』に収録されている「La Canción」は、ゆっくりとした楽曲で、メキシコとアメリカのラテン・ソング・チャートで1位を獲得した。
 
J.バルヴィンは「Ay Vamos」や「Safari」などの曲で国境を越え、北米のリスナーにも知られるようになったが、メインストリームのチャートであるBillboard Top 40への扉を開けたのは、彼の注目を集めたコラボレーションだった。彼のこれまでの最大のヒット曲は、もちろん「Mi Gente」だ。
フランスのアーティスト、ウィリー・ウィリアムをフィーチャーしたこの曲は、ビヨンセがリミックスに参加する前から、ラテンアメリカではすでに大ヒットを記録。この曲は、J.バルヴィンがポップミュージックのメインストリームに浸透する手助けをしただけでなく、ビヨンセはこの曲で得た利益を、2017年に嵐で大きな被害を受けたプエルトリコ、メキシコ、その他のカリブ海の島々のためのハリケーン救済チャリティに寄付を行っている。
 
その2年後、J.バルヴィンは、タイニー、ベニー・ブランコ、セレーナ・ゴメスとともに「I Can’t Get Enough」に参加。「Mi Gente」と同様に、このトラックは多言語で構成されており、J.バルヴィンの得意とするチルエレクトロの雰囲気を醸し出している。
 
ブラック・アイド・ピーズとのコラボレーションである「RITMO (Bad Boys For Life)」も重要な楽曲だ。この曲は、EDM、ヒップホップ、レゲエなど、あらゆる要素がミックスされ、ジャンルや国籍にとらわれない、グローバル化した未来の音楽の風景を表現している。
 
パナマはレゲトン発祥の地とされており、プエルトリコのアーティストがこのジャンルにヒップホップの要素を加えた。しかし、レゲトンが世界に広がり始めたのは、J.バルヴィンの故郷メデジンだと考えられている。2013年に発表したファースト・アルバム『La Familia』に収録されているJ.バルヴィンの大ヒット曲「6 AM」は、彼の音楽がどのように変更したのかを示す典型的な例であろう。
プエルトリコ人アーティストのFarrukoがフィーチャリングしたことで、この曲はストリートで評判となったが、J.バルヴィンの魅力的な個性によって、チャートのトップを飾ることになった。楽曲「6 AM」は、深夜の明るいパーティー・アンセムであり、彼のシングル曲の多くを特徴づけるものとなった。
 
デビュー・アルバム『La Familia』のクロージング・トラックである「Yo Te Lo Dije」はラテンアメリカ中のラジオやテレビの電波を独占した。レゲトンは伝統的にあからさまな性的表現が多いのだが、「Yo Te Lo Dije」でのJ.バルヴィンは、検閲を受けない程度にクリーンでありながら、ダンスフロアで激しく汗をかくのに十分なほどに仕上がっている。
 
新型コロナウイルスのパンデミックですべてが停止する前、J.バルヴィンの楽曲は世界中のダンスフロアでヘビーローテーションされていた。彼は、クラブで鳴らされる素晴らしい歌詞の書き方を知っているのだ。(「Morado」で彼は「俺が飲み物を頼んだら、彼女はボトルを注文した」と歌っている)。
 
J.バルヴィンと同様に、バッド・バニーの音楽もクラブの定番曲だ。2人のコラボ・アルバム『OASIS』のシングルがそれに続くのは理にかなっている。2019年夏の曲である「Qué Pretendes」(何が欲しいんだ?の意味)は、お酒を飲んだ後に元恋人に戻ってきて欲しいと歌う曲だ。バッド・バニーが彼の特徴的なフロウを披露する一方で、J.バルヴィンは彼の最強のボーカルパフォーマンスを披露して、お互いのバランスをとっている。
 
プエルトリコ出身の歌手ジャイ・コルテッツは、J.バルヴィンとバッド・バニーを起用して、「No Me Conoce」のリミックスを制作した。客演であるJ.バルヴィンは、この曲の中で雰囲気のあるヴォーカルで独自のセンスを発揮している。また「No Me Conoce」のリミックスは、クラシックなレゲトンのリディムと、今の時代のサウンドを特徴づけるトラップのスタイルで、全米シングルチャートにも登場した。
ラテン系アーティストがメインストリームに登場するたびに、その流行はいつか去っていくものだとも言われる。しかし、ラテン系のオーディエンスは一度海岸に流れ着いたこの波が、すぐには消えないということを知っているのだ。
Written By Alexis Hodoyan-Gastelum


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